この様な疑問を解決する手法をOR(オペレーションズリサーチ)とよんでいます。レジの処理時間とか、電話の繋がり具合などを検討するときにも使われます。
ここでは、以下のような車の流れがあります。
出発地点(大勢の買い物客の住居)-道路交通網(これが実は大きな問題)-お店の駐車場の入口ゲート-駐車場-お店の駐車場の出口ゲート-道路交通網-帰着地点(住居)
この中で何処で渋滞のネックが発生しているかと言うと、
入口ゲートでは、駐車券の発行のためのほんの僅かですが手続き時間が必要です。通常の駐車場内は、車の出し入れのための混乱は少ない。出口ゲートでは、駐車料金の精算のため、少々の手続き時間が必要となってきます。これだけだと、逆に出口が混むことになります。(これは、土地代の安価な地方のお店の広大な駐車場で起きる現象です。)
ところが、地価の高い都市部のお店では、駐車場が狭く、入口ゲートで流入規制をしています。ある時間間隔以上の早さでは、ゲートを開けない仕組みになっています。いろいろな場所から集まってくるお客さんが道路上で待たされることになります。一方、流入規制のいらない出口ゲートでは、その先がいろいろな方向へ分岐していることもあって、渋滞になりにくいと思われます。
店の入口に渋滞が出来ないようだと、駐車場の規模が大きすぎることを意味しており、お店にとっては広大な駐車場が無駄な投資となってしまいます。逆に店の前の長い渋滞を見て、客が逃げてしまうようですと、狭い駐車場を拡張しなければならないことを意味します。常に程ほどに渋滞となっているお店は、その意味で、無駄な投資をせず、順調に儲かっているお店と言えます。
お礼
なるほど。専門的な回答ありがとうございます。 こういうこと、ちゃんと調査・検討して企業が成り立っているんですね。