躁うつ病の者です。
精神科も多忙ですから、症状の軽い患者は、さっさと切り上げようとする傾向が出てもしかたありません。次回は、症状や質問事項をあらかじめ紙にまとめて列挙しておきましょう。短い時間内で、納得のいく説明を受けるには、患者側も準備が必要なのです。通常、抗うつ剤は少量から投与を始めて、副作用に身体をならしながら用量を増やしていき、十分量に達してから2週間から3ヶ月で効くという、気の長い薬です。有効率は60%程度。失敗したら、別の抗うつ剤でやり直しです。
患者と医師の間に相性があるのは事実だと思います。上記のサイクルを考えると、4ヶ月たっても医師から誠意のある対応が見られなかったり、質問に対して露骨に嫌そうな顔をする人物であれば、病院を変えたほうが良いでしょう。
私の主治医の場合は、そのあたりが優れていると思います。精神科医というのは、場合によっては人生の大先輩である年長者の悩みを聞く場合もあるわけです。そのような場合、相手を立てつつ礼儀をつくして接するという態度をとります。こどもが相手のときは逆に、子供目線で話しているのではないかと想像しています。
私のように、同年代で、気分障害が軽く、自律神経の乱れによる身体症状ばかりが目立ち、ジョークを理解する余裕があるタイプの患者の場合、最初の面談の時こそ非常に丁重だったものの、次回からは完全にへらへら野郎の本質を、むき出しにしています。付き添いに来たこともある妻によりますと、待合室まで声が聞こえてきて、すごく楽しそうに聞こえ、ほとんど精神科とは思えないそうです。
で、彼と私の会話ですが、典型的には、こんな感じです。
●「実は会社でリストラがあり、今後、3人分の仕事を1人で受けもつのかという不安があります。」「そうですか。でもharepandaさんがクビになったわけじゃないんでしょ?」
そりゃそうだけどさ…
●「引きこもり状態から会社復帰したところ、下半身の筋肉が衰えており、腰から下は常に筋肉痛です。不思議なことに、胸の筋肉まで痛いのです。」「あまり聞いたことのない症状ですね。こういう場合、医者には必殺技があります。」「それは何でしょうか(わくわく、どきどき、さー、何かかますぞ、この男!)」「経過観察です」(2人、爆笑)
●「今度、オーストラリアへの出張が決まりました。検疫の厳しい部類に入りますので、こちら私が用意した英語書面をごらんいただき、問題がなければ、このまま病院の判を押すなどしていただけますか?」「シー、シー!(小声で)病院の判子なんか押したら、文書代を取られるだけですよ」。文書を確認の上、納得がいったようで、自分のサインとシャチハタをポン。いいやつです
ただし、彼と相性が良いのは私の性格によるところが大きく、妻は「必殺技は経過観察」うんぬんの話を聞いてあきれ返り、「自分ならふざけるなと怒り出すだろう」と申しております。
病院を変えるのであれば、経緯をまとめておいたほうが良いでしょう。脳神経系の薬は、効き方や副作用の出方に、個人差が大きいからです。どの薬は有効だった、無効だったということを伝えておくと、次の先生にとって、有益な情報になると思います。
なお、誤解を恐れず書くことにしますが、cayhane様が女性であれば、以下の点に注意すると良いかと思います。
(1)PMS(月経前に気分が不安定になること)が重い体質で、そちらが精神状態が不安定になっていることの原因である可能性が否定できない。その場合、婦人科でホルモンバランスを調べ、漢方薬を飲むというアプローチも可能
(2)包容力を医者に期待している女性は、信頼感と恋愛感情を区別できなくなる傾向がある。過去ログを見ると、いくらでも、「医者に恋してしまった。どうすればよいか」という女性の書き込みが見つかる。男性の場合、この現象はあまり見られない
cayhaneって、トルコ語で喫茶店という意味のチャイハネですよね?なんか女性的なハンドルネームなんだよなあ…トルコ語教室をはじめ、語学教室は女性ばっかりだからなあ…
お礼
ご丁寧にありがとうございます。 私は確かに、先生に優しい言葉をかけて欲しいという気持ちがありました。それだけで自分は救われるかと思って。 今の私の目的は病気を治すことで、先生に甘えることではないはずなのに・・・。。 他人の方の意見は本当に参考になりますね。 これも何かの縁なので、 もう少し通ってみることにします。 ありがとうございました。