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犬種による寿命

生物界では大型の生物の方が小型の生物より長寿と思われますが、 犬種の中においては、小型種の方が何故、長寿なのでしょうか?

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  • KINGBIRD
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回答No.5

 こんにちは。    仰る通り、体の大きさと寿命は正比例する傾向にあります。しかしこれには続きがあります。同種の中では体が大きいほうが寿命が短くなる反比例になるのです。  寿命に関して知られている法則の一つに、「恒温動物において異種間では体格の大きな種のほうが小型の種よりも平均寿命が長いが、同種間の比較においては大柄な個体のほうが小柄な個体よりも短命となる反比例になる」というものがあります。研究例として明確にされた種としては馬、ヒト、犬ですね。  ですからなぜ大型犬のほうが寿命が短いか?については、哺乳類の寿命に関する法則に従っているからです。残念ながら、最善の環境に置いたとしても小型犬なみの平均寿命を超大型犬が得ることはできません。  「哺乳類」と限定したのは、鳥類が別格だからです。ほぼ同じ体重の哺乳類と鳥類を比較した場合、鳥類は哺乳類よりもはるかに長生きです。これは彼らが特異な、哺乳類に比較するときわめて効率のよい代謝を持っていることが理由と考えられています。  ですからこの異種間での比較は、「同じ哺乳類同士では」「同じ鳥類の中では」といった限定された法則でもあります。さらには、同体格でもヒトのほうがヒツジよりも平均寿命が長いなど、属する科によっても傾向の違いはあります。  犬から話が逸れますが、平均寿命をご覧になったことがあるでしょう。どの国でもほぼ、女性のほうが長い傾向にあるのもご存知かと思います。ヒトでも女性のほうが平均寿命が長め、アジア系のほうが寿命が長め、といった傾向がある一因は、ホルモン以外にもこの体格差(男性のほうが女性より平均10-13%背が高く、重い)があるのではないかとも考えられています。  なぜ大柄なほうが寿命が短いか、詳しくは 「体の大きさと寿命・老化 -老化の本質を垣間見る-」 (近藤 昊/東京都老人総合研究所・細胞認識部門) http://www.tmig.or.jp/jsbg/yousi5.htm をご覧になってみてください。手っとり早く言うと、「同じ構造を持つために、体格が大きいほうが早く酸化=老化する」のが理由です。  他の方の回答を否定することになりますが、「犬より大きなオオカミの平均寿命が犬より短い」は誤りで、タイリクオオカミはたいていの犬より大きいですが、飼育個体の平均寿命は約14-16年ほどあります。オオカミも南のほうの小型の亜種のほうが、北方の大型種よりも長生きする傾向にありますが、大型のタイリクオオカミは体高60-90cm、体重50kg前後あり、同体格のマスチフの平均寿命が7-9年ほどであることを考えると、むしろ長寿なほうでしょう。  また犬はオオカミと祖先を同じくすると考えられております。イヌの祖先がオオカミであるといわれる所以ですが、コヨーテ、ディンゴ、狸、狐を直接の祖先に持っておりませんし、これらを改良したわけでもありません。ただし、オオカミ以外にもジャッカルとコヨーテはイヌとの繁殖能力を持った雑種化が可能で、この世界のどこかにコヨーテ・ジャッカルの血が入ったイヌがいないというわけではありません。実際、北米ではコヨーテとの混血が野生化したコイドッグと呼ばれる存在が社会問題になっています。

uu11212891
質問者

お礼

大変詳しく説明して頂き納得出来ました、回答ありがとうございました。

その他の回答 (4)

回答No.4

仰る通り、自然界で哺乳類は大型の方が長寿です。 これは心拍数に関係があると言われています。 大型種の方が心拍が遅く、小型種は心拍が早い。 自然界では哺乳類の生涯の心拍数は、ほぼ同じと言われています。 心拍の早い小動物の寿命は短く、心拍の遅い大型種は寿命が長い。 例えばネズミと象を比べると、寿命に遥かな違いがありますが 生涯の心拍数に違いは殆どないのです。 この自然の法則に反しているのが人間と犬。 人間の場合は文明、科学、医学の力でこの法則を覆して 長寿ですが、犬も同じ。 犬は野生だった狼、コヨーテ、ディンゴ、狸、狐を 人間が必要と好みで変えていった動物です。 そして人間は必要性から犬をケアしてきたわけです。 で、他の野生のCanine(イヌ科)に比べると長寿。 でも元々のサイズから大きくかけ離れると 寿命に影響してきます。超大型犬に最初にそれが出てきたんです。 超大型犬の代表格のセントバーナード。 つい50年位前までは今のサイズよりずっと小さかった事をご存知 ですか?セントバーナードは昔ヨーロッパで雪山で遭難した人の 救助をする犬でしたよね。今、見た目だけでセントバーナードを どんどん大きくするブリーダーのおかげで救助犬としては 無用の長物となり、急激な大型化のため心臓や他の内臓に負担が かかり寿命が縮んだ犬種です。 今、心あるブリーダーの中では小型犬の急激な超小型化が 危ぶまれています。今、流行の「ティーカップ・サイズ」です。 無理な掛け合わせから、異常に小さい犬を量産し、 「ティーカップ」という名で販売。その中の多くの寿命が短い事は 心が痛みます。 なんだか、ご質問の回答にはなっていないですねぇ~。 申し訳ないです。 えっと、私がもっとも言いたいのは 「人間と犬は自然界の摂理に添って生きていない動物です」 って事と 「人間は良くも悪くも自業自得」 でも、犬は 「人間の都合に振り回されて、とほほ。。」な存在。 犬の存在そのものが私達人間の責任。 私達には彼等に対して全責任を負う義務があります。

uu11212891
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 心臓の心拍数による寿命の差と言う説は私も聞いた事があり、犬に関して当てはまらないのは、おかしいなと思っていました。 自然な変化ではなく故意による急激な変化が原因なんですね。

  • mmkaba
  • ベストアンサー率32% (75/233)
回答No.3

20年前の統計では犬の平均寿命は7歳だったそうです。それが去年の統計では14歳となり2倍になったそうです。原因としては栄養バランスが 非常に優れているドッグフードの開発と普及によるところが大きいのではと推測されています。大型犬については沢山のえさが必要になるため 経済的にドッグフードへの移行が小型犬にくらべて低いことが寿命の 逆転現象につながっているのではと考えられているようです。

uu11212891
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 20年で二倍とは凄いですね、 なるほど栄養バランスの差な訳ですか。

  • ousa
  • ベストアンサー率26% (121/449)
回答No.2

 以前何かの本に書かれてたのですが、犬の祖先(狼などと別れる前)は芝犬程度の大きさだったようです。犬の本来の体の構造がそのサイズに適合するように出来ていた為、大型犬になると支障が出てくるそうです。ちなみに犬よりも大きい狼などの寿命は長いものでも10年以下です。

uu11212891
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 なるほど、そう言う事ですか。

  • mat983
  • ベストアンサー率39% (10265/25670)
回答No.1

恐らく小型犬の場合は生活の場は室内で、大型犬の場合は外飼いになるからだと思います。 家の中で飼い主に見守られながらエアコン付きで生活する犬と、 外飼いで直射日光や寒さに晒される大型犬では環境が全然違います。 このストレスの差が寿命に現れると思います。

uu11212891
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 たしかに環境の差は大きいですね。