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HRC造について教えてください

こんにちは。お世話になります。 HRC造とは、高強度コンクリートを使う工法で、本来はSRC造とすべき建築物をRC造で建てることができるため、工期短縮、コストダウンにつながるということはわかりましたが、それ以上は調べても見つからなかったので、詳しい方、教えていただけないでしょうか。 最近の超高層ビルやマンションなどには、かなりHRC造が使われていると聞きますが、いつ頃からこの工法が使われるようになったのですか?また、一口にHRC造と言っても、建設会社それぞれに独自のやり方やノウハウを持っているということなのでしょうか。従来のSRC造に比べて耐震性はどうでしょう?一般的な話で構いませんので、教えていただけると助かります。どうぞよろしくお願い致します。

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回答No.2

あまり回答になさそうで恐縮ですが。 私は、現在は構造設計を行っているわけではありませんが、 10年から15年位前のころ、超高強度CONが実用化できないかと、 実験的な研究をしていたことがありました。 当時は、まだ、RCで超高層をと言う考えが浸透していなかったころで、コンクリートの高強度化は建築物の耐震性を考える際、 ・脆性破壊を誘発しやすい ・高強度の鉄筋との組み合わせ ・それまでの、せん断耐力推定式の適応 などが盛んに、議論されておりました。 このような、研究を経て、60N超でも一応の信頼性のある設計が出来つつなってきたのが10年くらい前でしょうか。 とはいえ、高強度CONに見合う鉄筋の使用と断面設計を行わないと、早期にせん断系の脆性破壊を招くなどの危険性もはらんでいると考えています。 このような、基礎的研究を基盤に、各ゼネコン独自に靭性確保の研究を重ねられているかと思います。 今、手元に10年前の建築学会の論文集があるのですが、各社、 ・繊維混入コンクリートの開発 ・高強度材料のエネルギー吸収性能 ・高層建物の振動解析手法 とか、様々な面から、工夫をしているのが伺えます。 このころから、高強度CON実用化へと進んで行ったのではと思います。

happyvv
質問者

お礼

いろいろ教えていただけて助かりました。どうもありがとうございました。

その他の回答 (2)

  • fujillin
  • ベストアンサー率61% (1594/2576)
回答No.3

基本的にはNo1、No2に回答されている通りですが、補足的なことを・・・ 法律ではある高さ以上の建物は鉄骨を入れることになっていますが、個別に技術的なうらずけをとった工法であれば、大臣の認定を受けた上で異なる工法を用いることができるとされています。(高層RCはこれに当る) そのため、超高層のRC工法は基本的な考えは同様ですが、各社がそれぞれのノウハウで認定を取得しているため、詳細については異なる工法となっています。 でも、実際の超高層の建物は多くがS造で設計されています。その中で、RC造が採用されているのは必ずと言っていいほど集合住宅です。(最近は集合住宅が多くなりましたが) RCはコスト的に安いというメリットもありますが、重量が重いと言う大きなディメリットがあり、建物自体が重くなると同時に、同様の理由で建設時のハンドリングも良くはありません。また、一般的には工期的にもS造の方が速いと言われています。(最近はRCでも、住宅系は工期短縮の研究がなされていますが) 建物の重量が重いと、それを支える柱や梁の強度が必要となるため不利になります。といいながらも、住宅系の建物でRCが採用されるのはコストの他に遮音性(特に床の遮音)という住宅特有の理由があるからです。 例えば、構造的な強度から言えば床の厚さは15~20cmもあれば十分ですが(条件にもよりますが)、多くの集合住宅の床(スラブ)はそれよりも厚く作られています。厚いほど重量も増すのですが、床の重量衝撃音にはこの重量こそがもっとも有効な対策となっているからです。しかし、床以外の壁などについては、軽量化とハンドリングの良さから、RCではなく乾式工法が採用されている例がほとんどです。 耐震性については、RCでもSでも同じくらいの強度を目標に設計しているので、同等と言えますが、材料の特性からSの方が柔らかく粘り強いという特徴があると言えます。 いささかいい加減ですが、大雑把に言うと、S造の超高層では風による揺れは、強度上は問題なくても居住性の点では問題となり得ますが、RCの場合は実際にはそれほど揺れないというような違いなど、構造体の性質による一長一短がそれぞれにあるといえます。 細かく書いていると長くなるので、この辺で・・・

happyvv
質問者

お礼

どうもありがとうございました。

  • ys528
  • ベストアンサー率52% (58/111)
回答No.1

建築構造屋です。 超高層マンションにRCが使われ始めたのは20年くらい前からだとおもいます。 超高層を設計する際には、RC部材の非線形特性(ひび割れ後、鉄筋降伏後の剛性評価など)の解明が必要で、その辺りの研究が進むにつれ物件も徐々に増え始めました。 ノウハウについては大筋どこも同じです。細かいところで各社ノウハウを持っているようです。たとえばコンクリートの配合については、独自に認定をとる必要があることから各社違います。 また、コンクリートの爆裂防止のためのポリプロピレン配合量についても特許を宣言しているゼネコンがいます。 また、鉄筋強度の上限値を独自に規定し電炉メーカーに特注しているゼネコンもいます。 耐震性についてですが、顧客から特に指示が無い限り、」建築基準法に定める耐震スペック同等です。 要するにSRCもRCも同じということです。

happyvv
質問者

補足

早速のご回答、ありがとうございます。でもごめんなさい。HRC造のことをうかがいたくて質問しました。

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