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茨城での床暖房と屋根材とサッシの選択
茨城県中央地区で建築予定です。 シンプルモダン型、2×4、断熱は現場発泡ウレタンフォーム リビング17畳(リビング階段、キッチンは別) 換気は第三種、エコキュートを予定で・・・ (1)エアコンだけで暖房が足りるのか?(床暖房の茨城中央地区での必要性) エアコンで十分だとすればどれほどの能力で足りるのか? (2)窓は遮熱型が適正か?(同じく茨城中央地区での必要性) (3)屋根材はガルバリウム鋼板で地域性などを考慮したほうがよいのか? 同じ地域で同様の採用をした方の感想、アドバイスをよろしくお願いします。
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(1)家の熱損失(サッシ性能含む断熱性能と計画換気から計算出来る)と日射負荷などから熱負荷を計算(業務用のシミュレーションソフトがある)して、それに見合った能力のエアコンを選べば、能力的にはエアコンで十分です。 発泡ウレタンというだけでは、どの程度の断熱性能か全く分かりませんので、どれだけの能力というのは誰も答えられないでしょう。 大まかには、例えば、断熱性能である熱損失係数が1.5W/m2Kで、相当隙間面積C値が1.0cm2/m2くらいと十分良いとして、冬の暖房エネルギーを考えると、 延床面積120m2、平均内外温度差17℃とすれば、 1.5W/m2K x 120m2 x 17K = 3060W 室温を維持するためには、家全体で約3kWの熱が必要ということですから、2.8kW定格の10畳用のエアコン1台の能力(最大能力は倍近くある)で十分間に合うことになります。 ところが、もっと大きな温度差となりますので、この2倍ほど必要で、さらに間欠暖房だったりすると急速に暖める必要が出てきますので、さらに数倍必要ということになります。 また、このくらい良い断熱性能ですと(次世代省エネ基準の2.7W/m2K以下、5.0cm2/m2以下を上回ります)、全室暖房連続運転での1ヶ月のランニングコストは、 1.5W/m2K x 120m2 x 17K x 24h x 30 = 2203kWh で、仮にCOP(効率)=5のヒートポンプ熱源でまかなったとすれば、この4分の1の441kWhの電力量が必要です。 電気単価を23円/kWhとすれば、 441kWh x 23円/kWh = 10143円 となり、許容出来るランニングコストとなります。 ウレタンの場合、壁で60~70mmは必要(サッシと他も良いとして)かと推測します。 能力的には、エアコンでも足りますが、暖房の質という点では、輻射熱のパネルヒーター(次点で床暖房)などの全館暖房の快適さにはかないません。 補助的な暖房として床暖房を入れることもあるでしょうが、ヒートポンプと異なり電熱方式のものはエネルギー効率が悪く、ランニングコストもかかるため、お勧めしません。ホットカーペットとほとんど変わらないでしょう。 極小面積かつ短時間運転なら床暖房付エコキュート(ヒートポンプです)もあります。 (2)南面以外の窓ガラスは、遮熱Low-E複層ガラスが良いです。 南面は、難しいところですが、夏は日射高度が高くなり、直射を防げる場合が多いのですが、この場合には、冬の暖かさ、年間冷暖房費を考慮して、断熱Low-E複層ガラスの方が良いかもしれません。 この場合、夏の地面からの照り返しが大きく入りますが、ミラーレースカーテンをすれば半減くらいの感じになります。 (3)ご質問の意図が理解できませんでした。
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- ultra1long
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費用が限られていれば、床暖費用は、断熱気密にかけるべきと思います。 室内の温度差が非常に少なくなりますから、エアコンだからといって不快ということではありません。 輻射熱と比較すると物足りないということです。 気密断熱さえ良ければ、エアコンだけで不満なら、ホットカーペットを少しだけ併用すれば、しのげるでしょう。 拙宅では、全館空調(セントラルエアコンです。述床50坪ですが、最大能力は10畳用2.8kWエアコン2台分ほどのものですが能力余っています)だけで、ホットカーペットすら使っていません(物足りなさはありますけど)。 >私の浅はかな知識で疑問に感じたのですが遮蔽断熱を考えた場合 >窓に地域による適正があるように屋根材にも同じく適正があるのかと思いました。 夏は、本州以西であれば、どこも暑く日射も強力ですから、遮熱という面では、屋根材の色は白っぽい方が有利です。 遮熱材の利用というのもありますが、まずは、断熱と小屋裏換気を十分とることです。 決められている換気量は下記を参考にしてください。 http://www.ads-network.co.jp/kininaru/01-/26.htm しかしながら、これでは不十分で、最大限の小屋裏換気をとると良いでしょう。 http://www.njkk.co.jp/product/roof_ventilation/pdf/kutaipannfu.pdf それでも、真夏の小屋裏の温度は50℃ほどになりますから、十分過ぎるほどの断熱が必要(高性能グラスウール16kならば200mm以上欲しい)なわけです。 ウレタンの屋根への吹きつけだと、これは難しいかもしれせんが、垂木幅の140mmとかでしょうか・・二重野地にして通気層が取れると良いのですが。 >北関東とはいえ(個人的に)寒さはそれほど厳しくはない地域なので温暖化も考慮しつつ >夏の暑さに対応した仕様を考えておりました。 南関東で北海道の次世代省エネ基準以上の断熱の家に住んでいても、一軒家は想像以上に冷えるというのが実感です。 一年のうち、冷房期間は3ヶ月ですが、暖房期間は6ヶ月もあります。 当然、暖房費の方がピークも大きいですし、年間の占める割合も冷房の数倍かかっていますので、暖房を重視した家づくりが大切でしょう。 >熱損失係数や相当隙間面積C値などは設計段階の今、担当の業者(営業)に聞けば出していただけるものなどでしょうか? 営業は話になるかどうか分かりませんし、断熱気密の正しい知識・能力・配慮を持ったいる建築士も、ごく一握りしかいませんので、ご自身での理解も必要でしょう。 設計要求仕様として、Q値、C値を要求すべきでしょう(私はしました)。 なお、相当隙間面積C値は、測定するものですが、設計・施工で十分な対応・配慮が必要です。 ウレタン吹きつけでも、気密断熱に配慮あるところは、防湿気密シート0.2mmを施工していますが、これも望まれます。 また、気密断熱タイプの天井・床下点検口、床下収納や土間断熱や畳下断熱材なども注意点です。 偏った宣伝のための本が多いので、それらに惑わされることなく、下記のような本をご一読されることをお勧めします(易しく書かれており一日で読めます)。 http://www.amazon.co.jp/%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B%E6%96%AD%E7%86%B1%E3%83%BB%E6%B0%97%E5%AF%86%E3%81%AE%E3%81%99%E3%81%B9%E3%81%A6-%E5%8D%97-%E9%9B%84%E4%B8%89/dp/4534037996/ref=pd_sxp_f_pt
お礼
ありがとうございます。リンク参考にします。 たしかに暖房の時期の方が長いのでそちらを重視していこうと思います。 エアコンの機種選びも迷うところですが・・・
お礼
無知な私の質問に答えていただきありがとうございます。 数値なども具体的に示していただき大変参考になりました。 今回の質問の根底には快適さも求めたいのですが予算の都合もあり 床暖などにまわす費用を窓を含めた構造費用に持っていきたいという考えがありました。 また(3)の質問に関しては説明不足でした。 私の浅はかな知識で疑問に感じたのですが遮蔽断熱を考えた場合 窓に地域による適正があるように屋根材にも同じく適正があるのかと思いました。 (すいません、これでも通じないかもしれませんね) >南面以外の窓ガラスは、遮熱Low-E複層ガラス >南面は、年間冷暖房費を考慮して、断熱Low-E複層ガラス まったく逆の考えでした。北関東とはいえ(個人的に)寒さはそれほど厳しくはない地域なので温暖化も考慮しつつ 夏の暑さに対応した仕様を考えておりました。やはランニングコストを含めトータルに物事を考えていかないとダメですね。 ミラーレースカーテンなる存在も知りませんでした。 また、熱損失係数や相当隙間面積C値などは設計段階の今、担当の業者(営業)に聞けば出していただけるものなどでしょうか? 重ね重ね教えていただければ幸いです。