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存在の耐えられない軽さ
私は映画を見ただけなのですが、「耐えられない程軽い」のは何の存在なのでしょうか?人生一般を言っているのでしょうか? 登場人物誰かの存在が軽いのでしょうか?
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これは、チェコ(当時)の「プラハの春」~ソ連の軍事介入、が背景となった小説ですから ソ連の共産主義を皮肉った事で、エリート職を失い・ 農村で第二の人生を送らざるを(本人意志とは余儀なく) 得なかった主人公の、その個人の「存在」そのものが ちいさいものであり(軽く)・また本人にとって「耐えられない」ものだった、 という意味ではないか、と思われます。 社会主義の当時ならではの、「個性」の抑圧。 アイディンティティの抑圧、という恐怖感・閉塞感からも 自身の存在理由自体が耐えられない程に「軽い」と思った、 主人公&ヒロイン達の思いは難なく想像できます。 ※恋愛の要素もありますね。 主人公の男性ゆえの「軽さ」とは裏腹な・女性達のつよい一面もありますが、 結果、彼も彼女らも自分達は「国」や 「国家」にとっては、耐えられないけれども 非常に「軽い」ちいさな存在であった、と最後に認識するのだ、と自覚せざるを得ない。 ラストは、著者のミラン・クンデラも、読者に問いかけてるように思いましたが・・・ 私的には、原作にある程度忠実に、映画化されていたと思いますが、 もし、原作を読まれていないなら是非読んでみて下されば、解釈はいろいろあると思います。
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- misoka
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逆にわたしは、小説の和訳を読んだだけなのですが、 パッと読んだ感じでは、ヒロインが、自分自身の存在を 軽く感じている、というふうに受け取れました。 # といっても、かなり以前に読んだので、うろ覚えなんですが... こんなんですが、いちおう参考になりましたら...
お礼
私も和訳を買って今読んでいる最中です。 まだ最初の数十ページなのでなんとも言えませんが哲学的な意味合いを強く感じます。これから読み進めていって自分なりの解釈をしてみたいと思います。 ありがとうございました!
お礼
回答ありがとうございます。今和訳を読み進めています。ちょっと読んだだけでもニーチェの永劫回帰に対しての1度しかない人生の軽さ(転生輪廻という概念は無視されてますね。)、主人公のセックスフレンドとの軽い付き合いなど、いろいろな事象に対して「軽さ」と「重さ」を当てはめて書かれているようです。映画を見たのがずいぶん前で詳細を忘れてしまっているので、先を読むのが楽しみです。ありがとうございました!