根本的な問題は言語間の距離で、アメリカやイギリス人が日本語を勉強するのにもヨーロッパ言語の取得の3倍くらいかかると言われているので、日本の英語法が一概に悪いとは言えないと思います。距離が近い韓国語では古臭い教育法でも習得は早いですし(昔1年ほど勉強した事があるんですが、最終課題は小論文の口頭発表で、みんなそつなくこなしていました)。
そもそも、諸外国での外国語教育が優れているかというと疑問なところもあって、欧米の学校のあっけらかんとした雰囲気を持ってきた語学学校の教室が、いかにも上達しそうな雰囲気に見えるだけ、というところもあるような気がします。
アメリカのGreen Mist Radioというインターネットラジオ(URL)をいつも聞いているのですが、音楽の合間に語学教材のCM(英語)が入ります。その内容は日本語に訳すと、
「語学の一番の上達法は?」
「暗記」
「ブー」
「書く」
「ブー」
「訳す」
「ブー」
「正解はわが社の最新の語学教材を買う事です」※
というもの(※あんまりヒアリングできないので最後はあやふやです、語学学校に通え、という台詞だったかもしれません)、まあ、CMなんで誇張もあるんでしょうが、アメリカでも語学は「暗記、訳す、単語をひたすら書く」というのが一般的であるということでしょう。
ちなみに、日本人が英語ができないのが話題になるのは、経済成長には国際共通語の習得が不可欠だという常識があるはずなのに、日本人に限り英語ができないのに経済もトップレベルと言う不思議な現象があるからだと思われます。