- 締切済み
DAWミックスによる音の飽和感
私は現在、自身のバンドの曲などのミックス、トラックダウンをしているのですが、最近行き詰っています。 制作環境は、録音は主にMTR(KORG D888)で、 ミックスはcubaseSEで完全にPC内部完結です。 ドラム、ベース、ギター、ヴォーカルが生音で、たまにシンセ等が少し入る程度です。 行き詰っている内容ですが、 ・音が冷たく、生音の良さが生かしきれていない。 ・音を重ねていくにつれて、息苦しい感じ(飽和感)がある。 ・音の奥行き感や立体感、遠近感がなく、ノッペリとしてしまう。 といった事です。 EQでそれぞれのトラックの帯域を整理したり、コンプで音を整えたりはしているものの、中々上手く行かずに悩んでいます。 リバーヴも何種類か使い分けてはいますが、あまり効果が感じられないといった次第です。 やはりPC内部完結では限界があるのでしょうか。 何かアドバイスやコツ等ありましたら、宜しくお願いします。
- みんなの回答 (5)
- 専門家の回答
みんなの回答
- kenta58e2
- ベストアンサー率74% (2483/3311)
No.2です。 私は演奏はペース屋ですが、だいたいミックスダウンに手を染めると、自分のパートの音作りに凝りすぎて失敗する傾向があります。私も身に覚えはありまくりです。 質問者の方のドラムの場合、えてしてドラムの各パーツの音を作り込みすぎて、ステレオでプレイバックした時の音場一杯にドラムの音を広げすぎてしまうというケースが良くありますが、そのあたりはどうでしょう? これは、実際のところはドラム録音の時から手を打つべきことではありますが、各パーツに立てたマイクに狙い以外の音が回り込みすぎていると、パーツ毎に音を整えてもドラム全体をミックスすると、ドラムの音像が「うわんうわん」と固まりになってしまい、それをなんとか各パーツの音を際立たせたい…それはよくわかる…と音をいじり回すと、EQだけでなくPANの大振りせざるを得ず、ドラムがステレオ音像の左右一杯に広がりすぎるとともに、ある種「音の壁」のように距離感のない平坦な音像になってしまいます。 そうなってしまうと、他のパートを音像のどこに置いてもドラムと被ってしまい、ますますもって窮屈なミックスダウンになってしまいがちです。 私は個人的には、ドラムのミックスダウンの理想は「無音の空間からドンと鳴る」だと、常々思っています。例えば、タム1個のトラックだけをプレイバックした時には、ずっと無音でタムを叩いた時だけ「トン!」と鳴る…というのが、理想のトラックという事です。 もちろん、素人録音では音の回り込みは防ぎきれるモノではないですが、それでも録音段階からマイクのセッティングやレコーダーのセッティングを工夫して、できる限り狙い以外の音の回り込みを防ぐ事が大切です。 また、D888では本体機能だけではカバーできませんが、可能ならドラムの各マイクにゲートコンプをかけて回り込みを押さえたり、シンパルのオーバートップは低域を思い切ってカットしたEQの掛け録りで、ドラムパーツの回り込み音圧を少しでも防ぐという工夫も有効です。 (私は、そのことを痛感して、MTRを全チャンネルにインサートコンプ付きのYAMAHA製品に乗り換えました) どうしても回り込みがやや多い録音になってしまった時、私の場合は、音源トラックにゲートコンプを可能な限り深く掛けて、少しでもトラックが無音になる時間を稼ぐ方向で調整します。やりすぎるとパーツの余韻がぶち切れて不自然になるので、そこが思案のしどころです。 オーバートップは、シンバルの美味しいところ以外を大胆にカットしたイコライジングして、やはりゲートコンプをできるだけ深く掛けて、タムやバスドラの回り込みをできる限り押さえます。その後に再び後付けのEQを置いて(EQ→ゲート→EQち2段構えになることも)、余韻部分の音色調整を図ったりもします。 ゲートを深く掛けるとシンバルの余韻がブチブチ切れてしまう場合がありますが、それでもゲートを緩めるわけには行かない時には、リバーブで誤魔化す事もあります。この場合、オーバートップのリバーブはチャンネルインサートで掛けず、SEND機能でオーバートップリバーブ音だけのBUS送りにして、ミックスダウンの最後に付加調整するのが自己流です。 また、私はドラムには、 ・どうしてもバスドラがペッタンペッタンした軽い音の時に、アーリーリフレクションで音の厚みを狙う。 ・スネアのスナッピーの音が軽くてどうしようもない時に、ゲートリバーブを掛ける。 という2つのケース以外には、ドラムにはリバーブは一切掛けません。特にパーツ別には使いません。 ただ、バスドラはリミッターである程度「音を潰す」のは、EQの微調整とセットで是非やっておかなきゃならない場合が多いです。また、スネアのアタック感は、コンプレッサを積極的にアタック重視の設定にしてやる必要はあります。 前述の通り、「各パーツがなるべく『無音空間から叩いた時だけ音が出る』感じに加工する」ということを最優先にし、そのような音作りでドラムに「程良い隙間の空いたまとまり」を造り、その範囲でとりあえず「なんとか聞ける」程度のバランスを取る…これがドラムのミックスダウンでは大事だと思います。でももちろん、ゲートを多用すると、上のようにある程度のまとまりはできても、余韻がブチブチ切れて落ち着きのない音になります。私の場合は、そのような音になった段階でまずオーバートップの余韻をリバーブで付加し、その状態でドラムトラックすべてをステレオのグループバスに送ります。 そして、そのグループバスに、EQとリバーブ、また場合によってはマルチバンドコンプレッサで微調整と音の余韻の付加を図ります。 この方法を使うのは、再三ですがゲートを多用したドラムのグループバスは、ある意味「無音の多いデッド感の高すぎる音」になっているわけなので、そのドラムの固まり全体にリバーブをかけることで、部屋鳴り的な効果でドラムの奥行きを少しでも作ってみよう…という意図です。 これがうまくいくと、ドラムがステージのやや後方で鳴っているような加減の音にできますし、ドラムが音像の距離感的に引っ込んだ感じを出せれば、他の上物の音像位置がドラムの位置と被っても、上物がステージの前の方に居てる感じで音像を浮かせる事ができ、結果的に極端にボリュームに頼らなくても上物を前に出す事ができます。(失敗も多いですけど) まぁこれだけ凝った事をやろうと思ったら、MTR上での処理はちょっとしんどいですから、PCベースでのミックスダウンに限りますね。 長い割には中身のない投稿ですが、参考になりましたら…
- Us-Timoo
- ベストアンサー率25% (914/3620)
すみません、バンドに関しては素人のNo.1です(苦笑) MTR(KORG D888)のことを少し調べてみました。 この機械、ひとつのトラックに8つの音源(演奏で言うとテイク)を 収めることが出来るので、いくつかテイクを録っておき、後でその音を 切り替えて、聞き比べることが出来るそうです。 つまり、各パートの録音時に「あぁ、ちょっと気に入らなかったな」という テイクでも、それを消すことなく同じトラックに別テイクを収められるようです。 逆に言えば、エフェクターなどで効果をかけたもの、かけてないものを 入れておいて、あとで聞き比べたり出来るということなのだそうです。 また、D888からパソコンへ取り込まれているようですが、 D888にためたデータを、PCへ回避(バックアップ)出来るので MTRだけでもミキシングを挑戦される価値はありそうですよ。 あ、バンド素人なのに偉そうに書いちゃいました、すみません。 でも、このMTR便利ですね。 価格も手ごろですし、私が別のことで使うのに欲しくなっちゃいましたよ。 ミキシングとトラックダウン、うまくいくといいですね。
- wanko464646
- ベストアンサー率53% (105/198)
アマで趣味で宅録やってるものです。 No1様、No2様のご回答と同意です。 それと、自分が前に失敗してたことがあるので、参考になるかなと。 コンプ音を整える、EQで帯域調節と ありますが、「かけすぎ」に注意です。 コンプは、かけ方・程度によっては変にのっぺりしてしまうことがあります。 EQも極端にかけると、ちゃちな音になったり・・・ どちらも狙ってやる分には構わないと思うのですが。 自分もDAWを使い始めたころ、とにかくコンプをかけたり、ひたすらローカットしたりと、 よくわからないまま使ってた部分がありました(^^; 今でも、よくわかってないのは変わらないですが(涙) 今は、基本的に録ったままの音でミックスして、必要なら・・・という感じでコンプかけます。 ドラムは打ち込みなのでかけないし(コンプ感ある音なので)、せいぜいVoぐらいでしょうか。 たまにGt、Baにかけることもありますが。 ・音が冷たく、生音の良さが生かしきれていない。 後処理での改善の可能性もありますが、録りの見直しも必要かもしれません。 弾くときに録音を意識しすぎて、機械的な演奏になったりしてませんか? 熱のこもってない演奏が、冷たく聴こえたりすることもあるかと。 (おそらく、あわせようとしすぎてピッキングが弱くなったりとか) 録りでイマイチな部分を、後処理でなんとかしようとすると どーしても無理が出てきてしまうので、 割とラクに録り直せるなら、そっちの方が早かったりもします(^^; 音をよく聴いて「どういった所が冷たいと思うか」「どういう音になれば改善されたと思うか」をしっかり分析すれば答えが見えるのかなと思います。 ご参考までに。
- kenta58e2
- ベストアンサー率74% (2483/3311)
No.1の方のおっしゃってる内容で近いと思いますね。 また、PC内部完結の限界という事は、ほとんど関係ないと思います。 順番で言えば、 「リバーブの使い分け効果が薄い」 という時点で、音が埋まりすぎ…パート毎の音量のメリハリが無く、すべてのパートの上げすぎ…というケースが圧倒的に多いです。 その結果として「奥行感、立体感が無くノッペリ」した音像になります。 そういうミックスだと、音が詰まりすぎて当然「息苦しい飽和感」になります。 そういう場合の各パートの音は、ある意味パート間で音のつぶし合いになっているので、「生音らしい空気感」がまるで無くなります。 おおむね、そういうことになっているのではないかな…と思いますね。 まずは、各パートの音量をもっと下げる事と、エフェクトをかけすぎない事だと思います。 じゃあどうやるかとなると、いろいろなアプローチ方法はあるんですが、さしあたり、こちらなどが参考になるかと… http://ottotto.com/sound/07/index.htm ここの「7-7 全体のミックス」の記事は秀逸です。 また、私の場合は、 ・先にドラムのフルセットの音を作ってしまい、 ・次にボーカルの音量音色を調整 ・ボーカルだけプレイバックしながら、ボーカルリバーブを調整するが、このリバーブはトラックに重ねずエフェクトリターンバスに出す。 ・一旦リバーブのバスは音量ゼロにして、ボーカルとドラムだけで仮バランスを取る。もちろん、ボーカルが十分前に出る範囲=ドラムはあまり大きくしない。 ・そのまま、ボーカルが絶対に引っ込まないようにギターとベースのトラック(前もって音色はある程度調整済み)を上げていく ・上までの作業で、レベルメータが0dBを超えない範囲に一旦まとめ、ギター/ベースが音量十分でないと感じたら、ギター/ベースを上げるのではなくドラムを下げる。 ・ここまでで、ドラム、ギター、ベースの音色調整を大きく変えたくなった場合は、全体のプレイバックを聞きながら調整せず、調整したいパート+1(ギターが対象なら、ギターとドラム、ギターとボーカル等)をプレイバックしながら調整する。 ・ボーカルが完全に生声の状態でバランスを取ってから、リバーブのリターンバスを少しずつ上げて、ボーカルのリバーブバランスを調整 という流れて調整してみるのを、よくやっています。 これが正解とは言いませんが、一つのアプローチ方法としてご参考までに。
お礼
回答ありがとうございます! やはりNo.1さんも仰る通り、パートごとの音量のメリハリが重要なのですね。 まずはそこから気をつけて行きたいと思います。 載せていただいたURL先は何度も読み、分かったつもりになっていましたが、まだまだですね…もう一度深く読んでみます! No.2さんのミックスの流れとても参考になります。 試してみる価値大ですね!参考になりました。ありがとうございました!
- Us-Timoo
- ベストアンサー率25% (914/3620)
バンドはやっていないので、その観点ではご容赦ください。 オーディオ好きの音楽を聴く立場から書かせていただきます。 >・音を重ねていくにつれて、息苦しい感じ(飽和感)がある。 それぞれのパートの音量を必要に応じて、上げたり下げたりしていますか? アマチュアのバンドで自分でトラックダウンされているような方に よくあるのが、全部のパートをすべて聴く人に聞かせようとして パートごとで音量のメリハリをつけられない事例を今までいくつか 見てきたことがあります。 >・音の奥行き感や立体感、遠近感がなく、ノッペリとしてしまう。 それこそ、 ・各トラックの左右のバランス(各トラックのPANの設定) ・大きな音量と小さな音量では、エコー(リバーブも、ディレイも)の かかり方が違って聞こえます。その辺の使い分けやかける程度の設定 ・MTR(KORG D888)だけでミックスダウンも出来るようですが PCへ落とさずMTRだけで編集した場合の音はどうですか? 参考程度におよみくださいませ
お礼
回答ありがとうございます! >よくあるのが、全部のパートをすべて聴く人に聞かせようとして 確かにそうかもしれません。 パートごとにメリハリがつくよう、音量の点注意してみます。 MTRだけでもミックスは出来るのですが、なにぶんEQぐらいしか付いてない&同時再生8Trなので録音にしか使っていません。 今度機会があれば、ステムを作ってMTRのミキサーに立ち上げてみたいと思います。 参考になりました。ありがとうございました!
お礼
回答ありがとうございます。 仰る通り、録音の段階でしっかりした音を録っておくことも大切ですよね。 私はドラム叩きなんですが、確かにレコーディングの時になると機械的になってしまいがちかもしれません。 録音の段階でも様々な事に気をつけないといけませんね! >基本的に録ったままの音でミックスして、必要なら・・・という感じでコンプかけます。 私はトラックごとに音をしっかり作ってから混ぜていくので、どうしても過剰にEQ,コンプをかけていたのかもしれないです。 仰る通り、まずは素の状態で混ぜてみて、必要な分だけエフェクトをかけてみたいと思います。 「どういった所が冷たいと思うか」「どういう音になれば改善されたと思うか」という事も考えてみたいと思います。 とても参考になりました。ありがとうございました!