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林扶美子「放浪記」

林扶美子の「放浪記」は初出と新版がありますね。 図書館でチラ見しただけですが、初出にはあの有名な「私は宿命的に放浪者である」のフレーズがなかったようです。 初出と新版では内容も大きく違うのでしょうか? どちらか一つを読むならどちらを読めばいいでしょうか? それとも両方読んだほうがいいのでしょうか。 ご意見よろしくお願いします。

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noname#210617
noname#210617
回答No.1

私は、みすず書房の『改造社版』を読みました。 同書に含まれる森まゆみさんの解説で、改造社版と新潮文庫版の比較がされています。 改造社版は、まさしく「放浪中」の若い作者の生の言葉(森さんの言葉では、"二十そこそこの、どん底の女の野生的な詩情や開き直り")が記されており、新潮文庫版は、成功者となった作者の大人のフィルターを通して「毒を抜き、角を削る」ような変更が加えられ、森さんによると"成功者の自伝"となっているようです。 どちらかをとるなら、あるいは最初に手にするのは、「改造社版」のほうがいいように思います。

agapanthus
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 同じ放浪記でもかなり違うようですね。 アドバイスの通り、改造社版のほうを読んでみたいと思います。 余裕があれば新潮文庫版も読もうかな。 ありがとうございました!

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