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戦前の映画公開リストをさがしています
戦前、特に昭和10年から開戦時の、東京における映画(洋画・邦画両方)の、封切りリストをさがしていますが、芳しくありません。ご存じの方おいででしたら、どうか資料等をお教えいただければ幸いです。 あと、封切り劇場の主立った所もわかれば、なお助かります。 どうかよろしくお願いします。
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こんにちは。 プロフィール画面を拝見すると、どうも質問数に対するお礼の数が思わしくありません。ここにある程度参加している人だと、その辺を見てから回答するかどうかを決める場合が多いので、今後はきちんと心掛ける方が良いと感じます。ただし以上は私の独り言です。 先の方が自分に所縁のあった猪俣さんの著書を挙げています。私も手元の「世界戦後篇」を参照してみたところ、例えば1970年の巻末リスト掲載数は28作です。実際には一般映画(成人向けを含まない)で少なくとも年間120本は公開されていたはずですから、本書のリストは代表的なものだけを取り上げていることが判ります。 同書は1974年刊行で、リストは71年までを収録しています(年末までを含んでいるかどうかは不明)。直近の70年ですらこの数値です。これが戦前、戦時中ともなるとデータの省略部分は更に多くなっているだろうと思われます。また、容易に入手出来る資料として挙げられているかとも感じますが、同書は版元の社会思想社が倒産して以後絶版となったままです。 さて、この種のデータ集で現在までで最善なのはキネマ旬報社が昭和30年代に7分冊で刊行した『日本映画作品大鑑』(キネマ旬報別冊)です。これにはほぼすべての邦洋の戦前封切作品の主要データ(題名、制作年、監督、主要出演者、封切年及び劇場など)が掲載されています。私はこのうちの2冊だけを持っています。 ある古書店サイトの検索では http://www.newgenji.co.jp/cgi-bin/sieta.pl?gf=name&rp=http%3A%2F%2Fsgenji.jp%2Findex.html&gk=%93%FA%96%7B%89f%89%E6%8D%EC%95i%91%E5%8A%D3&ff=0&x=31&y=9&rc=50&of=1&sm=s&CID=1 6巻が昭和8年~12年とあります。お探しの部分はこれと次の第7巻ということになるでしょう。7巻はこちら。 http://www.kosho.or.jp/public/book/detail.do;jsessionid=A736F6686F1BAD382C0C2FCAC935B51F?tourokubi=3214894237E220EAFF031791366C46BEF25E06CEFBAA1682&seq=762&sc=791DF97C0FA396104ED18997687098EA まとまって在庫している店が無いので仕方がありません。 尚、図書館を利用する場合には都内なら少なくとも調布市には所蔵されています(ただし巻数が不明ですが1冊欠落しています)。 https://www.lib.city.chofu.tokyo.jp/search.html また目録には別項として独自には収録されていませんが、「キネマ旬報」の登録の中にこれが含まれている館も必ずあるでしょう。 http://www.library.metro.tokyo.jp/169/znki.html#%83L%83l%83}%83V%83%86%83%93%83z%83E%82P 例えば江東や品川のようなこの別冊が刊行された当時の本誌を所蔵しているところには多分あるはずです。それに関しては個々の館に照会してください。 図書館ら借り出して用が済ませられる資料とは思えません。先の調布の場合には館内利用のみともあります。実物を確認して有用性が判明したところで、注文するのがよいかもしれません。あるいは事前に店に連絡しておけば現物を用意してもらえて、直接内容を確認させてもらえると思います。買うかどうかはその場で決めても良いでしょう(この神田の店は以前私も買ったことがありました)。 戦前の興行システムは既にある程度理解されているかもしれませんが、特に洋画の場合は同一作品の封切館は都内で2館程度しかありませんでした。邦画でも都内各館で一斉封切というようなシステムは昭和に入ってから十年以上はのちのことではないでしょうか。戦時統制で赤系、白系と興行ルートが定められたのちのことかもしれませんが、この辺は私もほとんど知りません。 とにかく、例えば松竹のサイレント最盛期(昭和初年頃)でも、「封切 大勝館(浅草の松竹の第一級邦画劇場)、??館」といった程度に2館ほどの名称しか載せてありませんが、これが現実でした。と言うことはここに名前が出てくるような劇場は当時の最上級映画館だったことになります。
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- 3351redmas
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最も一般的なのが、キネマ旬報社より発刊された、日本映画作品大鑑 の全7冊です。明治29年から終戦昭和20年8月までの邦画洋画の 題名主な出演者が時系列封切日の一覧です。東京にお住まいの方なら 国立近代美術館フィルムセンター4階図書室、松竹大谷図書館、都立 中央図書館、早稲田演劇博物館、川喜多記念映画財団に蔵書されて いますが、現在夏休み中が多いので閉館している場合もあります。 日本映画だけでしたならば、2008年7月に紀伊国屋書店より 五十音別封切封切公開順の朱通祥男(しゅつうあきお)編、永田哲朗 監修「日本劇映画総目録」定価49980円というものが発売され ましたが、図書館の蔵書になるのは、少し先かもしれません。
補足
ううむ、そのようなリストを作ってくださる方もいるのですね。 早稲田の演劇博物館は行ったことがあるので、あらためて行ってみたいとおもいます。ありがとうございました。
- dulatour
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教養文庫から「日本映画名作全史」ならびに「世界映画名作全史」というシリーズものが出ています。映画評論家の猪俣勝人さんの名著です。 このシリーズの戦前篇をご覧下さい。 封切りの年号は分かります。劇場については、配給や製作会社の記録を辿るしかないでしょう。 上記の書籍には、封切り当時のエピソードも記載されていますから、それを参考にトレースするしかないのではないでしょうか。 多分、古い本なので絶版になっているかも知れません。 なお、当方が所持しているのは「世界映画名作全史」だけなので、もし洋画の中で、これはといった作品があれば、しょうさいについてお知らせすることは出来ます。 そういえば、書きながら思い出しましたが、猪俣さんの講義を30年くらい前に受講したときに、教材として使った資料があったはずなのですが・・・、今あれがどこへいったのか、よくわかりません。今度ひまなときに探してみます。発見した場合にはもう一度回答しますね (^_^)v
お礼
これは、すなおに買えそうですね。手元に一冊おくのにいい本だとおもいます。ありがとうございました。
- miyanowaki
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お礼
面白いサイトを、ありがとうございます。ゆっくり見ていきたいとおもいます。まだ大正年間がメインのようなので、東宝とかができていない時期ですね。ありがとうございます。
お礼
いや、これは貴重な情報をありがとうございます。当時は興行というものにやはり「ヤ」のかたも関わっていたはずなので、ハッキリした資料があるか疑問だったのです。日頃のリサーチ不足でありました。