・乃南アサ『鍵』
主人公は聴覚に障害を持つ女子高生。
謎の通り魔事件を通して、家族のあたたかな絆を描いた作品です。
驚天動地のミステリーではないですが、ドキドキハラハラは感じられます。
ネットやPCにはまったく関係ありませんが……。
・岡嶋二人『クラインの壷』
最高にリアルなバーチャルゲームを体験することになった男が主人公です。
今この瞬間が現実なのか虚構なのか、読むほどに不安になっていく作品です。
・映島巡『ゼロ』
10年以上前の、「パソコン通信」なんて言葉が飛び交うくらいの時代の作品です。
中学生の少年が、ネットで知り合った大学生と触れあい、成長(?)していくお話です。
ジャンプノベルですので周囲の評判はあまり良くないかもしれませんが、なぜか心に強く残っている作品です。
中学3年生ならかなり感情移入できると思いますよ。見つけるのは困難だと思うので、もし気になった場合はネットショップを利用してください。
『鍵』は読書感想文でもよく使われる作品。
『クラインの壷』はミステリの傑作。
『ゼロ』は個人的趣味です。参考までに。
最後にひとつおせっかいを。
「ミステリ」と一口に言っても
論理的な謎解きメインで重厚ないわゆる「本格」作品と、
そうでない作品――胸ときめく面白さを重視した作品とに分かれますので、
今後またおすすめの本を尋ねる際には自分の好みを伝えてあげると
より正確な答えが返ってくると思います。
お礼
わかりやすくご回答ありがとうございます。