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獣医学部では。
獣医学部というのは、実習等において、どういった動物を扱ったりするのでしょうか?まわりに関係者がいないのでわからずで知りたいと思いました。
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私も20年近く前の獣医科卒業生です。 遠い記憶を紐解いてみますと・・・ 解剖学実習では牛、豚、馬、山羊、犬、鶏の解剖をやりました。 病理学実習も同じ。 生理学実習ではカエルの心臓環流標本作製、犬の血圧の直接測定(動脈に水銀柱を接続する)、鶏の脳波測定、その他・・ 薬理学実習でも犬と山羊で何かやったような気がしますが、忘れてしまっています。また生理や薬理、微生物の実習ではマウスやラットは日常的に使いました。 牧場実習ではもちろん牛や豚の飼養管理。 4年生くらいから臨床系の学科が出てくるのですが、内科ではもちろん犬、牛、山羊、豚の聴診や血液検査等々。 外科では犬の避妊手術、整形外科手術、牛の第四胃変位の手術に馬の去勢など。 臨床繁殖では牛の人工授精や繁殖管理、難産介助など。 その他に5年生から研究室に配属になって卒論のテーマを与えられるのですが、その動物は当然よく触ります。 私はクマで卒論を書いたので、週末は猟師さんと山を歩き、クマを撃ったら子宮と卵巣だけ素早く採取して大学に持ち帰ってました。 また、研究室が臨床繁殖だったので、6年生になって講義がなくなると午前中は家畜病院の診療補助をしていました。午後は付属農場の牛の人工授精をしたり4年生の実習の手伝いをしたり。 なので自分の実験や勉強は、たいてい夕食から帰ってきてから、という感じでしたね。 私立大学だと学生数が多いので、実習でも熱心な学生か運が悪い(?)人でない限り、直接執刀したりすることはあまりないらしいのですが(班に1頭、とからしい)、私の大学は学生数が少なかったので、よほど逃げ回らない限り全員が執刀者に当たっていました。 私が牛の第四胃変位手術の執刀者に当たった時、牛の腹の中に肩まで手を入れて探しても第四胃が見つからず、先生や同級生にバカにされながら30分ほど粘っていたのですが遂に諦めて先生に見てもらったところ、その牛は大学に来る前に既に第四胃変位の手術済みだったという想い出があります。
20年以上前の私の経験では、犬、猫、牛、豚、鶏を使った解剖実習、 犬を使った外科実習、牛、豚を使った畜産実習などがありました。 獣医は、様々な動物を扱うことになりますが、大学によっても、 先生によっても、得意な分野が違うと実習で扱う動物も違ってきます から、もし獣医の大学を目指されているなら、よく調べて、できれば 事前に見学しておくと良いと思いますよ。
お礼
なるほど。参考になりました、ありがとうございました。
お礼
知らないことが色々わかって良かったと思いました。ご丁寧に色々教えて下さりありがとうございました。