面白そうなので参戦します。
なぜ12Vかというと、単にデファクト・スタンダード(事実上の標準)というくらいの意味しかありません。技術的には他の電圧でも問題ありませんが、いまさら一人だけが違うことをしたってオーディオやエアコンやコンピュータなどすべてを特注にしなければならず、デメリットが大きいからです。
また、12Vが「低い」と思われるのは家庭用と比べてですよね?
家庭用は確かに100Vで、自動車用と比べると高い電圧ですが、実はこれでも発電所から送られるまでの過程で何度も下げられています。というのも、電気を遠くへ送るためには長い電線が必要ですが、電線にも抵抗がありますので、あまり低い電圧で送るとロスが大きくなってしまうからです。(※電圧が高いほどロスが少ないのです)
従って、発電所から超高圧線を使って最高50万Vもの電圧で都市まで送電され、変電所を何度も経由して徐々に電圧を下げ、街中の電線で6,600V、その後電柱に付いているバケツのような変電器でやっと100Vまで下げて家庭に届くというのが真相です。下げるのが大変なんですね。
ちなみに家庭用電源は100Vでも世界的に見れば低いほうで、200V前後の国も多いです。
逆に自動車用の場合、発電機は車に積んでいますし、その発電機も電力会社の発電所と比べたらはるかに小さなものですから、元の電圧が低いです。配線の長さもせいぜい数mといったところですから、無理して電圧を上げる必要もありません。他の方の回答にもあるように、がんばって電圧を上げて12V、ディーゼル車などはさらにがんばって24V、というのが正解です。
お礼
確かに発電機は車に積んでますね 家庭用と自動車用は種類が違うんですね 勉強になりました ありがとうございました