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薄く描いた油絵の具の上から顔料を部分的に乗せて定着させたいのですが、どうしたらいいでしょうか?

普通にたっぷり絵の具を塗り重ねた描き方ならその上に振りかけても定着できそうですが、 そういった描き方と違って、私はジェッソベースのキャンバスの上にオイルでシャバシャバに油絵の具を薄めて描くので、 水彩画のようにとても薄い仕上がりです。 部分的に濃く描いてはいますが、それでも普通の油絵のように分厚くありません。 なので、上から顔料を乗せてもある程度乾くと落ちてしまうようなもろい物になってしまいます。 ところどころキラキラっとアクセントに顔料を乗せたいのですが、どうしたらいいでしょうか? ウレタン系のニスに少量混ぜて塗ってみましたが、油絵の上から塗っても大丈夫かもよくわからないし、 なにより顔料の周りが完全にコーティングされたのか、顔料特有のキラキラ感があまり感じられなくなったようにも思います。 日本画のような顔料のキラキラは欲しいのですが、ニスやオイルなどの余計なテカリはなるたけ抑えたいですし・・・ ご助言どうかお願いいたします。 あと、非常に贅沢な話でもうしわけないのですが、なるたけ簡単、単純な方法をお願いいたします。

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回答No.3

油絵に限った訳ではありませんが、絵の具には、顔料を接着する定着剤(メディウム分)とそれを希釈する溶剤分があります。 水彩画でも透明水彩では、薄く塗るので、あまり薄めない不透明水彩(ガッシュ)に比べて定着剤の量が多いです。 また日本画では、定着剤のニカワにもキラキラ感があり接着力も強く、顔料も油絵の具のそれに比較し粒子も大きいです。 残念ながら、油絵の具の上に水溶性の定着剤では剥離の危険性があります。 したがって油性の定着剤を用いて、粒子の粗い顔料(岩絵の具など)を用いるのが宜しいかと思います。(#1さんのおっしゃっている方法に近いかもしれません) この場合も、顔料と完全に練って粒子を覆ってしまうと油絵のネチャっとした光沢になってしまうので、定着剤の上から顔料を振りまくような方法が宜しいかと思います。(顔料を吸い込まないようにマスクをして下さい) この場合は、パステルのように、定着が弱いのはやむをえないのではないでしょうか? ただ、薄塗りを行なうのなら、油絵よりも、アクリル(現代版のテンペラ)を使用した方が良いと思いますよ。 日本絵の具よりは取り扱いも楽ですし、メディウム(マット系が良いと思います)と岩絵の具を混ぜての使用も出来ますよ。

maaaaaatin
質問者

お礼

回答、本当にありがとうございます。 やっぱりほかの技法も研究してみた方がいいみたいですね。 使用感、方法などの詳細、とても参考になりました。 ちなみにやっぱり膠は水溶性ですし、油絵の上には定着し難いですよね?

その他の回答 (3)

回答No.4

>ちなみにやっぱり膠は水溶性ですし、油絵の上には定着し難いですよね? 逆なら何とかなると思いますが、油の上に水は、やめた方が良いと思います。 ちなみに、日本画の(岩絵の具)キラキラ感は粒子が大きく角張ったものによるものですから、油で覆って、角や粒子の粗さによる凹凸を埋めてしまうと、その効果は出難いと思います。 やはり餅は餅屋だと思います。 アクリルなら、膠程ではありませんが、ある程度の岩絵の具の質感は残せると思います。 アクリルでもメディウムの濃度を研究るす必要はあると思いますし、マットではなくグロス系を用いると油絵のようになってしまいます。 また、アクリルではなく、同じ合成樹脂系でも日本画用のアートグルーなどを用いるのも宜しいかと思います。

参考URL:
http://www.sankichi.com/
maaaaaatin
質問者

お礼

お礼が遅くなってしまって申し訳ありません。 御親切に詳しい説明ありがとうございました!!とても勉強になりました。

noname#78143
noname#78143
回答No.2

お返事拝見しました。 補足を書いておきます。まず油絵のセオリーとして乾性油が少ない 層の上に乾性油が多い層が覆うというのがあります。 乾性油が顔料をコーティングして固着させるので上の層に 乾性油が少ない層が来るというのはあまりよくありませんが、 それを補うために天然樹脂をオススメしました。 (ダンマル+スタンドオイルを使っていたとのことだそうで) 樹脂を使うので光沢はでますね乾性油以上に。 テンペラという技法は平たくいうと日本画とさほど差はありません。 ニカワか卵の黄身かの差です。 水性の下地かジェッソ(ニカワ)の下地でテンペラかニカワ絵で 描いて、光沢を抑えたルツーセを引いて部分的に油彩で描いて ニスで止める方法が一番強度が出るのではないでしょうか? 質問文の描き方だと乾性油の層と油分の少ない層が逆転していて ツヤ引けが心配ですし、つやが引いている=乾性油が表面に留まって おらず下の層に移動しているのでニスなどの処理に気を使いそう です。強度の面でも心配ですし。 薄塗りは別に問題ではないのです。乾性油の量とその使い方で 強度が違います。あと樹脂の硬度ですかね。 後は金箔の技法のようにニカワやカゼインで基底材(キャンバス等) に接着する方法ぐらいしか思いつきません。 ロウで止める方法もありますが顔料っぽい感じは死んでしまうかも。 満足いく方法ではないかもしれませんね。 混合技法で色々と調べて研究してみてください。

maaaaaatin
質問者

お礼

詳しく説明していただき、ありがとうございました!! すごく解りやすく勉強になりました。 参考にさせていただき、もっと研究してみます。

noname#78143
noname#78143
回答No.1

テンペラの混合技法。 (ダンマルとスタンドオイル) 天然樹脂(ダンマルorコーパルorマスティック)に混ぜるが 考えられます。 質問文を読んで思うのですがその描き方では油絵に不向きです。 たぶん剥離します。 一層目をテンペラで描いて、粘り気の強いオイル(ダンマルとスタンド オイル)で描いていく方法のほうが強度がでます。 (薄塗りの表現を考慮して書き込んでいます。) その表現を続けたいならあなたはテンペラを学ぶか、日本画に 方向転換したほうがいいと思います。 油絵でつや消しを追求するのはムリがあると思うから。

maaaaaatin
質問者

お礼

早速の回答ありがとうございます。 なるほど・・・剥離・・・ それは、いずれ絵具がペリペリはがれてくるということでしょうか? 描画にはクサカベのネオペインティングオイルという、 ポピーオイルがベースのスタンドオイルと天然ダンマル樹脂が入った調合溶き油をつかっているのですが、 この薄い書き方ではやっぱり油絵は不向きですかね・・・? ううむ・・・勉強不足ですね。

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