親が逝った直後は、遺族は何かと気ぜわしいものです。
最近では葬儀屋が返礼などもしてくれますが、それでも気落ちしていたり、後始末が多かったり。
商売をやっていればなお更。
私の父は元日だったので、手配に苦慮し、落ち着いた時は、もう秋。悲しむ閑すらありませんでした。
ごく親しいのなら、すぐに駆けつけて慰める事も大切。身の回りのできる事も手伝って差し上げましょう。
友人というくらいなら、まずは手紙で謝りましょう。同等の立場なら葉書でもいいでしょうが、電話は相手が忙しければ失礼になるので、できれば避けたいもの。
初七日(儀式は葬儀当日にやる事も多いようですが)を過ぎて、四十九日に近付く前(決まってはいないけど一ヶ月以内)くらいで仏壇にお線香を差し上げてください。
この頃になるとやる事が少し落ち着いてきますし。お見舞いの客も減ってひと段落しますが、同時に寂しさもぶり返してくる頃。
気の置けない友人が励ましてくれるととても嬉しかったりします。
相手が遠ければ、四十九日以後でもいいですが、一年以内に一度は伺いたいものです。
直接相手のご両親と付き合いがなければ、ご友人へのお悔やみの言葉だけでいいです。
香典も今更どうだろう…
下世話な話ですが、とりあえず支払いは済み、今頃貰っても余ったお返しは葬儀屋に返しちゃったということもあります。でもその後も後始末には何かと物入りですから助かります。
「まだまだこまごまとしたものが必要なんだから、取っておいて」と差し出せば失礼にはなりません。
その際には「お返しは遠慮するから」と一言付け加えましょう。
友人関係なら大丈夫です。
それでもチョット躊躇するなら線香もいいでしょう。ほどほどの金額で充分ですが、宗派やマンションなどでは無理かもしれないので気をつけて下さい。この場合はお花か、日持ちする和菓子類が無難です。