• ベストアンサー

普通の角換わりと一手損角換わりの違いは?

いつもお世話になっております。 宜しくお願い致します。 表題の通りです。普通の角換わりと一手損角換わりの違いがイマイチ分かりません。先手、後手の違いも含めて簡単に御説明頂けませんでしょうか?

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • QES
  • ベストアンサー率29% (758/2561)
回答No.2

普通の角換わりでは後手番は△84歩スタートで次に△85歩と形を決めてしまうのに対し、一手損角換わりでは△34歩スタートのため、 飛車先の歩を保留したまま戦うか、 一つだけついて△73桂△85桂の含みを残すか、 普通に△85歩まで伸ばすか作戦の幅が広がります。 また一手損による手の遅れは玉の囲いの遅れに繋がりますが、 先手の棒銀や早繰り銀に対しては玉が危険地帯に近づいていないというプラス面に働くことがあります。 さらに手の遅れを逆用し、先手銀の動きを見てから作戦を決める「後出しじゃんけん」が可能です。 つまり先手が棒銀なら早繰り銀で、 先手が早繰り銀なら腰掛銀で、 先手が腰掛け銀なら棒銀で対応することが可能です。 もちろん先手としては、後手の飛車先の歩突きの遅れ、玉の囲いの遅れを突いて局面をどうリードするかにかかっています。

その他の回答 (3)

  • f5system
  • ベストアンサー率8% (79/896)
回答No.4

普通の角換わりの場合は先手番に、主導権があるので、後手は反撃狙いとなりますが、 先手一手損の場合は、先手後手が逆になるだけですが、後手番になった先手は千日手を回避しなければならないために、普通に反撃狙いが出来なくなっています。 すなわち、主導権の無い作戦である右玉や陽動振り飛車はもちろんのこと、手待ち等の作戦は選べませんので、持久戦を避けるわけです。 それで、急戦の棒銀や早繰銀や筋違い角、もしくは、腰掛銀からの、速攻の奇襲などを狙うわけです。 これは理論的な話ですが、非論理的な解釈もあります。 わざと同形の腰掛銀に組むのです。当然、先手になった後手番は喜んで応じますが、手待ちをすると、せっかくの手得を放棄するので、仕掛けるわけです。すると、千日手が回避され、後手に廻った先手番は有力な反撃策に出れるという理屈です。 後手番の一手損ないしは、さらに二手損の手段は極めて論理的です。後手番ですから勝ちに行く必要性がないので、徹底した手待ちの意味があるのです。手数を重ねるとスキが生じるという将棋の難解さを知り尽くした序盤作戦なのです。 解りやすく言うと、桂や香や歩が戻れない駒であることに注目しましょう。受けるには桂や香は上がらない方がよいのです。また、飛車の小瓶の歩も突きたくありません。その分指さない方がスキが無いのです。 まあ、目に見えない、損をしない高級な後手番の手段と言えます。

  • Ohfuji
  • ベストアンサー率50% (4/8)
回答No.3

QESさんの回答が非常にまとまっているので、私はその補足を少々したいと思います。 そもそも通常の角換わりには、じゃんけんのような3すくみがあったのです。つまり、棒銀には早繰り銀が有効で、同様に早繰り銀には腰掛け銀が、腰掛銀には棒銀が有効だと、一般的に言われていました。(現代でも、この公式が有効である場面は多そうです) この関係が、先手の飛車先保留(2六歩型)によって崩れ、先手は腰掛銀1本で対応できるのではないか、という流れになりました。 後手は悩みました。ただ漠然と組むのでは、先手に先攻の利を活かされてしまう。かといって専守防衛に徹するのは、消極的だし…。 加えて当時は、一時大流行した「横歩取り△8五飛」が徐々に熱を失ってきたこともあり、この頃は相居飛車後手受難の時代と言っても過言ではなかったでしょう。 そこに登場したのが一手損角換わりです。後手があえて自ら一手損し、飛車先の歩を8四でとめることで、桂馬を7三~8五と活用できるようになりました。たったこれだけで、従来の先手の攻め筋がかわされることもしばしば。後手の中盤の自由度が一気に上がったわけです。 しかし、やはり一手損。「中盤は自由になったけど、終盤で結局一手損が響いた」というケースも多いようで、実際後手勝率はそれほど高くないそうです。 ちなみに、一手損角換わりとその周辺については、勝又清和六段の「最新戦法の話」に詳しく載っています。是非読んでみてはどうでしょうか。

  • moritan2
  • ベストアンサー率25% (168/670)
回答No.1

普通の角換わりでは後手の飛車先の歩は85にありますが、一手損角換わりでは84にあります。これにより後手は△73桂と指しやすくなります。角換わりでは△73桂とすると、▲75歩△同歩としておいて1歩を持って▲74歩の狙いが常に出てきますが、この時△85桂の逃げ道があるのが大きいのです。これ以外にも84歩型のメリットはいくつかあります。 ただし、このメリットはどちらかと言えば受けに回った時に利いてくるもので、後手番の戦法とされる所以です。後手なら相手が攻めてこないなら千日手でも一応不満はありませんから。

関連するQ&A