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プリンターについて質問
プリンターについてですが、印刷ノズルが目詰まりをした場合に行うヘッドクリーニングはどのような仕組みで詰まりを取っているのでしょうか?それと、なぜ双方向印刷は単方向印刷に比べ印刷品質が荒いのですか?
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プリンタの修理屋です。 ヘッドクリーニングは基本的に吸引動作と拭き取り動作を行っています。 ヘッドの中でインクを噴射する穴をノズルと呼びますけれど、ノズルの口は空気に触れているため乾燥してきます。 また、印字中は紙の上を往復しますので紙に付着したホコリなどが付いてくる可能性もあります。 ノズルが乾燥してしまうとインクの出が悪くなりますし、ホコリがあまりにも多くなれば毛管現象でインクが流れて行き紙に汚れをつけることもあります。 そこで、定期的にノズル部分に吸盤状の部品を押し当て、ポンプで負圧を作ってインクを吸いだし、古いインクを押し流します。 同時にノズル自体も噴射しているはずです。 そのようなインクが噴射された後はインクは正常に飛び出さずに、ノズル付近に飛び散る可能性もあります。 そこで、自動車のワイパーのような部品でヘッドの表面を拭い去るわけです。そのときにホコリなども掃除されます。 片方印字と双方向印字の画質の差ですけど、現在は小さくなっていますが、印字品位が落ちる理由は大きく2つあります。 一つはヘッドを左右に動かすためのモーター、ベルトなどのメカのガタの問題。 機械関係の職人さんは当たり前の知識のはずですけど、ベルトとかチェーンというものはたるみが無いと回りません。 プリンタの場合はゴムのベルトで、スプリングでテンションをかけていますけれど、モーターのプーリーは金属製、ベルトはゴムです。 金属のギアとラックであればガタは少なくなりますけど、金属とゴムであればピッタリ合うことも難しくなります。 モーターが正転から逆転に変わると、ガタの分だけヘッドの位置にズレが発生します。そのために行きと帰りではタイミングが変わってしまうわけです。 ヘッドの移動距離については、モーターに送るパルスの数だけで管理していましたので、往復印刷になるとズレが出たりしました。 ただ、最近のインクジェットプリンタではヘッドの位置を拾うセンサ(エンコーダーといいます)が付いていて、欧風印刷でも画質が落ちないようにされています。 もう一つの画質低下の原因は、カラー印刷の場合に限りますけど、インクの噴射順の違いによるものです。 通常は黒、シアン、マゼンタ、イエローの順にノズルが並んでいるはずです。 赤はマゼンタとイエローを重ねて印刷しますが、行きは先にマゼンタのインクを噴射してその直後にイエローを噴射します。帰りはイエローを先に噴射してからマゼンタを噴射します。 用紙の吸収特性などの差で色目の違いが出ることもあります。 キヤノンの一部の機種ではカラーのノズルをイエロー-マゼンタ-シアン-マゼンタ-イエローと3色でも5列に並べている機種があります。 往復印刷でもインクの噴射順が変わらないようにしています。
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- my3027
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ヘッドクリーニングはインク突出口を下からゴムで囲って部屋を作り、部屋の圧力を下げる様にポンプを廻します。クリーニング時のモーター音はその為の音です。それによりヘッド内のインクが逆流し、詰まったものが吸い出される仕組みです。 紙送り方向は、紙送りする軸を廻すのに歯車やモータの誤差が累積される為、紙の位置精度が低くなります。幅方向は紙を静止した状態で、キャリッジだけを移動させるので誤差因子が少ない為高精度になります。
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回答ありがとうございます。クリーニング中のあのメカニカル音の正体がやっと分かりました。クリーニング中は外からでは全く分かりませんが、詰まったノズルを綺麗にするためせっせせっせと働いていたのですね。
お礼
回答ありがとうございました。 とても興味深い回答でした。ヘッドクリーニング中は中部でどのような動作をしているのか外からでは見ることができず、とても気になっていたのでとてもスッキリしました。