「振り込め詐欺」というのは、一回の電話でだまし取るというのは少数派で、多くは複数回電話して「信用」させてから騙し取るようです。
手順
電話一日目
母「もしもし」
詐欺「もしもし、オレオレ。」
母「イチロー??なんか声がおかしいけど?」
詐欺「あ~二、三日前から風邪引いてるから。それよりも、オレ携帯変えたから、番号の登録変更して」
母「何番?」
詐欺「090-****-****だよ。ちゃんと登録し直しておいてよ」
電話2回目
母「もしもし」
詐欺「もしもし、オレオレ。」
母「ああ、イチローね」(前登録し直した番号から掛かってきてるから安心している)
詐欺「実は、母さんに頼みがあって、、、」
母「何?どうしたの??」
詐欺「実は、、、。まぁいいや。また連絡する」
母「大丈夫?何かあったら気軽に言いなさいよ」(何があったんだろ?心配だな~)
電話3日目
詐欺「実は、交通事故起こしちゃって。示談金の20万円振り込んで欲しいんだ。金策に走ったけど、集まらなくて」
母「え!大変。いつまでに渡せばいいの?」
詐欺「今日の3時までに、今から言う口座に振り込んで欲しいんだ」
母「ええ~!!もう2時半じゃない!!」
詐欺「急いでね。口座は---だよ。」
と、このような手順を踏んでやってきます。
一回目は、不審に思うけど、風邪を引いて声がおかしくなったり、携帯の番号が変わったりはよくあるし、詐欺はまくし立てるように話して考える暇を与えませんので、不審に思いながらも信用してしまうようです。
そして、二回目は登録した番号から掛かってくるので、ナンバーディスプレイに「息子」とか表示されて信用してしまいます。
その上で、「思わせぶり」な態度を取られて心配になってきます。
心配が募ったところに、三回目でこれまた考える暇を与えずに「すぐに振り込んで」と言ってきます。
つまり、「手順を踏んで信用させる」と「考える暇を与えないで行動させる」ので、騙されてしまう人が出てくるのです。
振り込め詐欺にかぎらず、詐欺というのは往々にして「なんで騙されるの?」って言いたくなるような手口が多いんですよ。
例えば、芸能人や政治家の名前を出して信用させたり、公的機関の名をかたって信用させたり。
普通に考えれば、そんな身近に有名人のお知り合いがいたり、公的機関がそんなことしないと分かるのに、巧みに心理の隙をついてそれを信用させるのが、詐欺というモノなんです。
お礼
ご回答ありがとうございます。複数回電話して来るということは知りませんでした。いろいろな手口があるのですね。