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「芥子の花」という絵本
「芥子の花」という童話をご存知の方はいらっしゃいませんか? インドの王様と王妃様が出てくるお話で、確か王妃が何か悪いことをしてネズミになってしまったという内容だった気がします。 タイトルの芥子は漢字ではなかったかもしれません、子供の頃に読んだので記憶があいまいです。 うつくしい絵本で、ずっと探しているのですが見つかりません。 せめて物語だけでも知りたいのですが、どう検索してもヒットしてこないのでこちらで聞いてみることにしました。 ご存知の方、どうぞご回答よろしくお願いいたします。
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今晩は(密かに答えますので、内緒でよろしく。どこが内緒なのかも内緒でよろしく。苦笑)。 結局原初に戻ったようですね。では、「芥子の花」で行ってみましょう。 で、これがまた該当作品があるんですよ。国会では収録作品の明細を載録していない資料が相当に在ります。「けしの花」では坪田譲治の『善太三平物語』の中の一篇くらいしか該当しそうなものが見当たりません。ですが都立の横断検索を実行すると別の結果を得られます。 『だれもいない町 インドのどうわ』 1962年。 http://catalog.library.metro.tokyo.jp/cgi-bin/exec_cgi/ibibdet.cgi?CGILANG=japanese&ID=TW00559884&HOLSERKEY=:::1%252b2%252b3::::&MODE2=1&NOCONT=1&SEARCHKEY=CGILANG%253djapanese%2526SORTKEY%253dsyear%2526SORTDIR%253dDESC%2526IBMODE%253d1%2526TITLE%25255fPRMKEY%25255fbib%25253d%2525a4%2525b1%2525a4%2525b7%2525a4%2525ce%2525b2%2525d6%2526HOLAR%25255fbib%25253d1%25252b2%25252b3%2526CATTP%25255fbib%25253dTW%25252bTY%25252bZT 同上 1956年。 http://catalog.library.metro.tokyo.jp/cgi-bin/exec_cgi/ibibdet.cgi?CGILANG=japanese&ID=TW00557553&HOLSERKEY=:::1%252b2%252b3::::&MODE2=1&NOCONT=1&SEARCHKEY=CGILANG%253djapanese%2526SORTKEY%253dsyear%2526SORTDIR%253dDESC%2526IBMODE%253d1%2526TITLE%25255fPRMKEY%25255fbib%25253d%2525a4%2525b1%2525a4%2525b7%2525a4%2525ce%2525b2%2525d6%2526HOLAR%25255fbib%25253d1%25252b2%25252b3%2526CATTP%25255fbib%25253dTW%25252bTY%25252bZT 『双児の王子 インド童話集』 上記とほぼ同じ内容らしい。 1946年 http://catalog.library.metro.tokyo.jp/cgi-bin/exec_cgi/ibibdet.cgi?CGILANG=japanese&ID=TW02356403&HOLSERKEY=:::1%252b2%252b3::::&MODE2=1&NOCONT=1&SEARCHKEY=CGILANG%253djapanese%2526SORTKEY%253dsyear%2526SORTDIR%253dDESC%2526IBMODE%253d1%2526TITLE%25255fPRMKEY%25255fbib%25253d%2525a4%2525b1%2525a4%2525b7%2525a4%2525ce%2525b2%2525d6%2526HOLAR%25255fbib%25253d1%25252b2%25252b3%2526CATTP%25255fbib%25253dTW%25252bTY%25252bZT このほかに『インド・アフリカむかし話集』、山室静編、1964年にも収録。 http://opac.ndl.go.jp/recordid/000000827622/jpn 時期的に山室版の可能性があるのかどうかは私には判断出来ませんが、題名が正しいとするとおそらくこの4冊のうちのどれかではないでしょうか。挿絵は『だれもいない町』が斎藤長三とあり、『双児の王子』は版が異なりますが佐藤漾子のようです。 http://opac.ndl.go.jp/recordid/000000812091/jpn http://opac.ndl.go.jp/recordid/000000814410/jpn これまでに挙げられた中に無いとすると、これ以上は調べようがないと感じます。よほど重要な新たな手掛かりが得られなければ、回答はここまでとなります。以下はご自身で確かめてみてください。
- 一円(@ichien2)
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続報。 お礼の文から、見るだけも良さそうなことが判りました。そこで利用の容易な公立(貸し出し利用が不可能な国会図書館ではない、自治体の)図書館の蔵書に付いて調べてみました。と言っても通常私は最もありそうな東京と、場合によってその近辺までしか調べません。 ところが調べてみて面白いことが判りました。『ポストマニ』を書名とする本はもう一つ出ているようです。東京の横断検索で http://metro.tokyo.opac.jp/ 書名を入力、地域を「全選択」として、結果の中の西東京市図書館を見ると・・・(こういうことは自分でやってみるのも大切なので試してください)。 実は先回の調査で、戦前の児童文学雑誌として有名な「赤い鳥」に、お探しの話と同じものが掲載されたらしいことが判っていました。 http://ci.nii.ac.jp/naid/110000440576/ ただ、その著者や内容、掲載号、単行本版への収録の有無等一切が不明のため、答えないで置いていました。その間に1948年版の回答が現れて、私もこれで良しと思っていたのです。 これを基に歌曲も創られていますから、 http://72.14.235.132/search?q=cache:RSyrLTMQshUJ:members.jcom.home.ne.jp/tink/botan/flower1/hana3kagyou.htm+%E2%80%9C%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%9E%E3%83%8B%E2%80%9D%E5%8C%97%E5%8E%9F%E7%99%BD%E7%A7%8B&hl=ja&ct=clnk&cd=29&gl=jp 元々白秋の文章は「お話」というよりは物語詩だったようです(↑のケシの項参照)。ともあれ白秋の詩文を基に、今度は1968年に与田準一という人(この方も児童文学の著作がかなりあります)がお話として再構成した模様です。 挿絵の小坂しげるさんの作品はgoogleのイメージ検索で色々と見ることも出来ます。 http://images.google.co.jp/images?hl=ja&q=%E2%80%9C%E5%B0%8F%E5%9D%82%E3%81%97%E3%81%92%E3%82%8B%E2%80%9D&btnG=%E3%82%A4%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B8%E6%A4%9C%E7%B4%A2&gbv=2 その上で明らかに絵が異なるようであれば、やはり48年版ということになるのでしょう。 時期的にはどちらの可能性もあります。ですが戦後間も無い頃の状況を考えると、そのような本が学校図書館に入ったかどうか俄かには信じがたいのが私の実感です。当時小中学校で図書室を持っていたところはほとんど無かったでしょう。ただし後年誰かがその本を寄贈したことは考えられます。 或いはご覧になったのはこの68年のフレーベル館版ではないかという気もします。都内にお住まいなら地元の公立図書館にリクエストを出せば、多少の時間は要しますが相互貸借を通じて、貸し出しに応じてもらえるでしょう。 48年版は別の回答で触れられたように国会図書館上野分館、現在の正式名称は「国際子ども図書館」で見ることが出来ます。 http://kodomo3.kodomo.go.jp/web/ippan/cgi-bin/fSS.pl?nShoshiId=772096&nKihonId=720358&sGamen=%BD%F1%BB%EF%B0%EC%CD%F7 大きさが26cmとあるので、これはB5版の本でしょう。 住まいが東京でない場合、検索はこちらからどうぞ。 http://www.jla.or.jp/link/public.html 思い掛けないところが持っている可能性は絶無ではありません。
お礼
どうもありがとうございます。 フレーベルというワードで、毎月2冊の教育雑誌をとっていたことを思い出しました。 また、タイトルがポストマニでなかったのは間違いないこと、教えていただいた小坂しげるさんの絵を検索してみましたが、画風が違うということなど、『けしの花』探しに進歩を頂戴しました。 ご回答を参考に、自分と向き合うということもしながらじっくり探してみようと思います。 お時間を頂きまして感謝申し上げます。
- 一円(@ichien2)
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こんにちは。 先の回答者の方は時々回答をお見掛けしますが、私には探せなかったものを見事に見つけ出していますね。素晴らしいです(日頃どのような本を主に探しているかによっても検索能力には大差が生じます)。 それはさて置き、この『ポストマニ』なのですが、現在ウェブで調べられる限りではどこにも商品は存在しないようです。しかも実はここでも5年以上も前に全く同じ質問が出ています。 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa577024.html 要するに探している人はそれなりにいるということですね。この方の場合には「見るだけでも良い」ですから希望はかなえられたと思います。ですが入手するには大変な苦労が必要かもしれません。 調査中にアマゾンのマーケットプレイス(中古市場)にかつて登録されたことがあったのが判りました。 http://www.amazon.co.jp/%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%9E%E3%83%8B%E2%80%95%E4%B8%96%E7%95%8C%E7%AB%A5%E8%A9%B1%E7%B9%AA%E6%9C%AC%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89-1948%E5%B9%B4-%E7%99%BD%E6%9C%A8-%E5%96%AC/dp/B000JBTGQE/ref=sr_1_3?ie=UTF8&s=books&qid=1228018718&sr=1-3 念のために書いておくと、この画面は出品実績が無いものについては出ません。 どうやら「鎌倉書店」と名乗る出品者がこの1年ほどの間に出したもののようです。 http://www.vinapark.com/kamakura/shop/aws/search/search/Books/1/%8A%E2%88%E4+%8B%AA/ 別のページからは売値が2900円ほどだったことも判るのですが、とにかく残念ながら疾うに売れています。 古書店に探書の願い出をするのも一法ではありますが、あちこちに声を掛け過ぎると返って逆効果になります(声を掛けた店同士で奪い合いになり、とんでもなく高く付いてしまうことも起き得る)。オークションやアマゾンのアラートも設定しておくべきです。 http://alerts.yahoo.co.jp/config/set_notification?.t=a アマゾンの場合は先ほどの個別商品画面で、書名の右側辺りに「中古商品を予約する」ボタンがあります。ここから手続きしてください。それぞれ利用は無料ですが、その際ご自身に関する情報も登録する必要があります。出品があると自動的にメールでの連絡が来ますから、なるべく恒久的なメール・アドレスで登録しておく方が良いでしょう。尚オークションへの出品はこの1年間全く無かったようです。 探書ではあまり役に立っていないように感じますが、大手古書検索サイトの一つが運営しているこんな場所もあります。 http://www.crypto.ne.jp/oldbookmark/leaf/tansho ここは一般の利用者だけでなく古書店も見ていると思います。思い当たりがあれば連絡があるかもしれません。 ほかに少々不明朗な点が感じられなくはないのですがこちらもあります。 http://murasakishikibu.co.jp/oldbook/tankyusho-top.html 不明朗と言うのは思い出の本に関する質問ページが別にあります。 http://sgenji.jp/search/memories.php たまたまここに登録していない他の古書店に在庫があるとメールで知らせても、サイト運営者は完全に無視します(数度の経験あり)。そういう風になっているのが判明したので、以後ここでの情報提供は一切しなくなりました。 もう一つ大手の古書検索サイトがあって、そこでも探書ページは作られています。参考までに。 http://www.jcross.com/index.html 児童向けの本は出てこない方が多いので、やれるだけはやって、あとはよほど気長に探し続けるしかないでしょう。
お礼
ご丁寧なご回答、ありがとうございます。 なるほど…色々あって、むずかしいものなのですね。 無自覚でしたが、アドバイスを拝読している内に、一生ものの見果てぬ夢になってしまったのか?と、残念半分ロマン半分の妙な心持ちになってきました。 縁がつながったら、母校の図書館に聞いてみます。 昨今の統合だの合併だののあおりを受けて、学校そのものがなくなっているかもしれないのですが。 あの絵を、もういちど見たいなぁ。 見も知らぬ者へお時間を割いていただき、心より感謝もうしあげます。
- chevette
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子供の頃に読まれたとのことですが、年代はいつ頃でしょうか? 「けしの花 インド 絵本」で検索したところ1948年に出た本がみつかりました。 あらすじも出ていますのでご確認下さい。 今でも読むことができるかどうかわかりませんが、 インドの童話集を探されると良いと思います。
お礼
さっそくありがとうございます。 サイトに行ってみたところ、そうでしたこの物語でした。 読んだのは70年代だったと思います。 学校の図書館で借りたのですが、すでにかなり前の出版物といった感じの傷み具合でした。 そうですね、48年出版だったら可能性が高そうです。 古本屋さんに問い合わせてみる希望が持てました。
お礼
お返事と御礼が大変おそくなりまして申し訳ございません。 質問した時期がよろしくなかったですね。 一冊の独立した絵本で、水彩画で描かれた、赤っぽい華やかな絵だったんですね。 検索では画像が分からないので、こういうのは自分の足で探す類の話なのかなぁと、逆に気持ちを新たにさせていただけました。 ありがとうございました。 他人のためにこれだけのお時間と労力をさいてくださって、本当に皆さまには感謝いたしております。 シーズン的に検証にゆとりを持って臨めない状況が続きますので、ご迷惑をおかけしない為にも質問を締め切らせていただきます。 頂戴したたくさんのヒントから、少しずつ駒を詰めていけたらと思います。 どうもありがとうございました。