今日は。薬剤師をしている者です。
ウィルテクト、良い名前ですね。ウィルスからも体を守る(プロテクト)からこの名前が付いたのでしょうね。
小林製薬の製品は効能が製品名に現れている(なめらかかと、とかケシミン等)ので分かりやすいと言えば分かりやすいですね。
いきなり脱線してしまいましたが、恐らく殺菌力及びウィルス不活化力共に高い製品をご希望されているのだと推測致します。
殆どの場合、薬用ハンドソープやボディーソープは、確かに殺菌作用のある塩化ベンザルコニウム、フェノール誘導体(共にタンパク質変性剤)が含有されており、また多くの病院で病室に入る前に手にスプレーする薬剤もこれです。
しかしながら、ノロウィルスの例でも周知されました様に薬剤での殺菌、ウィルス不活化作用を期待するよりも洗浄による「洗い流し」効果の方が遙かに効率は良いです(ノロウィルスが殆どの薬剤が効果が薄いという事もその一因ではありますが)。
もう一つ大きな事実と致しましては「多くの薬用ハンドソープ/ボディソープに含有している塩化ベンザルコニウムはウィルスには効果がない」という事です(参考URL: Wikipediaをご参照下さい)。
比較的手軽に入手が可能でかつウィルスにも効果(といいましても全てのウィルスではありません)の有る成分はエタノールだと思います。
エタノールの脱脂作用でエンベロープを持つウィルスの多くは不活化されます。
以上を以て
薬用成分としてはエタノール、塩化ベンザルコニウムが共に配合されている製品が「入手が容易」という観点も含めますと理想に近いと思います(ただし濃度の記載されていない製品も多々ありますので難しいのですが)。
その意味ではウィルテクトは両者共に配合されておりますので(前述の通り、濃度は記載されておりませんので何とも判断しにくいのですが)、成分だけで捉えるのであればなかなか理想に近いのではないかと思います。
その事をご加味して頂いた上でご検討をして頂ければ、と思います。
最後になりますが、私は小林製薬とは何ら関係はございません。