ファイアーウォールという語源はその名の通り防火壁です。
火事のときに閉じて火の広まりを抑える壁のことです。
一般的にインターネットセキュリティで言われるファイアーウォールは
内部と外部の通信を適切に管理する機能やソフトウェアを言います。
この場合、監視対象になるのは管理範囲のデータ通信全部になり
例えば第三者が悪用のために不正侵入してきた場合の通信を防ぐことが可能です。
ウィルスソフトが検知するのはコンピュータに害を与えることを
目的とされている不正ソフトウェアですが、単純にウィルスチェックソフトと
言った場合、ターゲットは既に存在していておかしな動作をするソフトや
新しく作成されるデータで怪しいもののみです。
通信内容そのものはチェック対象とならないので、不正侵入は防げません。
ただ、世間の認識が甘いのかメーカーの認識が曖昧なのか、ファイアーウォール機能がメインの製品もウィルスソフトとして店頭などに陳列されていることもあります。
理想としてはファイアーウォールがあり、その内側に検閲機関として
ウィルスチェックソフトが存在している状況がより確実です。
重要なイベントなどの際に、現場の警戒だけではなく、交通機関の規制や
検問をするのと似ているでしょうか。
通り道をチェックし、その上で通ったものをチェックすることで万全にしようということですね。