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Rock'n Roll は死んだのか?
海外の本場ロック。 ロックヒストリーの教授の話では、 現代のロックはあくまでもポップカルチャーで、Rockではないから、Rockは死んだ。 と言っています。 私の意見では、確かに最近のロックはポップ化してきていると思いますが、時がいくら経過しようと、昔の偉大なアーティスト エルヴィス、ジミヘン、カートコバーンなど挙げたらきりがないですが、そう言った人たちの音楽は残っているし、映像を通してその時代の音楽を知ることができるので、そういった意味ではRockはまだ存在していると思います。 が、 皆さんはどう思われますか? 意見を聞かせてください。 具体例など挙げて説明していただけるととても助かります。
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No.1の方の仰るように、ロック、なるものの定義を明確にしなければなりません。大学の講義で語られるなら、ロック、というものを音楽史という学問として扱ってるのでしょう。ということはロックの定義は一般性がなければいけない。 しかしロックの一般性のある定義なんてつくれないと思います。音楽を聴いてどう感じるかは主観の問題だからです。 なので、個々人が、ロックは死んだか?などと考えるのはいいですが、それを皆で考えることはできません、意味がないです。物理、数学などの学問は超客観的なので、皆で問題を考えることができます。 しかししかし、ロックが定義のできない曖昧なものとしても、死んだか?と問われれば、死んでない、といえると思います。ロック、って共同幻想がつくられたのは、たぶん50年~60年くらいのことですよね。で、当然ロックは音楽(個人的に文化的側面なんかどうでもいい)だから、ロックは音楽一般には含まれてる。それで当時の音楽一般を録音した音源が現在も残っていて、簡単に聴けて、実際聴いてる人がいる。中にはロックなるものを聴いてる人もいる。それって、当時の人が、レコードやラジオを聴いてるのと同じですよね。 録音された音楽って、音源が物理的になくならなきゃ、時間的に変化しないものだと思います。だから、生きる→死ぬ、の状態変化もないと思います。だから音楽は生き続けるし、その中に含まれるロックも生き続けます。 ところで、『ロックは死んだか?』とかの問いをたまに音楽雑誌とかで見かけます。そういうときは大抵、今のバンド、昔とくらべてしょぼくないか?みたいな意味です。で大抵、いやロックは死んでない!こいつらを聴け、みたいな結論になります。こういう意味のないことが繰り返されるようになったのは、そもそも音楽を言葉に押し込め、分断してきたからだと思います。ロック、という言葉で、ロックとそれ以外に分断し、現代のロック、という言葉で新旧に分断し、、、。しかしちょっと待てと。新も旧もないでしょう?と。最近のバンドが駄目だと嘆いていい人間は、これまでの録音物一切を聴きつくし、それら全部はもう聴き飽きたと、そういう人間だけだと思います。そうでないなら黙っていい曲探せ、と言いたい。 音楽とか表現は、そもそも言葉なんかで語れるもんじゃないはずです。言葉じゃ語れないから表現するはずです。 音楽メディアの、ロック、ソウルとかの言葉の使用は、便宜上仕方がないと思いますが、その言葉を使っての言葉遊びは止めて欲しい。特にレビューとかで。一番最悪なのが思想とかと絡める言葉遊び。ただただ真摯に音楽を紹介するべき!どこの誰がこういうタイトルの音楽を出します、このサイトで試聴できます。それ以外はいらないと思います。
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- LB05
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以前、ロックの源流と言える『BLUES』の歴史を研究していた事がある者です。(ここで言うブルースとは、グラミーが取れるブルース・ロックでも、大学でダンス・ミュージックになっていたシカゴ・ブルースでもありません。奴隷時代の次の世代の連中が『畑仕事をしたくない』一心で、飲み屋やMEDICINE SHOWで演奏していた深南部ブルースです。) というワケで、ワタシは音楽史としての側面で考えてみました。 ロックに関するこういった議論は、自分の記憶では30年近く前には既にありました。カート・コバーンの自殺どころか、ニルヴァーナがメディアに取り上げられる様になるずっと前の話です。 自分が知る限り、『ロックは本来の意味を失った』と言う考えは北米の大衆音楽史を研究されている方々に共通の認識の様ですが、しかしこの考えはマト外れ、或いは甚だロマンティック過ぎる様な気がして仕方ありません。 ロックは元々、ブルースの『カッコいぃ版』として生まれました。最初から全世界で売れ、大儲けすることを期待して登場した音楽です。`70年代終わり頃から『産業ロック』などと儲け主義のロックをバカにして、それまでのロックと線引きする言葉が登場しましたが、ブルースから見たらロック全体が最初から一発当てる事を目的に作られた音楽で、逆にロックが儲け主義でなかった時代を特定出来ないぐらいです。(勿論ロックを演奏している側にしてみると、『売らんがな』でやっているのはほんの一部だったでしょうが・・・しかし大豪邸に住み、フェラーリを乗り回し、OVER DOPEで死んでしまうほど大量の薬物を買い込める財力を持ったロックスター達が、何かを破壊しようとか、当時の若者の不満を代弁していたとか、そんな事が実際に出来たとは思えません。北米の音楽史に名を連ねる重要なブルースマンでさえ、1杯のバーボンを飲むカネもなく、毛布が買えずに古新聞に包まって寝て肺炎で死んだりしていますが、それでも彼らはブルースに固執しました。ロックはブルースすらヌルい音楽として登場したはずですが、その実態は・・・・プレスリーは当時のオトナ達にひどく嫌われ、そして当時の若者の文化を一夜にして変えましたが、しかしプレスリーで大儲けしたのも当時の体制でありオトナ達だったことを忘れてはいけません。) 音楽を産業と捉えた場合、ロックは常に巨大な産業であり、体制を非難したり既成概念を打破する為のモノではありませんでした。 ・・・などと考えていくと、『Rockは死んだ』かどうかはどうでもよく、そもそも、ROCKが本来の意味で『生きていた』時代などあったのか?という話になってしまいます。ROCKが若者の文化や生活を牽引していた時代がそうだとするなら、現代は『Rockが死んだ』のではなく、ROCKが放つメッセージやライフスタイルをマに受ける若い世代がいないだけです。(今の若いヒト達は・・・RAPやHIP-HOPに影響されているんでしょう。) などと否定的な見解を述べましたが、どうなんでしょう?それほど難しく考えなくても。 現代ではROCKには明確な様式美が存在しますね。ROCKの本来の意味をを考えた場合、様式美の存在自体笑っちゃいますが・・・自分は様式美が完成しているという事は、そのジャンルの音楽が生き残った証と見ています。 現存する最古のロックバンドと言うとSTATUS QUOやROLLING STONES辺りになると思いますが(う~奇しくもドッチも英国のバンドだ・・・)、彼らのやってることは45年前と大して変わりません。しかし変わらないから死んだも同然、なんでしょうかね?彼らも進んで自分達のスタイルを変えていこう、などとは思っていないでしょうし。ストーンズの連中は明らかに『40年来のスタイルで憎まれ口を叩き続ける』事を狙っていますし、QUOに至っては『ノリノリだからそれでいぃじゃん』的な、ROCKの何たるかなど今まで一度でも考えた事がある様には見えません。 別にストーンズでもクォーでもニルヴァーナでもチャック・ベリーでもいいんですが、彼らの音楽は今でも(今だからこそ?)モーレツにカッコいぃし、生きている連中は『ロックは既に死んでいる』などとはツメのアカほども信じていないでしょう。彼らにとってロックは現在進行形であり、それを単純に(・∀・)カコイイ!!と思ったら『ロックはすぐそこにある』ってだけで十分ではありませんか。もっと言うなら、聞く側がナニをROCKと感じるか?で、ROCKの幅は広がる一方だとも言えそうです。 実際自分も『ROCKは終ったかな?』と思っていた時期もありましたが、しかしすぐにガレージ・パンクなるすごい一群が登場しましたし(BECKが出て来た時はちょっと衝撃でした)、今後もスゴいROCK野郎どもが出てくるかもしれません。 『ロックは死んだ』と主張するインテリや年寄りどもには、『アンタらは最初からロックを生み出したメディアに踊らされていただけ、それを自分達の世代のMOVEMENTだと思い込まされていただけ。最初からロックなんぞ生きちゃぁいない』と切って捨て、そして同世代やHIP-HOPしか知らん若い世代には『今、この瞬間こそROCKだ!誰の世代にも目の前にある!』と主張しておけば、それこそROCKな態度では。
お礼
回答ありがとうございます。 勉強になります。 死んだ死んでないっていう表現だけじゃ表せないのがRockなのかもしれないですね。
- chi4pitbul
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はじめまして。 アメリカで大学生やってる主婦です。 私、先セメスターでやっぱり「History of Rock Music」を 取りました。もしかして、あなたもアメリカで? 「ロックは死んだか?」結構以前からあるテーマですね。 でも、まず最初に考えるべきなのは 「ロックとは何なのか?」だと思います。 あなたにとってロックは何ですか? 単にあなたが好む音楽の一種にすぎませんか? その辺が曖昧だと結論は決して出ないし、 誰にも反論出来ないと思います。 私にとってロックは「単なる音楽」ではありません。 ロックは「今現在生きている生身の文化」です。 その「文化の中に音楽も含まれている」に過ぎません。 生身の文化は日々変化していって当たり前のもの。 むしろ「変化し続けない文化は死に絶えた文化」と言って 良いと思います。それがポップに向おうがレゲエに向おうが はたまたクラシックに向おうが「生身の文化」がロックです。 (昔ロックがレゲエやクラシックを志向した時代が実際に ありましたよね。)「本当に生きている生身の人間の吐息が、 人生が、思想が、表現されている音楽」がロック・ミュージックと いって過言ではないと考えています。だから音楽としての譜面上に どんな変化があってもちっとも構わないのです。 だから私にとってロックは死に絶えません。 私は年寄りですので勿論、往年のロックは今でも好きだし ふる~いレコードなんかも物置にあります。iPodにもそんな曲が 幾つも入っています。でも現在のロックではありません。 「歴史」の中に仕舞って構わないものだと考えてます。 ロックにとって一番大事なのは「現在を生き、変化し続ける」 って事だと思うんですよ。ロックには甘えも怠けも許されません。 そして決して死ぬことはありません。 それは「生き方」そのものだからです。 。。。こんなんで回答になっているでしょうか。。。?
お礼
なるほど!! いや 深いです。 僕もRockが好きなのですが、好きなバンド以外の歴史をあまり知らないので困ってます、、。 僕もアメリカで学生やってますよ。
お礼
ありがとうございます 説得力あります!! ん~ 難しいですね~