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「ケイコとマナブ」vs「Vee School」誌戦争の行方
どうも。 素人ですが、雑誌業界に興味がある者です。 リクルート社から「ケイコとマナブ」誌のレイアウトを真似た!?と 訴えられて、裁判にまで進展した、PROTO社の「Vee School」誌 ですが、1月25日、Vee誌首都圏版が創刊されるのを、あえて、発売日を 変更して、同日発売にまでして、迎え撃つ「ケイコとマナブ」誌の行動には 門外漢でも、迫力を感じます。CM本数や、本屋の陣取りも熾烈な感じです。 しかし、なんでそこまで対決姿勢がハッキリしてしまったのか? というと、どうもよくわかりません。 たとえば、ファッション雑誌なども、同日発売が多いですが、どうみても 「対決」というよりも、「販売カルテル」に近い、もたれあい感がします。 で、質問です。 1)この対決は、リクルートの圧勝に終わるのでしょうか?それとも Proto社に活路はあるのでしょうか? 2)リクルートは、今回なぜ、「お稽古雑誌界」の底辺拡充という 共存路線を選ばず、1社独占をめざしたのでしょうか? (それとも、結局は共存を目指すのでしょうか?) 3)600ページCD付で250円という定価は、ファッション雑誌以上の 広告収入、ペイメント収入が必要だと思うんですが、「ケイコとマナブ」 のような「お稽古雑誌」の利益構造は、どんなふうになっているんでしょうか? どれでも結構ですので、ご教示いただければ幸いです。
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>求人や、習い事の場合、小さな区切られた記事がありますが あれは、あれで、値段があるんでしょうね? 記事(広告)、全てに金額が設定されています。 基本的に面積当りの価格設定です。 このサイズはいくら、ひとまわり大きいこのサイズはいくら、ページだといくら、見開きだといくら、といった感じです。 これに、前述の雑誌全体の中でのポジションの設定が絡みます。 雑誌の収支で成功と言われるのは、広告収入で雑誌制作費を捻出し、後は雑誌の実売で儲けを出すというものです。 ちなみに、本の制作費や経費に関しては、現在発売中の「日経エンターテイメント2月号」の特集で、映画などの原価と共に紹介されています。 一週間位で次の号が発売になると思われますので、ご覧になるのならば、急がれた方が良いかと思います。 その特集によれば、書店に入る原価が79%、問屋が3%らしいです。 (1)プロトは裁判を阻止(?)する方向で動いているという話を聞きましたが…。
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- xeno-ex
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私が思うに、 まず、(3) 判りやすい例で言うと、求人雑誌。 求人誌は、営業活動によって、求人広告を広告主から有料でとってきます。 その際の価格の基準は掲載面積です。あと、雑誌全体における、掲載位置も大きくかかわります。 そして、求人広告で誌面を埋めます。 この段階で、広告の掲載料で、本の制作費も含めて、雑誌としては利益が出ています。 そして、それを必要とする読者の元へ届ける事で広告は完了し、広告主、読者、出版社、それぞれが利益を得るわけです。 ケイコとマナブは、求人が習い事に変わっただけの話です。 (2) では、広告として見た場合、広告料を出版社にとって有利に持って行くための要素とは何でしょう? それは、「どれだけたくさんの人間がそれを目にしているか」です。 同じ広告料を払うのならば、たくさんの人間の目に付いて欲しいのは広告主にとっては当然ですし、それが出来る雑誌ならば、広告主に対して広告料を高く設定する事も可能です。 だから、ふつうの雑誌以上に、この手の雑誌にとって発行部数というのは重要になってきます。 これから考えると、内容的な切磋琢磨で質が上がる側面も持つ、女性誌のような共存よりも、独占による読者の囲い込みの方が有利なわけです。 読者だけではありません。広告主も取り合いになりますので、競合すれば、広告料の値下げ(それによる収益性の低下)も有り得ます。 私が知っている範囲の事柄から考えていることなので、どの程度的を得ているか判りませんが、とりあえず、こんな所で。
お礼
丁寧で、わかりやすいお答、本当に、どうもありがとうございます。 >全体における、掲載位置も大きくかかわります。 そうなんでしょうネ! ファッション雑誌の場合は、表紙近くや、中開き付近が高く 巻末のまとめ広告は安いみたいです。 求人や、習い事の場合、小さな区切られた記事がありますが あれは、あれで、値段があるんでしょうね? >女性誌のような共存よりも、独占による読者の囲い込みの方が >有利なわけです。 なるほど!。 女性誌なら、たとえば、「今年はピンクが流行ですよ」という切り口 で、たくさんの雑誌で、ブームを仕掛けて、総合的に(まるで1つの雑誌 のように)、相乗効果で得するという構図がとれますが、 求人や習い事雑誌は、限られた牌を、分ければ、それだけ、利益が減る という構図なんですね~。なるほど!これは正しい見方だと思います。 お陰様で、すこしだけ知識が深まりました。 ありがとうございました。
- shikakuhonpo
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(3)について。 リクルートの雑誌はどれも同じ構造になっていますが、一般には「雑誌以下の雑誌」と言われています。普通の雑誌は記事が主体で、広告がそれを補う収入源なのですが、リクルートの雑誌はどれも、広告が主体で、記事がおまけになっています。「フロムエー」「エイビーロード」などなどすべて。「ケイコとマナブ」も専門学校のページがたくさんありますよね? 当然、出版社には掲載料が転がり込んできます。有料で広告を売っているというわけです(そのことのよしあしはともかく)。だから収益構造は普通の雑誌とまったく違います。
お礼
さっそくのお答え、ありがとうございます。 リクルート雑誌は、よく知りませんので、多少知識がある ファッション雑誌の場合について、ちょっとだけ考えてみますと・・・、 「JJ」誌を例にあげると 公称部数64万部(日本雑誌協会Web調べ)で、定価620円の場合で、原価は、 1割増(≒690円?)程度と言われています(TV番組での評論家の方のコメント)。 荒売り上げ 70%と、返本率を概略 20%として、を コスト 原価*発行部数 ≒ 4億4千万円 売上 (定価*0.7)*(発行部数*0.8)≒2億2千万円 で、半分は広告収入に頼らざるを得ない構造になっている感じでしょうか? 付録を含めて400ページ程度で、明らかな(ページが打っていない) 広告が、130ページ(1/3)程度で、これで、2億はちょうどか?、 ちょっと苦しいか?ぐらいでしょうね。 やはり記事収入がかなり補っているんでしょうね??。 (オーダー推定計算なんで、責任が持てる数値ではないことは、ご了解 くださいマセ (^^;)) まあ、JJ誌でこの程度だとすると、1流半程度の雑誌は、相当 苦しいんでしょうね~。 リクルート雑誌の場合、記事の単価は、安そうですから・・・ システム的に組織だってやる必要が大きいでしょうね~?? そうゆう意味で、リクルートのような大きい会社が圧倒的に有利なんで しょうか?? どうもご回答ありがとうございました。 更になにか、ありましたら、よろしくお願いいたします。
お礼
再度、どうもありがとうございます。 大手フリーペーパーの場合、1コマ5万円とか・・・ そのあたりがおとし所なんですね!(小売店が出せるコスト) >書店に入る原価が79%、問屋が3% そうなんですね~、昔は7ガケなんて言いましたが 今は、8ガケ以上なんですね~。書店が減るわけです! 今回は、どうもありがとうございました。 勉強になりました。m(_ _)m