いそがしい仕事をしている60歳の年寄りです。
しかも素人。 そんな人間が何日か前にサッカーボールをスポーツ専門店で購入しました。
学生時代に私達の頃は 授業でのサッカーもありませんでした。
ということは、60年間、 生まれて始めてサッカーボールに触れたということになります。
超初心者というよりも、 オギャーーーーという感じでしょうか(笑)。
ただ、サッカーというスポーツがどんなにすばらしいスポーツかは 観戦していていろいろ解ります。
人生と重ね合わせてみることが出来る点では、大学院生よりも上かもしれません。
今からでも すこしでもサッカーの実際を知ってみたい情熱はたぶんどんな若者にも負けないものがあるかもしれません。
ではありつつ、こういうわけなので、 超初心者の身になって考えることが出来る点もあるかと思い書いてみることにしました。
私の場合 わくわくした気持ちでボールを手にした時、 まずはどうせ年寄りで体の能力も硬くなってるのだから、 ボールの感触を膝に受けることだけに集中してみようと思いました。
絶対にいつかボールと体がなじむようになりたかったからです。
まだまだ 蹴れなくたってドリブルもできなくたって それこそパスなんてとどかなくたって正確にだせなくたって そんなのはまだまだ先のこと
焦るよりもボールと親しくなりたくなったです。
それで ボールを真上にそっとほおり上げ 落ちてくるところに膝をあわせようとして、まず気がついたのは 落ちてくるちょうどいい時間に膝を出すタイミングが合わないことでした。 それならもっと簡単にして同じ高さ(最初は低い高さ)でボールを投げ それに膝をあわせる練習に切り替えました。
膝で跳ね返ったボールを 子供達とか運動能力のある人ならば、 もう1つの膝で交互に打つ練習から始めるのでしょうが、 私の場合は一番最初はその練習はしないで膝の感覚をつかみたく、 跳ねたボールは よほどひどく横にはねたり前に跳ねたりしないかぎり手でなんとか受けようとしていました。
私自身の始めてのボール体験については、ここではここまでとします。
ともかく そうやって同じ事をバカみたいに きょうまでは600回ぐらいやってます。 きょうは高さを一定にする必要は無くなったと感じましたのでそこが進歩ですが、 膝でのボールコントロールは、まだ「オギャーー」のままです。 いつになったら せめてタッタできるようになるので笑。
すこしでも早く うまくなりたい。 でも焦ってはいない。ここが老人の強みかもしれません。 まず なんであれ出来ることをやってやりぬきながら、ではその次は何をしようかを工夫してゆけばいいということが解っているからです。 そうして その上で人に聞くことでも学んでゆく。 こんなやり方で進んでいこうと思っています。
私の、サッカーへの情熱は 人生からのものです。
サッカー部の サッカー青年のサッカーへの熱は、試合に勝ちたい負けじ魂のような闘魂でしょう。
madeno様の、この質問の動機は、 どこまで本気ですか?
文面から解ることは、授業の生徒の立場にはすぎなくても、チームの中の責任感にかられての質問ですよね。
男の人生では、これが大事ですよね。
わたしが そちらの立場ならば、 ボールの感触の研究なんてやってなんかいないです(笑)。
急がば回れということと、このぼろぼろの老人の身体と、忙しき身を考えて あとで加速度的に進化してゆく自分自身のみにあてはまる練習の世界を考えてるから こんな悠長なやり方から始めてるのです。
あなたの立場ならば ゆっくりから始めて走りながら ドリブルしながらボールをコントロールするところから始めるでしょう。
毎日毎日 それを繰り返して繰り返して繰り返すでしょう。
簡単な原理です。 脚力と走力をつけそれとボール扱いとを一体化するということだけを考えるということです。
いくら蹴る力がついても、 それが走りながら正確に相手にパスする自信がなければ 思いっきりパスの練習できますか?
蹴りの飛距離を出す練習もしたっていいですが、 足の裏で蹴る場合はどう飛ぶのかとか 足の表で蹴るとどのようにボールは扱えるのかとか、ボールと自分の足の癖を分析できないと、いつまでもしろうとの蹴りとなるわけです。 そのへんは脚力さへあればいいのではないですか?
どれだけおもいっきって蹴れるかの自信とか根拠のあたりを体に身につけることが先だとおもいます。 “ドリブルに始まってドリブルに終わる”というぐらい、 わたしだったらまず 毎日ボールといっしょに走りながら 走って走って走って ボールを走らせて走らせて走らせて おそらくは、そのうえで 自分のその欠点の分析をさらに深めてみますね。
madeno様は 分析力があると思います。 ゲームを上から見るような自分も含めた客観能力は サッカーで大事な点だと思います。
私は虚弱児施設出身の人間ですよ。 それがもう老人ですよ。 そんな体で頑張ってます。
これをきっかけに あなたも サッカーというすばらしいスポーツにサッカー部ほどではなくても、もっと本気の闘志をもやしてみませんか?
「なにくそ」という気持ちで夢中になれる世界 それがスポーツの世界です。 そして健康という人生の要のようなものも、同時に手に入れることもできます。 若い魂を むんむん香らせて いちどボールに若鷲のごとく喰らいついていってみてください。
責任感のあるやつが 私は大好きです。
以上です。
お礼
とてもご丁寧な回答ありがとうございます。 まさかここまで語ってくれる人がいるとは思ってませんでした! とてもためになりました。 私は単純にサッカーが上手くなりたいのではなく、チームの皆に迷惑をかけたくないのです。 経験者(サッカー部員など)とまともにやり合うのはとても難しい事なのは分かっています。 しかし「パスぐらいはうまく繋げられる様になりたい」と思い、この質問を投稿するのに至ったわけです。 自分に出来る範囲のプレーを、精一杯頑張りたいと思います。