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「郵便配達は二度ベルを鳴らす」のタイトルの意味は?
皆さま明けましておめでとうございます。今年もみんなが力を合わせて、少しでも疑問や相談が解決できる年になりますように。 といいつつ、今年のワタシの初の質問は愚問とも思われそうですが・・・ご容赦を。 年明け早々にジャック・ニコルソン主演「郵便配達は二度ベルを鳴らす」をビデオで観ました。相変わらずの名演技に加え、ジェシカ・ラングの妖艶さが際立った作品でした。 さてさて、そんな「郵便配達は二度ベルを鳴らす」ですが、このタイトルはどういう意味でしょう? 映画には一度も郵便配達もベルも登場しなかったように思いますが。 以前、同じようにジャック・ニコルソン主演作品「カッコーの巣の上で」を観たときにも映画とタイトルとの乖離を感じたことがありましたが、これはこのサイトでどなたかが質問してくれて解決しました。 映画ファンの皆様。どなたかこの「郵便配達は二度ベルを鳴らす」のタイトルの意味やこのタイトルがついたイキサツなどご存知でしたら教えて戴けませんか。 どうぞ宜しくお願い致します。
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#2です。すみません、答えじゃなかったですね。 それから、「rings」のまちがいでした。 「postman」の意味が「郵便配達夫」ではなく、「何かを持ってくるもの」という象徴らしいです。「rings twice」も「受け取らなくてはならない」「知らん振りできない」という感じでしょうか。 二人の出会いが偶然だったにせよ、その後の運命は避けられないことだった。必然性があったというところでしょうか。
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- agapanthus
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かなり前の書籍になりますが(多分絶版)飯島正という翻訳者の方が、そのあとがきでこんな風に書かれています。 「アメリカでは郵便配達はいつも玄関のベルを二度鳴らすしきたりになっている。つまり来客ではないという便法である。それに郵便配達は長年の知識でどこの何番地の誰が住んでいるかをちゃんと知っているから、居留守を使うわけにはいかない。二度目のベルは決定的な報を意味する。それと同じようにこの小説では事件が必ず二度起こる。パパキダス殺しは二度目で成功する。法廷の争いも二度ある。自動車事故も二度、フランクも一度去ってまた帰る。猫とピュマも猫族という点でこのカテゴリに入る。そしていつも二度目の事件が決定打となるのである。この題名はこの本が献げられた脚本家ヴィンセント・ロウレンスの示唆によるものだそうである。」 ちょっと長くなりましたが、そのまま引用させて頂きました。たぶん理由はこれで間違いないと思います。
お礼
なるほどなるほど、これもかなりの有力説というか、製作者の言葉というのですから決定的なご回答って感じですね。 確かにポイントになる場面は二度づつ繰り返されている気がします。それにしても20年以上も前の映画なのに(いや、だからこそかも知れない)独特の色合いと雰囲気を持った作品だと思いました。 巨額の制作費やCGが当たり前になった昨今のハリウッド映画、いま一度このような味わい深い作品に立ち返って欲しい気がしました。もうそろそろもう一度リメイクされてもいい頃かも(笑)。 また今後ともいろいろ教えてください。 ありがとうございました。
原作はジェームズ・M・ケインが1934年に発表した処女作「The Postman Aiways Ring Twice」です。この1作でアメリカのハードボイルド文学の代表的作家になりました。ほかに「セレナーデ」「ミルドレッド・ピアース」等。 39年にフランスで映画化。42年ヴィスコンティが「妄執」(日本では「郵便配達は~」の題名で79年公開) 46年にアメリカでラナ・ターナーで映画化(日本で公開されず) 翻訳本が何冊も出ています。
お礼
いやはや博識でいらっしゃる。で、「郵便配達は二度ベルを鳴らす」というタイトルはどうしてついたんですか? このタイトルがつけられたイキサツやその意味か伺いたかったのですが・・・。 お答えありがとうございました。
- asuca
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いくつかのバージョンあるのですがヴィスコンティが作ったバージョンでは映画の冒頭に「運命という名の手紙を届けるとき、郵便配達は二度ベルを鳴らす」というクレジットが入りますがここからきたようですね。 原題は妄執{OSSESSIONE}ですね。 なんか強引で映画の内容と題名が一致しないものとして有名ですね。
お礼
これはこれは、このサイトでご高名なasucaさんから新年早々にお答えを戴きありがとうございます。 新年早々幸先のいい正月になりました。 さて、なるほどこの映画は何度かリメイクされてますね。前作または前々作を観れば少しは理解し易かったのかも知れませんね。 でも最後の「内容と題名が一致しないものとして有名」というのが一番納得できるような気がします。 ありがとうございました。
お礼
おお、なるほど、なんだかとても納得できます!。仰る通りだとすると、冒頭でフランクがヒッチハイクするシーンから既にこの破滅的な運命のシナリオは始まっていたという必然性を帯びてきますね。いや~、今あらためて「ゾ~ッ」としました。 そういう解釈で観ると、紛れもない一級品のサスペンスと言えますね。う~ん、専ら俳優の演技力だけが目立つ映画として受け取ってしまってましたが、ちょっと反省です。気付かせて戴いてありがとうございます。 またこれを機にいろいろ教えて下さいね。 ありがとうございました。(^^)/