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航空機が緊急着水の時、車輪は出すのですか
先日ハドソン川に着水した飛行機のニュースがありましたが、航空機が着水する時足は出すのでしょうか、写真を見てもあまりはっきり判るものは見つかりませんでした。 そこで、 1.マニュアルでは一般的に水の上に着水する場合、車輪は出すことになっているのか、出さないのか。 2.エンジンが止まっていても出せるのか(車輪を出すだけの動力はあるのか)。 3.今回は、出していたのか、出していなかったのか。 それから急に気になったのですが、 4.エンジンが止まっていても操縦できるのですか、その動力は何ですか。 油圧(エンジン)が止まってしまうと舵を動かすような、大きな力は出せないのかと思っていたので。 趣味の範囲で結構です、ご存知の方ありましたら教えてください。
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>1.マニュアルでは一般的に水の上に着水する場合、車輪は出すことになっているのか、出さないのか。 マニュアルに書けば事情の有無にかかわらず書かれている通りにしなければならないので、確実に「こうである」といえないものについてはマニュアルには書けません。 教育・訓練をする場で、運用上の参考として事例をあげながら解説した上で、一般的に言って車輪は出す方が好ましいことになっています。 着水後、急激に減速させるためです。 着水した後いたずらに水面を滑走することは、高速で波を多く受け機体のダメージを大きくしますし、機体が何らかの原因で傾くと高速なるがゆえに機体は大破する可能性がありまし、障害物などと衝突する機会が増すなど、いいことはありません。 着水後は可能な限り減速を速めれば、機体本体(胴体と主翼)の損傷を最小限にとどめることができますので、壊れていいものは壊してでも、減速に努めるのが得策だと考えられています。 胴体と主翼さえ無事なら、十数分は浮いておれるので、翼上に一時的に避難したり、救命ボートとして使える各出入り口についているスライドシューターを用意したりできます。 >2.エンジンが止まっていても出せるのか(車輪を出すだけの動力はあるのか)。 装置に異常がなければ、すべての航空機では出せます。 油圧(電力、風力)とか、ハンドルを回して機械的に降ろすとか、車輪の自重で降ろすなどいろいろあります。 >3.今回は、出していたのか、出していなかったのか。 個人的には出しているものと思っていますが、確認は取っていません。 故に、私的には不明。 >4.エンジンが止まっていても操縦できるのですか、その動力は何ですか。 ほとんどの旅客機は、最少でも数十分程度はできます。 多くの航空機の操縦系統は油圧で動いています。 短時間の場合、緊急の場合は、バッテリーからの電力で油圧ポンプを作動させます。 風力で油圧ポンプを作動させる機体の場合は長時間可能です。 人力で直接操縦系統を動かしている機体もあります。 >舵を動かすような、大きな力は出せないのかと思っていたので。 人力で直接操縦系統を動かしている機体では、空力的に操縦力を軽減させるバランスタブという装置などが付いています。 なお、一般の人が思いつくもの、心配するような項目のみならず、考えられる項目、対策すべてについて、設計段階から取り入れられており、クリアされているとお考えください。
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- r3350
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元海上自衛隊の搭乗員です。 1 着水時には車輪は出しません。 緊急手順に、脚が上げられない場合は着水を試みてはならないとなっています。 理由は、脚の抵抗により、転覆、又は機体が破壊され、機体がすぐに沈んでしまい、脱出できなくなる恐れがあるためです。 2 脚は出せます。 (1) 脚のロックをワイヤーなどを経由し手動で外し、後は脚の重みと風圧により下ろす (2) 緊急油圧ポンプや手動ポンプで下ろす。 3 出していません。着水時の映像で確認出来ます。 4 大型機の操縦系統は、ワイヤーやロッドで操舵面と繋がっているが操舵力を軽減するため油圧の補助があるものと完全に油圧操舵のものがあります。 油圧補助のもの油圧がなくなってもある程度の操縦は出来ますが、重いので細かい操縦は困難です。 完全油圧は油圧がなくなれば操縦出来ません。 油圧が無くなった時のために緊急油圧ポンプが備えられていますが、殆どが電気モーターで駆動され、電源としては補助エンジン(APU)の発電機です。 APU故障、又はAPUの代わりに、ラムエアタービン(小型のプロペラ)発電機や油圧ポンプを持つものもあります。
お礼
ありがとうございます。 今回の着水時の映像は、どこかにあるのですかね、探してみます。
- Ja97KG
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(1)ケースバイケースです 高度下げる目的で出す場合もあるようです (2)電動 車輪の重さで出す等の方法があります。 (3)分かりません (4)今回の機体はどうか知りませんかエアバスA300シリーズには エンジン停止時等に油圧を補助する非常用プロペラが格納されていて 高知県土佐湾上空でタイ航空機内で暴力団関係者が密輸した手榴弾を暴発させた事件のときこのシステムが作動して 3本のうち残った一本の油圧ラインと併用して大阪空港にたどり着いた事例があります 航空機の場合高度の3倍か7倍の距離は滑空して飛べると聞いた事があります 今回の事故では離陸直後の高度がない状態 市街地上空 燃料搭載したまま の悪条件可で あの時最善の場所 川の中 に着水させた機長らの判断とテクニックに敬意を表します
お礼
ありがとうございます。 非常用のプロペラが役に立つことがあったのですね。 役に立つような事態にならないほうがよいのでしょうが、そこまで安全策がとられているとは驚きました。
- ultraCS
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旅客機が脚を出した状態で着水した事例はあります(日本航空サンフランシスコ湾着水事故)。ただし、緊急着水ではなく、脚を出しての着陸態勢で、異常降下か進路逸脱によるものです。 この事故では、脚は破壊されず、着水後、水没した段階で着底したため、事故の被害を小さくすることにつながりました。機体損傷も少なく再整備後、復帰しています。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%88%AA%E7%A9%BA%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%82%B3%E6%B9%BE%E7%9D%80%E6%B0%B4%E4%BA%8B%E6%95%85 2 格納室のロックを外せば重力で下降するようになっています。 3 出していなかったようです。 4 大型機では補助動力が確保できないとできませんが、小型機では元々ワイヤで直接操作です。
お礼
ありがとうございます。 着水してもまた使えるなんて事あるんですね、驚きました。
- Kon1701
- ベストアンサー率24% (1445/5856)
No.3です。一部誤記がありました。 補助エンジン(APU)はほとんどの機にあります。ただ、全ての機が上空で飛行中に始動できるわけではなく、油圧を供給できない機もあるようです。
お礼
ありがとうございます。 風車に補助エンジンいろいろとついているのですね。 補助エンジンは、通常は動いていないのですね、詳しい説明ありがとうございます。
- Kon1701
- ベストアンサー率24% (1445/5856)
一部だけ・・・ 2 エンジンが停止し、油圧が利かなくても車輪は下ろせます。これは、車輪の重みを利用する方法で、風圧などもあるので所定の位置まで降り、ロックされます。なお、油圧が利かないと車輪は上げられません。 4エンジンが完全に停止すると油圧は利かなくなります。ですが、風車を出して最低限の油圧は確保できる機構などがあります。また、一部の機は補助エンジンがあり、それを始動できれば油圧、発電ができるようですね。 今回の場合、エンジンは完全に停止していなかったのでしょうね。 上空でエンジン停止の例では、B767の燃料切れの事故があります。風車で油圧を確保したようですが、操縦席のディスプレイが消えるなど、非常に困難な状況でした。
お礼
ありがとうございます。 電気が止まって、計器が見えなかったら大変でしょうね。
趣味ですらありませんが、検索してみたらそれらしきものが出てきました。キーワードは「航空機 操縦系統 動力」です。 1.出すわけないと思います。水の上で車輪が回転することは望めませんから、脚が単に抵抗になるだけ。本来なら着水時には滑走したいわけですから、目的と真逆な結果を招きそうです。 2と4.これでしょうか http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A3%9C%E5%8A%A9%E5%8B%95%E5%8A%9B%E8%A3%85%E7%BD%AE こんなのもあるそうです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%82%A8%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%93%E3%83%B3 3はわかりません。出していなかったと思いますけど・・・
お礼
ありがとうございます。 飛行機にはいろいろな安全装置がついているんですね、安心しました。
- 10ken16
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1.出しません。 そこからの急速な浸水を防ぐためです。 2.エンジンが止まっても、操舵などが出来たから着水できたのですが。 3.格納していたそうです。 4.油圧と電力は使えると聞いたことがあります。
お礼
早速の回答ありがとうございます。 やっぱり出さないのでしょうね、今回も下部の損傷が激しかったと出ていたようですからね。
お礼
ありがとうございます。 マニュアルには欠けないのですね、早く減速することが大事なんですね。 >なお、一般の人が思いつくもの、心配するような項目のみならず、考えられる項目、対策すべてについて、設計段階から取り入れられており、クリアされているとお考えください。 とても安心できました。