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ロシア VS アメリカの行方は?
■ロシア軍が、グルジアに居座りつづけ、 国際社会がそれを批判し、 一方でアメリカはポーランドとミサイル防衛施設の配備で合意。 ロシアとの関係が冷却化したと。 冷戦の再来は、勘弁してくれという新聞の話。 【 今の米ロ対立、冷戦当時との重要な違いはなんでしょうか 】 ○ 戦争の形が、そもそも変わった(テロとか) ○ アメリカの力が弱くなっている流れがある ・・・ その他、どういったものがありますでしょうか? どなたか、お考えをいただければ、ありがたくおもいます。 よろしくお願い致します。
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まず、(1)「イデオロギーを基に世界を2分する対立ではなくなり、世界の覇者・アメリカと地域大国・ロシアの対立になった」点が最大の違いだと思います。 かってのソビエトは、共産主義勢力の中心として、軍事・政治・経済の全てにおいて、他の共産主義勢力の面倒を見なければなりませんでした。その負担が地力を超えてしまい、無理がたたってソビエトが崩壊した訳です。 今回、ロシアは身の丈にあった地域大国としてアメリカと対峙していますから、影響はロシア近辺に限定される替わりに(アメリカのお膝元で起きたキューバ危機みたいなことは起こらない)、ロシアとしては過剰な負担を強いられることもなく、無理せず主張ができます。逆に、アメリカは冷戦より引き続き「世界の警察」を自認していますから、グルジアのように自分たちにとってあまり得意でない地域でも前面に出て対応しなければいけない負担は引き続きあります。 次に、(2)「冷戦下は基本的に交流を絶った2勢力間の争いだったのに対し、今はグローバル経済に組み込まれた中での、より複雑な争いになった」点も挙げられます。 端的にいうと、昔は国交断絶に近い状態だったし、その状態でも戦争の危機を迎えなければ世界は回っていました。それに引き換え、現代は経済規模が大きくなり、各国が密接に繫がっているので、ある国と戦争をしてその国と貿易ができない状態は、戦争に勝って得る賠償金以上に大きなダメージを蒙ります。 ロシアの場合、今は特に資源に注目が集まっています。全先進国がロシアの原油・天然ガスを欲しがっています。米露対立が激化してロシアが味方を欲すれば、資源をアメリカに売らずに、日中欧に割安で売り始めるでしょう。アメリカは、軍事的にロシアと争いつつ、経済戦争でも資源を安く獲得できないため、日中欧と不利な戦いを強いられます。戦争を続ければ続けるほど、米露は経済的に疲労し、他の諸国はその間に割安な資源をロシアから得て、ライバルのアメリカが不利な状態から抜け出せないために、順調に成長できます。つまり、経済がこれだけ大きくなって、グローバル化したために、2国間の政治的・軍事的な争いを、2国間の純粋な武力行使で争うよりも、他国を巻き込んだ経済戦争に持ち込むほうが効果的になっている状況があります。 そういう意味では、お互いに大戦争をやれなくなった(やれば両国が負けて、関係しなかった他国が得するだけ。)という時代になっています。 長いですが、そういう意味では(1)により地域大国・ロシアのエゴで、ロシア近辺での小さい軍事衝突は冷戦のときより増える。ただし、(2)の理由で、大掛かりな戦争に発展する可能性は低い。米露は戦っていても常に妥協点を探している、こういう特徴があると思います。
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もしかしたら、アメリカの大統領選挙に向けたロシアのサービスかもね。 一応ロシアも白人社会でしょうし、ユダヤ財閥の影もあるでしょうからね。
お礼
ああなるほど。 そういう見方もありますよね。 特に、大統領選挙というのは、キーワードですね・・・。 どうも、ご回答ありがとうございました!
お礼
どうもありがとうございました! ○イデオロギー。。。そうでした。冷戦を語る上では欠かせないものでした。 ○アメリカとロシアが、世界の二分しているボス・・・という構図ではないですからね。なるほど。『面倒を見る』という考え方は、これまたやはり、今の状況を判りやすく説明してくれる言葉だと思いました! ○それとつながりますが、アメリカも、ロシアも、世界の数ある国の中の一つ(多極構造といったでしょうか?)になったということですね・・・。 → 他国を巻き込んだ経済戦争。 ○そして最後の、これからどうなりそうかという所にまで、ご回答をいただきまして、本当にありがとうございました。 今もなお進行中ですが、どうも、これからも増えそうですね・・・。紛争は。 どうも、ご回答ありがとうございました!