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アメリカの小麦戦略・米食批判

アメリカの小麦戦略の一環として米食批判がされたそうですが、 具体的にどういう内容のものだったんですか? 私自身は米の方が好きですし、米の方が小麦よりも遥かに優れているとも思うのですが、米食批判がどういうものだったのか知っておきたいので教えてください。

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  • bossnass
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回答No.2

「米を食うとバカになる」 「米は(パンに比べ)炊くのに手間がかかる」 「米食文化は、日本人の成長を停滞させる」 米食批判のほとんどがこういった誹謗中傷の類いでした。 中には「米食だけでは、栄養学的に不十分で脚気等の病気を誘発する」 といったあながち嘘ではない論評もあったのですが これは、米が悪いのではなく、50年代の日本人は「白米だけ」食べて いる人が当時まだまだ多かったので「間違いではないが正確ではない」 話だとは思えます。 50年代に、アメリカの小麦戦略に則って日本政府は小麦の売り込みを 始めますが、同時に米食の「ネガティブキャンペーン」も行いました。 その「ネガティブキャンペーン」のほとんどが新聞や雑誌によるもの で、政府自らが広報誌等では行わなかったのは票田となる農村票を 意識したからでした。 しかし、(50年代)当時の大人たちには、小麦には貧しいイメージが あったのですぐにはパン食には移行しませんでしたが、 子供達は学校給食が全てパンになった事もあり、「米食だから日本は 小麦民族のアメリカに負けたんだ」「米はダメな古くさい日本の象徴」 という自虐的なイメージもあり、60年代からはパン・小麦需要が 増加していきます。 この子供達「団塊世代」は、70、80年代に親世代となり、 マクドナルド等の「アメリカファーストフード」が急激に町中に増えた 原因となったのは周知の事ですね。 見事に、日本人はアメリカ小麦戦略に「餌付け」されてしまいました。 50年代当時の米食の「ネガティブキャンペーン」は、実態はイメージ だけの誹謗中傷ではありましたが 実際、小麦はその料理バリエーションは米よりも多種多様であった事も あり、大豆油や乳製品や肉の大量移入もあって日本人の米離れは80年代 にはピークに達します。 しかし、80年代末から糖尿病、高血圧等の成人病が問題視され 農村救済のために学校給食に米飯が導入、魚や野菜、和食の利点が 宣伝されるに従って、90年代からは「反米文化」「アジア回帰」 の動きから米食が見直されるようになりました。 公にはなっていませんが、マクドナルドは格差社会の象徴にもなって いますね。「お金がない人、バカな親の食べ物」と。 個人的な見方ではありますが >米の方が小麦よりも遥かに優れている というのには抵抗があります。 白米は、やはり栄養学的には不十分な食材ではあり、理想を言えば 玄米や五穀米の方が優れているように思えます。味は別として。 小麦は、一緒に食べる肉・油・乳製品に成人病などの病気の素が 含まれているため、小麦自体はあながち悪いとは思いませんが。 ただ、精製された薄力粉は、確かに悪い評価をよく聞きます。 肉や乳製品や油料理・塩分を控え、適度な運動と規則正しい生活をし、 魚・野菜を中心にした料理を理想とすると・・・ 米食が日本人の体質に一番あってるんですね。

i-c-i
質問者

お礼

詳しい回答ありがとうございます。 大変参考になりました。

その他の回答 (1)

noname#118054
noname#118054
回答No.1

面積比当たりの生産効率では、米類の方が小麦のそれと比較してはるかに 生産的であるのは事実です。 国土が山岳地帯で、可住地の乏しい日本では、 小麦よりも米類の生産の方が適しているのは自明のことです。 肉類に限らず、食パンなどの素である小麦の普及が戦後にあることは聞いたことがあることかと思います。 アメリカにとって、小麦をはじめとした穀類の戦略は当然予見されたことでしょうが、 具体的な米食批判というよりも、戦後日本人の選択肢そのものが大きく広がったと見ることが正しいといえます。 しかし、問題の背景にあるのは批判そのものではなく、 戦後、日本人の敗戦アレルギーそのものに根本的な要因であることが推測されます。 私は80年代半ばの生まれであり、 当時、既に日本車の性能は評価されていた時代です。 それでも、それ以前は自動車に限らず、 アメリカに追いつけ追い越せとばかりに、アメリカを手本とし、 アメリカを目標としていたことが戦後の日本のスタートではなかったのでしょうか? アメリカといえば色々不満はあるものの、 現在でも、同世代の多くが憧れの国として考える傾向が根強いことが挙げられます。 過去に俺たちを打ち負かしたぐらいアメリカは何でもすごい! このように盲目的にアメリカを崇拝する傾向が、 日本社会全般に依然として根強いのが原因の一部であるように思います。 なにせ戦後の日本では、日本マクドナルドの某氏のように、 ハンバーガーを食べ続ければ、日本人も金髪になると豪語していた人間もいるぐらいですからね。 ちなみに、今回のアメリカの大統領選はアメリカ国民よりも日本人の方が関心が高いことが挙げられます。 《参考》 http://pewglobal.org/

i-c-i
質問者

お礼

確かに年配の人は盲目的にアメリカを崇拝する人がいますね。 食事にしても、故・藤田田の著書を読めば、アメリカに対するコンプレックスや追いつけ追い越せの精神が窺えます。 自分達を負かしたアメリカを手本に、自ずから食事すらも真似したのかもしれませんね。 回答ありがとうございます。