野球規則4・12(a)の(5)
「天候状態のために、正式試合のある会の途中でコールドゲームが宣せられた試合で、打ち切られた回の表にビジティングチームがリードを奪う得点を記録したが、ホームチームがリードを奪い返す事ができなかった場合」
という規定に当てはまるため、本来は「サスペンテッドゲーム」となり後日この試合の続きを消化しなければなりません。
しかしながら日本のプロ野球においては
「アグリーメント(リーグの運営・競技上の特例等を定めた内規。危険球退場ルールもこの内規に拠っています)」
によってサスペンテッドゲームは採用されていないため、サスペンテッドゲームに該当する状況となって打ち切られた試合は、
「最終回の攻撃を一切無効とし、最後に表裏の攻撃を完了した時点でのスコアで勝敗を決定する」
規定により、1-0で阪神の勝利となります。
6回表の攻撃については2点を奪った事はもとより、6回表の攻撃の投手記録・打撃記録とも一切なかったことになってしまうのです。
リードされていたはずの試合に勝利する事となる上に6回に打たれた記録まで消滅するので、阪神にとっては至れり尽くせりとなりますが、負ける事となる巨人にとってはこれほどショックな事はありませんね。
日本のプロ野球においてはこんなところにも「ホームチームの利」が存在するわけです。