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なんで、オーディオコンポは筐体分離型が多かったのでしょうか?
今のコンポは、左右のスピーカーと本体だけのシンプル構造ですが、昔はアンプ・チューナー・デッキ・プレーヤーがバラバラに分かれていて、それを音声ケーブルやフラットケーブルでつなぐものが多数でした。 バブルが崩壊し、コストダウンが叫ばれるようになってからも、筐体分離型は多数製造されていました。 ミニコンポは、アンプ・チューナー・CD・デッキを一つのボディに収めるのが難しい事情でもあったのですか? 1990年代後半にはワンボディコンポもあったわけですから、コストダウン競争が本格化した1990年代後半以降は、筐体分離型はほとんどでなくなっていたと思うのですが…
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オーディオ機器・・・そもそもスピーカーを除く機器が一体型(インテグレート)か、筐体分離?型(コンポーネント)かは、コスト云々に関係なく往時から各メーカーがそれぞれにラインナップを持っていました。つまり、手軽に一体型で音楽を楽しみたい・・・本格的に機器にこだわりたい・・・等々ユーザーの様々なニーズに応えるためにです。 特に、メーカー間を超えて幅広く好みの音作りを楽しむコンポーネントの機器類はそのための必要性から共通の規格、スペックを持っています。そして、これらは欧米の規格が基本になっています。 例えば、 ・EIA(米国の電子工業会:オーディオ機器等に使われるラックのサイズ規格が有名) ・RCA(アメリカ大手家電メーカー:現在でもRCAピンプラグは世界標準として用いられている) ・DIN(ドイツ規格協会:かつてのTAPE録再用コネクタや現在のPCのキーボード、マウスの丸型コネクタ等) ・RIAA(米国レコード工業会:かつてのアナログ・レコードプレーヤーのPHONOイコライザー録音特性を統一) すなわち、オーディオとは本来業務用から民生用へと普及していった経緯があり、特に50年代~60年代にかけて米国や英国の高級オーディオメーカーが次々と優れたアンプやスピーカーを発表してからホームオーディオのコンポーネント機器は名実共に一気にその地位を確立し、世界中のオーディオファイルの羨望の的となり、我が国のオーディオメーカーもそれらをお手本に次々と魅力的な製品を発表してきました。 特にアンプ類ではフロントパネルが「顔」=音のイメージでもあるため、意匠(デザイン)を重視し、せせこましく窮屈貧弱にならないようパネル上の各ツマミ・スイッチ類の大きさや配置を十分に練り、また内部の使用部品も軒並み大出力化から電源トランスやフィルターコンデンサー、放熱板も大型のものが使われ、各回路とそれに使用する部品も大幅にIC化され、しかし主要部品・半導体デバイス等は音質上・物量上からあえてディスクリートによるこだわり!から必然的にゆったりとした筐体が必要で、それがEIA等のフルサイズをして必要十分と足らしめる結果だと思います。 即ち、オーディオは趣味性が高くある程度から上は贅沢品でもありますからお金をかけようと思えば幾らでもかけれますし、ハイエンドオーディオなどもあえてそれを望むユーザー(オーナー)はいます。まさにゴージャスかつリッチな雰囲気・音が売りでもあるのです。 確かに大手メーカーは90年代後半位からピュアオーディから相次いで撤退していきました。それは時を同じくして登場した、AV(オーディオ・ビジュアル)という新しいメディア、方式の流れにすかさず対応していかなくてはなりませんし、当時、俗に「短小軽薄」といった社会的風潮の中でやたら大型で重くて暑苦しい?機器・製品類は(オーディオに限らず)流行らず受け入れられず、視覚的にもスマートなモノが求められた感があります。そしてその結果が、デザインもスタイリングで高音質・高級志向のミニコンポやマイクロコンポ等の登場であり、ただ単にコストダウン競争が引き金とは言えないのです。 しかし、その時代の渦中にあっても仰せの「筐体分離型」は、件の草分け的著名欧米メーカー~我が国オーディオ黎明期~現在に至る一つの完成されたスタイル・伝統といったものを頑なに守り続け、かつ本来の純粋な音楽再生のためのピュアな音を追い続けている心ある専門メーカー数社により、現在でも確かに脈々と受け継がれているのは周知のとおりです。
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- buu1031
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三投目です >今のウォークマンも16GBモデルは最安で2万少々、最上位なら3万前後はしますが 当時とは物価が違います。 例えば当時のアルバイト時給は大都市圏でも¥400台です 現在は¥1000前後でしょう。 同じ2万円でも現在では2.5倍近く物価が上がっています。 因みにタバコはマイルドセブンで¥180か? 袋入りのインスタントラーメンは¥33 カップヌードルが¥118 高級インスタントラーメン(中華三昧など)が¥120ぐらいだったと記憶しています。 大卒新卒初任給8万円~10万円あたりでしょうか。
お礼
三度の回答ありがとうございました。 物価の違いを見落として失礼しました。早い話、物価が約2.5倍なら当時2万のウォークマンは今に直せば5万ということになりますね。
- buu1031
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No.6二投目です >人によってはラジカセのほうがまだましという意見さえあったそうです。 ラジカセが買える価格帯ではほぼ間違いなくそうでしょう。 単品機器ではそれぞれキャビネットだの、ケーブルだのでコストは余計に掛かります。 というよりもその価格帯ではコンポーネントで揃えるのは今も昔も 無理ですけど。 ラジカセなら内部のケーブル類も最短で結べますし、共通基盤が使えますから理想的でもあります、何よりも電源が電池なら下手なコンセントからの電源よりもはるかに良質な音が得られます。 それの据え置きタイプが言われているようなオールインワンボディーの コンポでしょう。 因みに 今現在も1000万円台のアンプにバッテリー駆動の物があります 2~3年でバッテリーを交換しなくてはならず、一体どれだけ裕福なら 購入できるのか解りませんが、音は確かに良かったです。 1000万だして悪かったりしたらどうしようもないのでけど。 話はずれましたが、 今の傾向は中身は可能な限りやすく、音は二の次そこそこ価格なみ しかしいろいろな物が使え(CD、MP3ナンたらかんたら) でも外見は煌びやかに格好よく、更に邪魔にもならず が条件ですね。 >ミニコンポは、アンプ・チューナー・CD・デッキを一つのボディに収めるのが難しい事情でもあったのですか? これは前提条件が違います。 オーディオブームの最中にはオールインワンモデルなど誰も見向きもしなかっただけです。 あと当時はCDではなくレコードです(バブル崩壊直後から多少は違いますが) 某メーカーよりジャケットサイズのプレーヤーが発売されるまで物理的に30cm以下のサイズには出来ませんでした それとバブル前の当時ではまだ音響機器など今の一人に一台のポータブルタイプではなく、まだまだ一家に一台のような威厳があったので小型化の必要もなかったのではないでしょうか。 まだまだウォークマンがナン万円もした時代です。
お礼
ありがとうございました。 バブルの頃は、大型バンザイという考え方も少なからずあったかもしれませんね。 >まだまだウォークマンがナン万円もした時代です 話はそれますが、今のウォークマンも16GBモデルは最安で2万少々、最上位なら3万前後はしますが、それよりも効果だったのでしょうか?
- mackid
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#4です。 >セパレート型はワンボディより音質が良いとは言い切れないそうです。 普及価格帯ならそうでしょう。 欧米を中心に単品オーディオは高級オーディオとして存在し続けています。ケーブルだけで数万から数十万、トータルで1千万、2千万といった世界は実際にあるわけですが、音質というのは何でもピュアならいいというものではありません。 原理や数値的に劣化したとしても、それによって得られる個性というものがあるのなら、その個性の方が尊重されるのが高級オーディオの世界なのだと思います。
お礼
ありがとうございました。 欧米では人口密度が日本ほど高くない分、据え置きオーディオへの需要もそれなりにあるかもしれませんね。
- buu1031
- ベストアンサー率36% (108/298)
時代の変化と共に技術も進歩し構成部品が 真空管→トランジスター→IC→LSIとなり小型化が可能となっただけで コストダウン競争などはしていません、バブルとも関係ないと思います ニーズがそうなっただけでしょう。 オーディオ機器自体の技術は実に簡単で単純です、70年代には既に確立していたでしょう。 音質を求めるのなら話は変わりますが、一般ユーザー相手では それこそタバコ箱サイズのAMラジオ程度のアンプに少し大きなスピーカーをつければそれだけで良かったりその程度のものです。 フラットケーブルで繋げる様なものは玩具のレベルのものでマニア向けのものでもないですし、音質もたかが知れていました。 ただ同程度の金額ならばコンポーネントで揃えるよりも全てをメーカーがチューニングして世に出されていたのでまとまりは良いものはありましたが。 日本ではコンポという呼び名が一人歩きしているだけで、その意味は 他の回答者の方々が言っている通りです、 正確に訳さず一般化したためややこしい解釈が生まれたのです。 いまや和製英語の類でないでしょうか。 アナログが全盛当時はデジタル技術など無かったので、ダレもアナログなどとは意識していませんが、今と比べるとメディア(これも最近の呼び方)がとても大きく小型化するにも限界がありました、 超大型のラジカセ(駆動に単一電池12本必要で軽く15kg以上)でリニアトラッキングが世に出る前、無理やり普通のアームが付いているレコードプレーヤーが付いている変なものがあったり、 小型にするよりも大きくすることが贅沢品の証であるような風潮もありました、 一時コンサイスコンポといわれるものや、マイクロテープを主体とする 機器も生まれましたが、大して長続きもし無かったです。 CDが流通し始めて20年が経過し、今の一般の主流さらに小型化され、HDDなるものが主流となり始めています。 音のピックアップ部分が変化すれば、この先更なる変化もあるのではないでしょうか。
お礼
ありがとうございました。 オーディオコンポは、少ないコストで大きな出力が得られるAB級と呼ばれるアンプを使用していましたが、それは日本の住環境ではまず無理な特大音量での再生を前提としているため、人によってはラジカセのほうがまだましという意見さえあったそうです。 それを考えれば、わざわざオーディオに金をかけようなんて思わないユーザーが増えてきたのは当然でしょうね。
日本が世界工業会に果たしてきた役割とも関係しますが… 作る側も 買う側も (部品・内臓回路に関する知識も含め) 昔は、 へんな流行に惑わされず、妥協することがなかったからでしょう。 (逆に米国消費者の主導でこの傾向を壊してきたともいえます)
お礼
ありがとうございました。 アメリカも関係しているようですね。
今のコンポの価格帯と売れ筋からすればそうなるわけで、 高級オーディオは忘れられた存在ですが、まだ生きていますよ。 私はONKYO INTEC 275を使用してますが、 単品でも売られているコンポで一式20万円程度となります。 http://www.jp.onkyo.com/more_emotion/intec275/ http://www.jp.onkyo.com/product/index.htm
お礼
ありがとうございました。 単品を求める方は少なくないですね。
- mackid
- ベストアンサー率33% (2688/8094)
オーディオ機器の設計の基本というのはノイズと熱との闘いだと言ってもいいと思います。 色々な技術や材料の進歩やコストダウンによって1つの筐体に押し込んでも何とかなるようになったという事、それまでリビングにだけあるものだったオーディオ機器が各個室にも入るようになり、移動のしやすさ、扱いやすさ、接続の面倒さを考えると一体型の方が有利であることなどから、一体型ミニコンポという名称的に不思議な製品群ができてきたのだと思います。 また、当初はレコードを聴く人、カセットを聴く人、チューナーメインの人、MDやCDなど色々な嗜好のユーザーに合わせるために、各部分をバラバラにた上でデザイン上の統一感を持たせてミニコンポにしたのでしょう。 その後プレーヤーやカセットの需要が縮小し、CDとMDとチューナーという基本構成だけで間に合う人が増えたので、一体型という発想に至ったのではないでしょうか。 結果的に単品コンポは高級オーディオとして生き残ることになったのでしょうね。
お礼
回答ありがとうございました。 とある本によると、セパレート型はワンボディより音質が良いとは言い切れないそうです。 セパレートの場合、例えばアンプとCDプレーヤーが分離していたとすると、電圧変換用のトランスをそれぞれにもつことになるのですが、交流の性質上それぞれのトランスに異なった電圧がかかることとなり、これをケーブルでつなぐことによって、ノイズを含んだ電流がケーブルに流れ、音質が劣化するそうです。 また、ケーブルでつなぐということは信号伝達ラインが長くなるため、これも音質劣化を招きやすいとのことです。 ワンボディは移動のしやすさ、扱いやすさ、接続の面倒さのほか、信号ラインの短縮化やトランスごとの電圧差をなくすことも理由でしょうね。
- sono512
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はじめまして、こんばんは。 電気式のアンプを内蔵した「電蓄」(家具のような大きさのレコードプレーヤー)から、今のオーディオに近い「単品オーディオ」の形になったのが1970年代ころかと存じます。当時は「レコードプレーヤー」「アンプ」「スピーカー」の基本セットに、チューナー・テープデッキ(オープンリールからカセットへ)と「必要な機材をそのつど買い足す」スタイルがほとんどでした。セット一式をいっぺんに買える人が少ないほど「オーディオ機材が高価」で、その費用を浮かせるために「アンプやチューナーを自分で組み立てる」人が多かったほどなので。 単品オーディオ(ご質問での「筐体分離型」)の大きさは、小型化が難しかったという当時の事情もありますが、「オーディオ=高価=高級品」というイメージを持った多くのオーディオファンに受け入れやすく、「高いけどいい買い物をした」という満足感を演出するねらいもあったわけです。1990年代でも「後ろから見ると一体型なんだけど、前から見ると44cm幅の単体コンポに見える」セットオーディオ(コンポ)があったのも、そういう背景です。 お気づきのように、「価格と大きさを割り切って、日常的に気軽に使えるオーディオもいいんじゃね?」と、小型のオーディオシステムが受け入れられるようになり、メーカーも生産の主軸をそちらに移しています。一方で、高級オーディオファン向けの「44cm幅の機材」も(かってほどの勢いはないにしても)生産が続けられています。 少し事情が違うのは、音響や録音のプロユースの世界で、こちらは基本的に使われている機材の寸法の規格が44cm幅でそう簡単に変更できないことや、「小さいと操作しづらい」「メンテナンスがやりにくい」ために「まず44cmでしょ」です。ミュージシャン用のMIDI音源や小型エフェクターでも、2台横に並べると44cm幅のラックに収まる「ハーフラックサイズ」が主流ですね。 有名メーカーの化粧品では「価格を下げすぎると売れない」(価格を下げた別ブランドを用意する、というメーカーもありました)ことや、一眼レフカメラでは「ある程度以上軽いカメラは売れない」(手に持ってそこそこの重量感を感じることが値段の高いカメラでは必要-もちろん安定性といった実用上の要素もありますが)事情がありますが、オーディオの世界にも「高級感が大切」という要素があります。(もっとも、今では「軽かろうが安かろうが、出る音がよければいいの、と割り切る方も多く、高級感だけでは売れない時代です) 参考になれば幸いです。
お礼
ありがとうございました。 >軽かろうが安かろうが、出る音がよければいいの、と割り切る方も多く、高級感だけでは売れない時代です 今のMP3プレーヤーブームはあてはまりそうですね。「軽かろうが安かろうが」よりは、「軽くて安いものを」と考えている方が多いようですので、1万円代から買えるMP3プレーヤーは割り切りの象徴だと思います。
- cliomaxi
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専門家では無いので若干予想的な部分も有る事を最初に断っておきます。 1980年代にもワンボディーは有りました。 但しこれは同じミニコンポのシリーズの中でも最も下位グレードでした。 下位グレードが3~5万円程度で最上位グレードはオプションを加えると30万円クラスでした。 技術的には全く問題ないでしょう。 しかし現在でも高級オーディオを見れば解るように、分離型の方が音質的に有利なのです。 翻って現在、オーディオ関係はパソコンで音楽ファイルを扱うようになって劇的に変化したように感じます。 それまでは「ラジカセ」ロアグレード程度のものから数十万円程度のミドルグレード、そしてハイエンドな高級機まで選択肢は多かったのですが、今はCDをリッピングしてMP3等にエンコードして聴く事がかなり一般的になっています。 MP3など非可逆圧縮の音声をそんなにお金をかけて聴くのもナンセンスですから結果としてミドルレンジのモノの選択肢がかなり少なくなっていると感じます。 MP3程度なら性能的にはロアグレードのコンポで充分でしょうからこれに十数万円~数十万円もかける人がいなくなってしまったのでは無いでしょうか。 音質を求める人がMP3にエンコードする事などあり得ませんから。(MP3での音質を求める人はいますが) コストダウンよりもニーズが無くなってしまったのでは無いでしょうか。
お礼
ありがとうございました。 当方も音楽はコンポよりPCですね。今のPCは普及価格帯のPCですが、オーディオセットに近い音質・迫力です。 ここまできたのであれば、わざわざオーディオセット(ラジカセも含む)など買おうと思わない方も多いようですね。
- pin1
- ベストアンサー率39% (31/79)
コンポは、コンポーネントの略ですから一体型(ワンボディ)のコンポというのは概念的にはおかしいことになります。 元々、コンポは機能ごとに単品でそろえることができるのがメリットで、一体型のものはモジュラーステレオなどと呼ばれていました。 なので、プレーヤーはDENON、アンプはLUX、チューナーはTRIO、スピーカーはDIATONEなどメーカーごとに特色のあるコンポを揃える事ができました。 いわゆるミニコンポは、形だけコンポの真似をしたもので、高級感を醸し出すために機能ごとに筐体が分離しているように見えるように設計したのだと思います。
お礼
ありがとうございました。 本来であれば、何でも1まとめというのは、コンポとは呼べないのですね。
お礼
ありがとうございました。 当方には難しい話ですが、コストダウン以外にもダウンサイジングもニーズとなってきたのですね。