ご質問の日時から3週間近くたってしまいましたが、いちおう回答を致します。
私の経験では、バルブラスト等の柔軟な素材による入歯は、部分入歯に適した素材で、総入れ歯やそれに近い大きな入歯には不向きです。
私の患者様の感想では、バルブラスト等の入歯は、素材に柔軟性があるので部分入歯の場合にはクラスプと呼ばれる金具に相当する部分が歯面にピタッとくっつくうえ、歯肉の部分も柔軟にフィットするようです。
しかし、柔軟にフィットするということは、噛んだ時にいれば全体がたわんで動きやすい、ということです。ですから、たわみが生じない程度の小さな入歯では快適なのですが、大きな入歯になると噛みずらくなるようです。
また、入歯の作り方に関してですが、抜歯した歯ぐきは徐々に引き締まって縮小してゆきます。ですから、抜歯してすぐに入歯を作ると、歯茎の形が変化するために、入歯がすぐに合わなくなります。抜いてすぐに高額の入歯を作るとすぐに合わなくなって修正や再製が必要になりますから、お金のムダです。
歯茎が安定して形が変化しなくなるまで、数ヶ月から1年程度かかります。しっかりした入歯を作るのは歯茎が安定にすべきです。
ではそれまでの間はどうするか、というと、保険で安価な入歯を作り、合わなくなったら修正する、を繰り返します。
私はpoke5298さんのお口の中を拝見していないので、どういう方法がベストなのかは判断できませんが、担当医と相談の上、もし可能ならば、数本の歯を抜いた今の状態で抜いた部分の入歯を作り、さらに抜く必要のある歯を抜きながら、入歯に歯を継ぎ足してゆく、という方法をお薦めします。
この方法ですと、今の噛み合わせを変化させないで維持することができるからです。
ただし、歯の状態によっては、この方法でうまく入歯が作れなかったり、健康保険が適用できなかったり、手間がかかりすぎたり、といった不都合が生じる場合もありますから、担当医とよくご相談下さい。
お礼
ご丁寧にご回答頂きまして本当にありがとうございました。 バルブラスト、ソフトなだけに部分入れ歯には良いが 大きくなると不向きということがよくわかりました。 頂きましたご回答を基に主治医と話し合って 治療を進めたいと思います。 しかし、歯周病は恐ろしい病気です。