- ベストアンサー
サウンド・エンジニアとは何ですか?
サウンド・エンジニアとは何ですか? アラン・パーソンズ・プロジェクトがピンク・フロイドのサウンド・エンジニアだったとアラン・パーソンズ・プロジェクトのアルバムに書いてありますが、サウンド・エンジニアとは一体どのようなことをするのでしょうか?
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
スタジオ内にある複雑な録音機材を操作する、専門のエンジニアの事です。 映画を撮る場合、俳優や女優は演技をするだけで、カメラの操作は自分でしません。撮影(カメラの操作)はカメラマンが行います。 音楽を録る場合、アーティストは演奏をするだけで、録音機材の操作は自分でしません。録音機材の操作はサウンド・エンジニアが行います。 但し、録音機材の操作も自分でやってしまうアーティストも居ます。 スタジオ録音の際は、楽器1つ1つを別々に録音(マルチトラック録音)し、あとでミキシングしてステレオ(2トラック)にします。 楽器1つ1つを別々に録音する場合、まず、リズムパートとなる、ドラムパートを録音します。これを「リズム取り」と言います。 ドラムパートを録音する際、ドラマーは仮に録音されたガイドトラックとかスクラッチトラックといった演奏を聞きながら、ドラムを演奏します。 ドラムパートのみで、スネアドラム、バスドラム、タムタム、シンバルを別トラックに録音するので、これだけで6トラックくらい使います。 次に、先に録音したドラム演奏を聞きながら、別の楽器を演奏して録音します。これをオーバーダビングと言います。 ギタリストが1人しか居ないバンドでも、ギターを何回もオーバーダビングすれば、同時に複数のギターの音が聞こえて来るアルバムになります。 サウンド・エンジニアは、これらの各パートを録音する際に、それぞれの楽器に合わせて、最適な音質、音量に調整して1トラックづつ録音します。 そして、楽器ごとにバラバラに録音されたトラックを、LとRにバランス良く振り分けながらミキシングします。 例えば、ベースの音をLに70%、Rに30%の割合で振り分けると、ベースがステージ左側に居るような感じになります。 例えば、ヴォーカルの声をLとRに50%づつ振り分けると、ヴォーカルはステージ中央に居るような感じになります。 録音機材の操作はせず、ミキシング作業のみを専門にする人を「ミキシング・エンジニア」と言います。 録音機材の操作も行い、ミキシング作業もする人を「サウンド・エンジニア」と言います。 このように、サウンドエンジニアの腕1つで、ライブを超える臨場感のあるアルバムになるかどうかが決まります。 腕の悪いサウンド・エンジニアが作業すると、余計な高音がキンキン言ったり、低音に重さが無くスカスカになったり、左右のバランスが悪くベースが片側に寄り過ぎたり、ヴォーカルの声がギターに潰されてたりと、折角の演奏が台無しになってしまう事もあります。
お礼
大変詳しい説明をして頂いて有難うございます。 良くわかりました。