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安くて高音質なEQやマルチバンドコンプを教えて下さい
- DAWソフトを検討しているのですが、安くて高音質なEQとマルチバンドコンプの製品はありますか?
- Sonar7の「リニアフェイズEQ」と「リニアフェイズマルチバンドコンプ」を安価に別売りで購入し、Sonar7やそれ以前のバージョンの最も安いエディションにインストールして使用することは可能でしょうか?
- EQには色付けがなく、元音の解像度を落とさず、定位や距離感に影響を与えない高音質を求めています。また、リニアフェイズでの使用を希望しています。マルチバンドコンプはコンプ機能は使わずに帯域分割機能とレベル調整機能を使用して使用します。Windows版で、2トラック(2chステレオ)に対応している製品を教えてください。
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質問者が選んだベストアンサー
興味深い質問なので、誰か回答者が出てくるかな…と注視しておりましたが(この野次馬根性については質問者の方に悪いな…と思っておりますが)、やはりなかなか回答がつきませんね。 先に辛口なことを申しますが、このような目的でDAWやマスタリングエフェクトを使われるというのは、DAWでレコーディングを行っている人間にとってはもの凄く「本末転倒」という感覚があります。「いったいそんなことしてどうすんの?」みたいな感覚ですね。 でもまぁ、どう使うかは使う人間の勝手というのもそのとおりですので、私のわかる範囲のことを… 質問1について DAWソフトについては、ご存じかもしれませんが「プラグイン」という形で有償もしくはフリーのエフェクトモジュールを組み込めるタイプの物なら、ご希望に近いことはできるだろうと思います。Windowsなら市販品ではProTools、Cubases、SONARなんてところですが(私はSONARです)、フリーのものもあります。 もうSONARを持ってますのでほとんど使ったことはないですが、例えばこういうのは、そこそこ定評があるソフトです。 http://audacity.sourceforge.net/ こいつの最新版は自分のマシンにインストールしていないので、今の標準添付のエフェクトはよく知らないのですが、先に述べましたようにVSTプラグインエフェクトが後から組み込めますので、EQもマルチバンドコンプも組み込めます。 フリーでも優秀なプラグインが多数公開されていますが、私は最近はプラグイン蒐集から遠ざかっていますので…質問者の方も「フリー VSTプラグイン」みたいなキーワードで、いろいろ検索されてみてはいかがかと思います。わんさか引っかかってきますよ。 一応、私がSONARに組み込んでいるフリープラグインだけ紹介しておきます。 マルチバンドコンプ http://www.x-buz.com/BuzCompFree.html http://www.geocities.jp/webmaster_of_sss/vst/index.html (ここのc3 multibandcompressor) 31バンドグラフィックイコライザ http://habib.webhost.pl/vst_eq31.php これが最高性能とは言いませんが、結構ありがたく使わせていただいております。 質問2について 私自身は、昔からSONARを使っていますが、まだ自分のPC環境がvistaに移行していないこともあってSONAR6のまま、SONAR7へのVer.upは行っていませんのですが… 今ところ(というか、昔からですが)別売の動きは無さそうですね。これは予測ですが、プラグイン形式の造りになっていないんだろうということと、LexiconのリバーブのようにSONAR添付のものは、本来の開発元との版権的な問題もあるのかもしれません。 また、ここはSONARシリーズの嫌らしいところ?でもありますが、Ver.UPのたびにエフェクト系のエンジンを改変(改良?)している部分もあるようで、実はSONAR6から添付のエフェクトの一部をSONAR5で動かせないか、遊びで試したこともありますが、動かない物の方が多かったです。 ということで、確信は無いものの、まぁ無理じゃないかと思います。 ここからは蛇足ですが… [補足:高音質]の文面を拝見して、私のような(別に本業があるのであくまでアマチュアですが)レコーディングをしてる人間が「?」と思うのは、「レベル変更以外は極力色付けがなく、元音の解像度を落とすことも無く」は、よくわかるものの、その後の「定位や距離感にも影響を与えないものです」という部分です。 レコーディングというか、ミキシングをしている際には、「定位」や「距離感」を調整するためにEQやマルチバンドコンプを使うことが多いんです。実際、定位はPANの方が効果が顕著ではありますが、距離感はむしろEQやコンプで変えます。逆に言えば、EQやマルチバンドコンプを使えば、距離感は確実に大きく変わりますし、定位も若干なりとも変わります。また、他のエフェクトで変化した定位や距離感を元に戻すためにEQやコンプを再調整することもあります。要は、距離感と定位が変化しないEQやコンプなんて、DAWを使っている人間には「あり得ない」ことなんですね。 そういうことから、質問者の方の認識に対して、他の有識者の皆さんは回答を躊躇されたんじゃないかな…と思います。 あと、リニアフェイズにこだわっておられますが、私も勉強不足かもしれませんが、およそデジタルイコライザで位相回転するものなど聞いたことがありません。アナログではありますけどね。 ただ、昔は出来の悪いデジタルイコライザ等で、バンド間の加算アルゴリズムの問題で演算結果に乱れが生じ、それが「まるでアナログの位相回転みたいだ」と評された話は聞いたことがあります。 少なくとも、最近のDAWのEQでは、演算構造的にも位相なんか回らないですよ。そもそも位相が回るのはアナログ回路のフィルタ構造の特性なので、デジタルだと(ワザとそういう効果を狙ったエフェクトはありますが)演算でやりますから発生する理由が(アルゴリズムに問題がある場合は別として)ありません。ですから、そんなにこだわる必要はないです。 SONAR7搭載のエフェクトがわざわざリニアフェイズを名乗っているのは、私は「単に昔からの商品名みたいなもんだ」(昔は、デジタルに位相回転がないことは大きな売りだった)と思ってます。 [補足:マルチバンドコンプ]での文面も、他の有識者の方が回答を躊躇したポイントじゃないかなと思います。 それは「帯域分割機能とレベル調整機能を使用するだけで、コンプ機能は使いません」と言われている部分で、ここについては私らレコーディングをやっている人間なら、 「それだったら、マルチバンドコンプじゃなくてグライコでできる作業だよ」 と必ず思います。 グライコで簡単にできる作業なのに、なんでマルチバンドコンプが必要なんだろう…「???」というところで、実は私も質問者の方が一体何をしたいのかわからなくなって、回答を躊躇していました。 それも、話がここで終わっていれば、「あー、質問者の方はマルチバンドコンプのことを知らないんだな」で済むんですが、その後で「マルチバンドコンプをEQの替わりとして使用します。なので、チャンネルデバイダでもいいです。」と持論を続けられたので、 「あれ、この質問者は、マルチバンドコンプのことはわかっているみたいだ。でも、やりたいことはコンプなんか必要ないことばかりだ…うーん、いったい何を求めておられるんだろう…???」 と、いう状態になりました。正直、今でも質問者の方がやりたいことが、いまいちわかっていません…すいません。 ただ、どっちにしてもチャンネルディバイダは不要でしょう。 フィルターで帯域を切ることで、チャンネルディバイダと同じ効果なり作業なりは可能ですが、それこそ相当計算して綿密にやらないと、再合成の時に必ず「山谷」ができます。この時の「山谷」は、ピンクノイズやホワイトノイズならまだしも、動きの激しい楽曲オーディオデータでは手動で均すのは非常に困難ですし、そもそも「山谷」出方の状況を確認するだけでも、かなり精密な分析をしないと判別できません。 それなら、それこそ帯域別にイコライジングするだけで、もっと手軽に簡単に、変な「山谷」の心配もなく調整できますし、再三ですがその程度なら「細かいグライコ」か「3~4バンドでQ可変幅が十分大きいパライコ」だけで、どうとでもなります。 と、長々書きましたが、とにかく私も質問者の方の意図が十分わかっている自信は全くありません。非常に難解なご質問でした。 もし「そうじゃないんだ」ということがありましたら、補足下さい。
お礼
ご回答まことに有り難うございました。 また詳細な内容に、たいへん恐縮しております。 たいへん有用なHPをご紹介いただき、まことに有り難うございました。まずはこれらのフリーソフトを試してみて、不満が出て来たら Sonar などの評判の良い有料ソフトを検討することにします。( ProTools はボッたくり過ぎ!) Sonar に付いては、別売は望み薄なこと、及び 『 固定バンドル 』 的な商売であろう事に納得しました。 まことに有り難うございました。
補足
質問の文章は十分吟味したつもりでしたが、色々ご指摘いただいて、説明不足や舌足らずな所に気付きました。 ご回答頂いた内容で十分満足できましたので締め切らせて頂こうと思いますが、kenta58e2さんが疑問に思われたことを、一応ご説明いたします。 まず私は、もっぱらオーディオが趣味の人間でして、音楽製作に関してはシロート同然の者です。オーディオメーカーの製品に欲しい機器が無かったり高価すぎたりの理由で、レコーディング関係の機材にも昔から目を通していた といったところです。 聴く音楽はロックが大半で、音源は市販のCDがほとんどです。マスタリングをされている方には申し訳ないとは思いますが、私が低音好きなこともあって、市販のCDそのままの音のバランスで満足できることはほとんど無く、EQで好みのバランスに補正したものを録音して作っておき、普段の鑑賞はその録音した物を聞いています。まず決まって低域(ベースギター)をブーストし、CD(曲)によってはデカ過ぎるボーカルやリードギターを小さくするのですが、ミックス済みの2ch音源しか手に入らないので、その補正をEQ(やマルチバンドコンプ)でなんとか努力している次第です。 で、それに使う音の良いEQはないか? という訳です。 マルチバンドコンプをEQ代わりに使う件ですが、上記のような音楽としての完成品を、後から周波数バランスの補正をする場合には、この様なチャンネルデバイダ式が私にはマッチしていて、単にやり易い,考え易い というのが理由です。音楽を(CDを)聞いていて 『 不満な帯域は大体○Hz~○Hzで、その帯域をもっと上げたい(下げたい) 』 という具合なのですが、これは即ち 『 チャンデバで分割して、その帯域ごとのレベル調整 』 という作業そのままなのです。パライコのように 『 ○Hzを中心にどれぐらいの広さの帯域の山(谷)にしたい 』 ではないのです。また、マウスやキーボードでは、多分割のグライコ操作はしんどいです。 他の理由として、どのような方式(パライコ,グライコ,このチャンデバ式)が音質的に有利なのか良く分からないので、『 とりあえず全部揃えとけ 』 みたいな考えもあります。 『 定位や距離感 』 に付いてですが、上記のとおり、変えたいのは各楽器やボーカルの音量バランスだけなわけでして、定位や距離感についてもオリジナルのCDから変えたく無いのです。 ただ、この 『 定位や距離感 』 に付いては、洋楽CDよりもワンポイント録音などの音源の場合の話でして、説明不足でした。申し訳けありませんでした。 しかし、DAWの世界ではリニアフェイズが普通 とは無知でした。据え置き型(U1ラックタイプ)などのリアルタイムな処理をするデジタル機器で、私が所有している物は、アナログ回路と全く同じ位相回転が生じるものばかりです。教えて頂いたプラグインソフトの多くがリニアフェイズで、しかもみんなフリーソフト!!! ちょっとしたカルチャーショックでした。