- 締切済み
医学部生の研究と臨床についての進路選択
- 医学部生の研究と臨床についての進路選択について考えています。現在の自分の気持ちは研究の方が臨床よりも優先であり、研究と臨床の両方を経験してみたいと考えています。
- どの大学院に進学すべきか迷っています。旧帝大の研究が盛んだという話を聞くため、他大学の大学院に進学するか悩んでいます。また、他大学の関連病院での研修についても考えています。
- 他大学出身者に対する阪大や京大の医局の対応が冷たいという噂を聞くことがあります。大学院でも同様の対応なのか気になっています。自分のやりたい研究のために他大学に移ることは一般的なのかも知りたいです。
- みんなの回答 (4)
- 専門家の回答
みんなの回答
- kame-chan
- ベストアンサー率64% (96/148)
No.1です。 No.2のotx様への質問への補足回答です。 > 逆に、『両立』のことですが、普通ありえないというのは基礎医学の教室ではということですよね。 私の回答は「yes」です。基礎教室に所属していながら臨床を行ったり、頻繁に臨床アルバイトに行くようであれば間違いなく追い出されるでしょう。 逆に臨床教室においては、 > 自分の理解が正しければ、臨床の教室では講師等教室員の先生も外来や病棟業務をされていると思うので…。 まさにこのコメントの通り、臨床教室の教官たちは外来、病棟の診療業務を行いながら、研究と教育も行っています。 研究は臨床研究だけの教室もあるでしょうが、多くの臨床教室では患者さんからの検体を用いた基礎的な研究も行っています。ただ、日常は診療に追われるためじっくり研究ができるのは夜間か休日くらいです。すべての時間を研究に費やすことのできる基礎教室の方に比べるとかなりペースが落ちるのは否めません。どっちつかずにならないように的を絞って研究するセンスが必要です。ただ基礎的な手法は臨床教室にいるだけではあまり身に付かないor我流になる恐れがあります。できれは大学院の時に基礎教室に出向、かつ留学できれば臨床から離れてじっくり研究に専念できると思います。 基礎的な手技と考え方ができるようになるまでは「両立」は難しいでしょう。基礎研究もしている臨床教室の教官の経歴としては「臨床研修」→「基礎研究(大学院)」→「基礎研究(留学)」→「臨床と研究」という流れが一般的ですね。 参考になれば幸いです。
- otx
- ベストアンサー率44% (256/576)
>逆に、『両立』のことですが、普通ありえないというのは基礎医学の教室ではということですよね。 >自分の理解が正しければ、臨床の教室では講師等教室員の先生も外来や病棟業務をされていると思うので…。 この2つの文章がどうつながるのかわかりませんでした。 後者の文章は「研究」とは関係無いと思いますが・・・。 前者の文章の答えとしては「No」です。 以下のNo1様の文章をよく読まれてみてください。 >臨床教室は大学院でもあくまで臨床がメインですので「研究だけしたい」というのは通用しないと思います。 どうも質問者様は「臨床」、「学問」そして「研究」の括りが曖昧である気がします。 >診療としての『医療』と学問としての『医学』、まったく別個のものとして両方に興味があって、 とありますが、学問としての「医学」は「研究」ではありません。 「医療」と「研究」のバックグラウンドであってどちらかに特に属するものではないです。 よく諸先輩に聞いて、そしてNo1様の書き込みを読んでみて 考えられてください。 がんばってください。
- otx
- ベストアンサー率44% (256/576)
基礎医学の研究室の教員です。 立場上、お医者さんの大学院生を面倒見ています。 一言、 医者になるための勉強やスキル=研究を行う勉強やスキル(例え医学研究であっても) ではありません。 医学部での教育は臨床医になるための教育です。 ちょっと質問者様は、医学部の勉強をしていれば、研究もある程度できるようになっていると思ってはいませんか? 全くの別物ですのでご注意を。お医者様の大学院生ははっきり言って最初は研究スキルは0です。理学系の4年生の後半の方がよほど、ましです。 研修医が一人前の医者になる為に努力と経験がかなり必要なのと同じように、医学部卒業しても研究できるようになるには努力と経験が必要です。 両立は無理かと思います。 よく考えて頑張ってください。
- kame-chan
- ベストアンサー率64% (96/148)
内科医です。地方国立卒業後に旧帝大に入局しました。5年間の臨床研修後に、大学院に進学。現在は研究留学中です。 (1)研究をやりたいのであれば、旧帝に行くべきでしょうか?逆に他でも十分研究は出来るものなんでしょうか? 科にもよりますが確かに旧帝大の方が科研費は多い傾向があります。 (2)他大学の院に入りたいのであれば、その大学の関連病院に初期or後期研修で行くべきでしょうか? 初期研修から大学病院もしくは関連病院に入っておいた方が入局はスムーズです。 (3)阪大や京大の医局は他大学出身者に冷たいというような噂を良く耳にしますが、そういうものなのでしょうか? 大学院で入ってもそうなのでしょうか? まったく心配不要です。旧帝大は本学卒と外様が6:4くらいの比率です。 また外様から教授になっている先生もいます。 ただ、臨床教室に研究目的で大学院からいきなり入ろうとすると嫌がられるかもしれません。 (4)研究をされてる先生で、研究のために他大学に行った(国内留学ではなく)という話も聞いたのですが、 自分のやりたい研究のために他大学に移る(?)というのは一般的なのでしょうか? (これも他大学出身者に対して…、というようなことが気になったもので。) 国内留学なら基礎教室ではよくある話ですが、研究のために教室を変わるというのは臨床教室においては聞いたことがありません。 臨床教室は大学院でもあくまで臨床がメインですので「研究だけしたい」というのは通用しないと思います。 (5)他の学部の研究者は成果次第では生活するのも大変だといいますが、医学分野でもその点は同じなのでしょうか? まず、日本においてはポストがないと研究者は無給です。逆に学費と研究費を取られます。つまり「成果≠生活の安定」という認識が必要です。基礎、臨床とわずポストは非常に限られています。ポストを得るには成果は最低条件で、その上に運と人脈が必要です。 臨床教室であれば通常は後期研修までやってからの大学院進学が一般的です。つまり卒後5、6年目から10年目頃の間に大学院に入ります。その場合は他の病院の外来アルバイトなどで裕福ではありませんが生計は立てれます。収入を安定させたいのであれば研究をするべきではありません。 基礎教室の場合はアルバイトを禁止している教室が多いと思います。ポストがない場合はどうやって生活しているのか私は知りません。 今は免疫に興味があるとのことですが、これから興味が変わることもあると思います。研究も含めて選択肢を広げるという意味では地元の旧帝大に入っておくのが無難かと思います(関東出身であれば東大、関西なら京大、阪大など)。基本的に医師の勤務地は所属医局で決まりますので、将来地元に帰ろうと思っているのであればはじめから地元付近の大学に所属すべきです。最近は医局に所属しない人も増えているようですが、研究も視野に入れているのであれば医局に入っていないと何も始まらないと思います。 参考になれば幸いです。
お礼
丁寧な回答ありがとうございます。医師の先生から経験者としての意見を頂けて非常に参考になりました。医療体制の混乱や変化が著しい中で何かと不安は多いですが、自分なりにベターだと思える選択の参考にさせていただきたいと思います。
お礼
回答ありがとうございます。加えて誤解を招くような文章ですみません。 今改めて自分の質問文を読んで伝わらないなと思いました。 「両方やりたい」と書いたのは「両立」という意味で書いたのではないんです。 診療としての『医療』と学問としての『医学』、まったく別個のものとして両方に興味があって、ちょくちょく臨床の教室の先生からどちらの話も伺うんですが、結局臨床にしろ研究にしろ実際にやってみないと、本当に自分のやりたいことと一致するのか?自分の性格等の向き不向きは?というようなことは分からないと思いました。 そのため、研修医から大学院へと初歩だけとはいえ両方やった上で本当にやりたいものを選べればと思いました。 実際、院を卒業後、最終的に臨床に専念されている数人の先生からも話を伺いました。(皆さん病態生理を深く理解する上で院での勉強は役に立っているとは仰ってました。) また、もともと分子生物学的なことに興味があって基礎の教室に3ヶ月程お世話になっていたこともあるので、学部教育と研究の勉強にかなり違いがあることは多少は分かっているつもりです。『両方』の話と加えて、回答者様やこれを閲覧されてる中で熱心に研究や臨床をされてる方で、「半端な知識の学生が何を…」と不快に思われた方がいたら申し訳ありません。 逆に、『両立』のことですが、普通ありえないというのは基礎医学の教室ではということですよね。 自分の理解が正しければ、臨床の教室では講師等教室員の先生も外来や病棟業務をされていると思うので…。 基礎の研究をされてる方からも回答がいただけるとは思ってませんでした。臨床研究は勿論ですが基礎研究にも興味があるので、嬉しい誤算でした。貴重なご意見ありがとうございます。