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刺繍のある色無地の格について
- 刺繍の入った色無地は、格としてどうなのか悩んでいます。
- 家紋の入れ方についてアドバイスをお願いします。
- 着物に詳しい方からのアドバイスを待っています。
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質問者が選んだベストアンサー
<刺繍は生地とまったく同じ色が使われており、遠目には完全な無地に見えます。 そのため色無地として誂えたのか、母は染め抜きの一つ紋を入れていました。 なるほど、よくわかりました。 であれば、紋は残しても消してもどちらでも良いと思いますが、仕立て直して背縫いを縫い込んで隠せない限り、きれいには紋は消せないかと思います。 肩幅(後ろ幅)にじゅうぶん縫い込みがあれば消すことができますね。 あとは着る用途次第です。どのような場面で多く着る機会があるか考えてみてください。 色無地でも地紋起こしで刺繍を入れたものなどがありますのでそういう感覚の着物かと思います。 紋を入れて地味な色(寒色系)に染めれば回忌を重ねた法事などには着られるでしょうね。 華やかな色に染めれば袋帯を締めて結婚式にも着ることができますが、実際に色無地で披露宴に出席される方は少数です。 また、刺繍の着物はスレに弱いので茶席には向きません。 そうなると紋を入れて着られる場も限られますね。 紋なしの色無地という扱いであれば、普段着の格になります。 しかし実際には無地はセミフォーマルな雰囲気が出ますので全くの普段着、ショッピングなどと言うよりは、ちょっとあらたまったお食事や観劇などに向く着物になるでしょう。 帯次第で広範囲に着られます。 羽織のおしゃれを楽しむ時の羽織下としても向いていますね。 着物の状態(縫い込みが十分か、生地は傷んでないか等)と、これからお召しになる用途をよく考えて決められると良いと思います。 家紋を入れれば格は上がりますし、消せば下がります。 いっそおしゃれ着として家紋でなく洒落紋(加賀紋など)を入れてしまう手もありますね。 その場合は家紋を入れるよりは格は下になり、紋なしの着物に準じますが、見た目の華やかさでセミフォーマルに近づくと思います。
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- asebi-0806
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こんばんは。刺繍の着物ですね。 何カ所か、ということなので全面に刺繍の施された訪問着とは違ったあっさりめなお着物でしょうね。 という事は、付け下げの扱いでいいと思います。 そうなると一つ紋付きの色無地や訪問着よりは格が下がります。 紋は入れないほうが用途を広くお召しになれるのではないでしょうか。 もともと、紋は入ってないのですよね? それが答えだと思いますよ。 茶席や結婚式などには向きませんが、たとえば卒・入学式などのお子さんの行事や、ちょっとオシャレして出かけたい小紋より格上の普段のお出かけに、お召しになれると思います。 袋帯を締めれば立食パーティー等の軽めのパーティーにも良いですね。
お礼
ご回答ありがとうございました。 刺繍は生地とまったく同じ色が使われており、遠目には完全な無地に見えます。 そのため色無地として誂えたのか、母は染め抜きの一つ紋を入れていました。 質問本文に現在すでに紋が入っていることを書き忘れていましたね…。 失礼いたしました。 付け下げ扱いであれば、紋は入れない方がいいのですね。 江戸小紋と同じような感覚で着られるということでしょうか。 とても参考になりました。ありがとうございました。
お礼
度々のご回答ありがとうございました。 紋はどちらでも大丈夫なんですね。 加賀紋を入れるのも楽しそうですね! 悉皆屋さんに家紋の状態を見てもらう必要はありそうですが…。 別に訪問着を持っていますから結婚式で着ることはなさそうですし、 茶席に呼ばれるようなこともなさそうです。 着物は紺色に染めていただく予定なので、 法事には着ていけそうでしょうか。 あとは親戚の集まりや行事など、ちょっとした場に使いそうです。 縫い紋も考えましたが、それでは中途半端でしょうか…。 詳しく書いていただき、本当にありがとうございました。 とても勉強になりました!