>国内で発行されたVISAカードのほとんどはVISAジャパンカードと思っていいんでしょうか?
残念ですが、間違いです。
昔、VISAブランドは「旧住友銀行系カード会社の独占権」(VISA Japan協会)でした。
ですから、他の都銀(旧第一勧銀・富士・三菱・三井)系カードは、VISAの発行権を得る事ができませんでした。
そこで、他の都銀系カード会社は「Master陣営として、対住友の共同戦線」(オムニカード協会)を結びます。
ところが、先進7カ国で唯一「VISAがMasterに負ける国=日本」という時代が続いたので、VISA本部がお怒りになりました。
そこに旧日本信販が、VISA Japan協会の頭越しにVISA本部へ直訴。
「おいらも、VISAカードを発行したい!」
渡りに舟のVISA本部は、旧日本信販にVISA発行権を与えます。(国際カードビジネス協会)
無視されたVISA Japan協会は「日本信販VISAの国内利用を拒否」したので、「国内はNICOS、海外はVISA」の時代に入ります。
その後、オムニカード協会も「VISA発行権を獲得」しました。
VISA Japan協会に加盟していないカード会社は、VISA・Masterのデュアル発行権獲得に成功ですね。
焦ったVISA Japan協会は、反撃としてMaster発行権を獲得しました。
つまり、日本国内では「VISA発行団体は、3つ存在します」
VISA Japan協会:三井住友銀行グループ。
オムニカード協会:みずほ銀行・三菱東京UFJ銀行グループ。
国際カードビジネス協会(ICBA):信販会社グループ。
余談ですが、VISAは「銀行・信販以外に発行権を与えない」方針があります。
サラ金系カードにVISAが存在しないのは、この理由です。