野球で使用されるボールというのは
大きさや重さや素材や製法まで細かく定義されていて
NPB、MLB、オリンピックのいずれも
この定義に従ったボールを使用しています。
では何が違うかというと「品質」です。
日本で製造されているボールは
非常に品質が高くそのうえ安定しています。
数年前問題となった「飛ぶボール」というのも
実際には高品質を求めた企業努力の結果だったのです。
それに対して海外で使われるボールは
日本のものと比べておよそ9割程度の品質といいます。
これが選手(特に投手)にとっては違和感となり
実際のもの以上に違うものと感じさせるのです。
じつは今回北京での国際野球連盟公認球は
日本のメーカーが製造したものです。
しかも、国内では飛ぶボールで問題視されたミズノです。
大きさや重さなど基本的には
普段国内で使われているものと違いがありません。
しかし、このボールは国際的な野球の普及を目的に
コストダウンの為に品質が落とされています。
この品質の差によって選手たちは
ボールを大きく重く感じたといいます。
>簡単なことだと思うのですが
逆です。非常に難しいです。
たとえばプロ野球の場合
現在は各球団ごとにメーカーと契約し
主催試合で使用するボールを用意しています。
つまり、複数のメーカーのボールが使用されているということです。
もし、国際仕様球への切り替えが決定したとなると
これまでこれまで契約していたメーカーを
切り捨てなくてなくてはならなくなります。
それは大口の顧客を失い路頭に企業が生まれるということです。
しかも、それが高品質の商品を作った結果となれば
メーカー側としてもたまったものではないでしょう。
もちろん、他にもやりようはあるでしょうけど
少なくとも急に切り替えるというのは難しいと思います。
それともうひとつ、WBCとオリンピックとでは
使用球が全く違うという問題もあります。
日本代表もも一応は国際球での調整は行ってきました。
しかし、それはWBC(MLB)仕様のボールでした。
これは根本的な勘違いをしたスタッフの責任でしょうが
直前になって国際野球連盟公認球が使用球であることがわかり
選手たちはほとんど慣れていないボールでの試合を
余儀なくされることとなってしまいました。
お礼
回答有難う御座います 品質を上げるならともかく、落とすことはどのメーカでも 出来ると思いますが 少なくとも、サイズは大きくしてもらいたいですね