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ゴアテックスの再防水方法
古いゴアテックスの合羽(モンベル製)を持っています。10年くらい経っていますが、夏山だけしか使いませんから20回も使ってないと思う。だから、そのうち雨で使ったのは5回以下でしょうか。 防水力がありません。数年前にホームセンターで売っている防水剤を買って吹き付けてみましたが駄目でした。 最近、クリーニング店で「撥水材」か「防水材」の加工を依頼しましたが断られました。 何かいい方法はありませんか、お教えください。
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ゴアテックスの正体は薄いフィルムのような膜です。これがメンブレンです。 でも、メンブレンが剥き出しになっていると傷んですぐダメになってしまうので、ナイロンの生地にメンブレンを接着(ラミネート)しています。この表側の生地を表地といいます。 剥き出しになるとまずいのは裏側も同じです。この裏側の処理方法にはいくつかあり、最もベーシックなのは裏側も表地と同様にナイロンなどの生地をメンブレンに貼り合わせてしまう方法です。 このような生地を「3レイヤー」といいます。表地、ゴアテックスメンブレン、裏地が張り合わされて全体で1枚の生地になっている状態です。 他には表地とメンブレンは3レイヤーと同じですが、裏地を貼り合わせず、別に独立した裏地を付ける方法もあります。これは2レイヤーと呼ばれています。 また、基本的には同じ2レイヤーなのですが、裏地を省略してしまう方法もあります。この場合は裏地が剥き出しになってしまうため、メンブレンに加工をして"いぼいぼ"な状態にして、肌とメンブレンが直接接触しないような構造にします。これはゴアテックス・パックライトといいます。ゴアテックス以外の防水透湿性素材でも同様の構造の生地にすることは多々あり、それらは「2.5レイヤー」と呼ばれることが多いです。 ちなみにゴアテックスに限りませんが、防水性能や透湿性能のカタログ値は、「生地」の状態で測定しています。つまり3レイヤーなら3層構造になった「1枚の生地に見える」その状態での性能値がカタログなどに掲載されるわけです。この生地は「ファブリック」ともいいます。 「ファブリック」と「メンブレン」の意味の違いを頭の片隅に置いていて頂ければ、カタログの説明等がよく理解できると思います。 さて、 >全体にシワの様なミミズばれのような筋が見えますが 実物を見ないと確定的なことは言えませんが、これはメンブレンの剥離が起きている可能性が高いですね。残念ながら。 ごく狭い範囲にそれが起きているのであれば、上からゴアテックス製のリペアシート(市販されています)を貼り付けて補修する手もあるのですが、広範囲だともう買い換えた方が早いと思います。これはメーカーに持ち込んでも、基本的に同じ手法でリペアするので事情は同じです。 >雨中の歩行だと表面から確かに染込んでいるのです これは実は確実に「浸水している」と判定するのはけっこう困難です。それなりに検証ができる形で耐水テストをしないと判りません。 透湿性が失われている場合、身体から出る水蒸気による結露は意外なほど激しいです。浸水と結露の区別をするのはけっこう難しいです。 ですが、メンブレンの剥離が起きているのなら、その部位では浸水するでしょうね。なのでやはり浸水しているのかも。 もう1つ確認して頂きたいのですが、ウエアの縫い目には裏からテープが貼り付けられているはずです。これをシームテープといいます。 これはどんな完璧な防水素材でも、縫い目は水にとっては巨大な筒抜けのホールが開いているのと同じなので、そこから確実に景気よく浸水してしまうわけです。それを防ぐために、縫い目部分には裏地からテープを当てて防水性を確保しているわけです。 そのシームテープですが、浮いたり剥がれたりしていませんか? もし剥がれていたりするのなら、やはりシームテープも市販されているので、比較的補修が容易です。まあこれについては自分でやるよりメーカーに補修を依頼した方が綺麗な処理をしてくれると思いますが。 原因がシームテープなら、まだラッキーです。補修が可能ですから。 >アイロンで加熱処理をする必要があるのですか? やった方が良いです。 その際は低温であて布をして、です。あまり高熱にすると生地が傷みますし、何よりシームテープが剥がれてきてしまいます。 購入してそれほど期間が経過していないウエアなら、撥水剤を塗布するよりアイロン掛けの方が撥水性の回復には効果が高いです。使用状況にも依りますが、買って2~3年くらいなら洗濯してアイロン掛けをするだけで新品時の撥水性が蘇ります。
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ゴアテックスのメンブレン自体はよほど間違った扱いをしない限り、10年や20年は平気でもつので、「防水性が失われる」ということは考えにくいです。 1つチェックして頂きたいのですが、ゴアテックスのメンブレンの剥離は起きていないでしょうか? これはウエア表面の生地が、まるで水膨れのように「浮いた」感じになっていないかどうかで判別できます。もし剥離が起きているのなら、そのウエアは既に寿命が来ています。買い換えた方が早そうですが、ゴアテックスは一応永久保証という触れ込みですし、モンベルは気味が悪いほどアフターサービスが良いメーカーなので、モンベルに問い合わせればなんとかしてくれるかもしれません。 もし剥離が起きていなければ、とりあえずゴアテックスのメンブレンは無事だろうと考えられます。つまり防水性は失われていない、ということです。 とすると、ご質問の「防水力がない」というのは、他の現象を勘違いしている可能性が考えられます。 おそらく、生地表面の撥水性は失われているだろうとは思うのですが、ウエア表面に水を軽く手で弾くようにかけてみて、水は「玉のように」ウエア表面を転がっていきますか? 転がらずにそのまま生地に染みこむような状態であれば、撥水性が失われている状態です。 撥水性が失われれば、雨に降られた時などは生地に水が染みこんで(それでもゴアテックスのメンブレンは通過しないのですが)、メンブレンの表地側に「水の膜」ができたような状態になります。 すると内側からの水蒸気の通過が水の膜で遮られるので、ゴアテックスの透湿性が著しく損なわれます。 つまり透湿性が低下→内側で結露する、という状態になりますので、これを「外からの水が侵入している」と勘違いしやすい状態になるわけです。理論的にはさらに外側が水蒸気飽和の状態になるわけですから、「外から内への」透湿(水蒸気の通過)が起きるはずですから、さらに内側の結露が酷くなり、やはり「浸水した」と勘違いしやすい状態になるでしょう。 というわけで、ゴアテックスウエアのメンテナンスのキモは「表地の撥水性能を維持する」ことにあるわけです。 具体的なメンテの方法ですが、基本は中性洗剤で洗濯して低温でアイロン掛けです。アイロン掛けも毎回する必要はないでしょう。 古くなってそれだけでは撥水性能が回復しない場合は、撥水剤を塗布することになります。 洗剤及び撥水剤は、現在のところ参考URLでリンクしたニクワックスが最も良いでしょう。私も色々試しましたが、これが最も効果が高く、かつその効果が長持ちします。 このURLの説明どおりに洗濯&撥水処理した後、アイロン掛けをすればほぼ完璧、というかこれ以上の方法はない、ということになると思います。 生地の汚れは透湿性能を著しく低下させます。 なので汚れが激しい場合は普通に洗濯しただけでは落ちないこともあるでしょうから、その場合は洗濯機より手洗いで根気よくやるしかないでしょうね。手洗いも「もみ洗い」はメンブレンを剥離させてしまう危険性があるのでダメです。押し洗いで根気よく、ということになるでしょう。 いわゆる「防水剤」は注意が必要です。要するに通気性を阻害する防水剤は、もちろん透湿性もゼロにしてしまうので、もはや「ゴアテックス」ではなくなってしまいます。 もしその手の防水剤を塗布してしまったのなら、潔く諦めて買い換えるか何度も洗濯して防水剤を除去(もしできるのであれば)するしかないでしょう。その後、上記のようにニクワックスを使って撥水処理、アイロン掛け、という行程です。 ゴアテックスのウエアは適切なメンテをすればほとんど一生モノと言って良いほど長持ちします。私のカミさんのレインウエアは20年以上経過して、ポケットが取れたり縫い目が解れたりしてウエアとしての寿命は全うしましたが、ゴアテックスの性能そのものはまったく劣化していませんでした。 大事に長く使ってやって下さい。 でも、これだけ書いておいてなんですが、モンベルに相談するのが最も手っ取り早いかも。ほんとに「それで商売になるのか?」と思うくらい、アフターは手厚く親切なメーカーですから。
補足
懇切ていねいなお教えありがとうございます。 まず、お聞きしますがメンブレンとは? 表地のことですか? <メンブレンの剥離は起きていないでしょうか?> ●ひょっとしたらと思うのは、全体にシワの様なミミズばれのような筋が見えますが、これが部分的な剥離でしょうか? <モンベルに問い合わせれば > ●HPからメールで問い合わせたのですが、音沙汰なしなのでここへ問い合わせました。 <水は「玉のように」ウエア表面を転がっていきますか?> ●なります。ですが、雨中の歩行だと表面から確かに染込んでいるのです。時間が短い間は「玉になって転がる」のでしょうかね。「防水材」と書いたけど「撥水材」の間違いかもわかりません。 ●山から帰ったときの洗濯法は、手洗い。風呂場の床に広げて汚れのひどい土汚れだけブラシ。そのときに入浴用の石鹸を使いました。すすぎはバケツに入れて押し洗いです。もみ洗いはした覚えがありません。 ●撥水材処理の後、アイロン掛けをするように書かれていますが、これはやっていません。アイロンで加熱処理をする必要があるのですか?
- Willyt
- ベストアンサー率25% (2858/11131)
ゴアテックスにコーティングは禁物です。この生地は水の分子は通さないけれども空気の分子は通すという代物で、撥水効果で水を弾いているのではないのです。 ちょっと言いにくいのですが、防水が不完全だというのは粗悪品だった可能性がありますよ。もしそうなら、これは修復不可能で、コーティングをして他の防水合羽と同じようにすることしかなく、もはや空気は通すというゴアテックスの特質を捨てるしかなさそうですね。
お礼
ありがとうございます。 粗悪品説、そうかもしれませんね。
http://www.ps-katsuki.co.jp/2005out2/2.html ↑純正のゴアテックス・撥水性回復剤の方が良いのでは。 私も10年前に買いましたが、最近イイのが出ていたので 思い切って買い直しました。 その時の説明では、高価で大切にして欲しいから自分で洗って下さい とアドバイスを受けました。 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1010447595 ↑機能回復のURLです。参考にして下さい。
お礼
ありがとうございます。 よく考えて、機能回復処理を挑戦してみましょう。
- imo-poteto
- ベストアンサー率32% (25/78)
お礼
ありがとうございました。