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掛け軸用の書の書き方注意点

 親戚の依頼で南無阿弥陀仏と書いた掛け軸を私に書いてくれとの依頼に困っています。字は書けるのですが、注意点(紙、墨汁、表装の種類またタブーなど)が分かりません。経験者の方専門家の方宜しくおねがいします

質問者が選んだベストアンサー

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  • tutan-desu
  • ベストアンサー率21% (1009/4652)
回答No.1

画仙紙はドウサ引き(墨が滲みにくい)のもので、書く向きに対して「横目」(漉き目のこと)を使ってください。そうすると紙の繊維が横方向に並んでいるので、表装して掛軸を巻いたときに、紙がやわらかく巻けてシワになりにくく綺麗に仕上がります。 紙のサイズは掛軸にした時のサイズに関係しますが、一般的な「六字名号」の場合は、半切~尺五寸が多く、縦寸が約135センチ×横寸が約35~45センチです。そうすると表装仕立上がりが縦寸195~200センチ×横寸45~55センチ程度になります。 また墨汁はかならずニカワ(乾くと定着します)の入ったものを使います。よく服に飛んだ染みがすぐ取れると宣伝しているようなニカワのない墨汁は、表装する際に水で紙を延ばす際に、墨がにじんで流れてしまいます。また同じ理由で原液をそのまま使い、水で薄めないようにしましょう。 書は太いほうが見栄えがいいので、できるだけ太い筆がいいでしょう。 ゆっくり楷書で書くより、たっぷり墨をつけてさっと手早く書いた方が文字に勢いが出ます。また天地方向はあまり余白を空けず、空けても10センチ以内に抑えると、画面が間延びしません。 十分に乾燥(天気のいい日なら1日で充分)させたら折り畳まずに、巻いて筒に入れてご依頼者に渡してください。折り畳むと紙の繊維が折り目で断絶されたり、折り目が汚れて表装した時に目立つことがあります。筒がない時は、新聞紙を巻いて芯を作り、新聞のインキがつかないよう包装紙などのきれいな紙を外に巻いて、その上に作品を巻いて汚れないようにビニール袋に入れればいいでしょう。 掛軸を書いてくれというのは、掛軸用の書を書いてくれということですよね。市販で掛軸に表装されたものに書き込むものもありますので、それを使えば書き込むだけで簡単なのですが、表装はあなたが業者に依頼されるより、頼んだ方が好みの緞子で仕立てればいいと思います。

chiba3785
質問者

補足

私にとって完璧なご回答をありがとうございました。 もしおすすめの半切があればでよいのですが教えて頂けないでしょうか?

その他の回答 (1)

  • emuco
  • ベストアンサー率28% (115/397)
回答No.2

「掛け軸用」限定の回答ではないですが・・・ 私が以前、書作品を軸にしたときは「紅星碑 単宣(こうせいひ たんせん)」という紙でした。 ・・・というか、私はこの紙で展覧会等にずっと出品していて、表装もOKでした。そのいくつかを掛け軸に仕立てたことがあります。 書道用品専門店に行って聞けば、大抵あると思いますけど。 あ、紅星碑には「綿連(めんれん)」という種類のもあると思いますが、これは薄いから、単宣のほうが書き易いかも。 よかったらお試しあれ。 以上、参考まで。

chiba3785
質問者

お礼

ありがとうございました。本当に助かりました。

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