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居間の換気扇について
居間にパイプ式の換気扇をつけようと思っていますが、換気扇のカタログを見ると排気用と吸気用があります。どちらが換気効率がよいのでしょうか? ちなみに換気扇をつける理由は、シックハウス対策です。
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#5の回答者です。 前回のご回答からかなり時間がたってしまい恐縮です。もしかしたらもう結論が 出てしまっているかもしれませんが、一応続きを。 シックハウス対策がメインということであれば、 ■部屋の空気を1時間当たり0.5回入れ換える □20帖、天井高2.5mならば、20×3.3×2.5×0.5で =82.5立米毎時 の計算の方でよいのではないかと思います。 7月1日から施行される改正建築基準法でも、同様の考え方をしています。 できれば風量設定(強中弱切り替えなど)のできる換気装置を使って、弱運転で 1時間当たり0.5回の換気を確保し、人がたくさん集まったときには状況に 応じて中運転や強運転に切り替えるというのはいかがでしょうか。 ちなみに、ホルムの実測値が0.1ppmとのことですが、同じ建物でも、測定時の 季節、日射影響、室温、窓を閉めてからどのくらい建ったかなどの条件で、 測定するたびにある程度は変わる(言いたいのは指針値との差の0.02ppmは、 おそらく誤差の範囲でしかない)と思いますし、それでも0.1ppmというのは もし新築だとしたら平均的な建物に比べてかなり低いほうだと思います。 なお、0.08ppmというのは規制値ではなく、現状はあくまでも目標値です。 今更ながらですが、参考になれば幸いです。
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- ussie
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#5の回答者です。 補足でお問い合わせいただいた件について、回答いたします。 1.吸気口の大きさについて =>高気密住宅でなく、気密サッシを使用しておらず、床下換気が しっかりなされていれば、一般的な直径100mm程度の吸気 ガラリを、床面積30~50平米あたり1つ程度付けておけば よいでしょう。排気量と吸気量は必ず一致します。吸気口が 多少大きすぎたとしても、排気量が排気装置の能力で決まれば、 吸気量は必然的にそれと等しい量になります。 前述程度の吸気口を設ければ、防蟻剤の侵入も問題の発生する レベルにはならないと思います。 ただ、できれば換気装置のメーカーさんにご相談されることを お勧めします。 2.計画換気量と冷暖房効率について =>換気量が増えれば冷暖房効率が悪くなってしまうのは仕方が ありません。しかし、シックハウスを気にされるのであれば 冷暖房効率よりも換気性能を重視すべきでしょう。まず適切な 換気量を設定し、冷暖房効率が気になるようでしたら熱交換 型の換気装置(熱交換効率が60%程度から、優秀なものだと 90%を超えるものもあるようです)にされるとよいでしょう。 3.20帖、天井高2.5mならば、1時間に82.5立米の排気量の 性能を有する換気扇が必要なのか? =>そういうことになります。 4.同時給排気型で吸気用の換気扇と排気用の換気扇の距離を離しても、 換気効率がおちるのでしょうか? =>空気の流れを考えた位置に、換気扇と排気用の換気扇の距離を 離して設置すれば問題ありません。 5.顕熱交換型の同時給排気型換気装置の商品名は? =>松下、三菱、東芝、ダイキンなどのメーカーが出していたと 思います。お客様相談室などに言えば、カタログを送って もらえるはずです。 ちなみに、まもなく建築基準法が改正され、クロルピリフォスという 防蟻剤使用が禁止され、住宅の居室には実質的に機械換気装置による 1時間当たり0.5回の計画換気が義務化されます。 また、ホルムアルデヒドを発散する恐れのある内装仕上材の使用面積の 規制が盛り込まれています。 たとえば建築材料のJIS規格/JAS規格で、ホルムアルデヒド放散 の少ない順にそれぞれE0/FC0、E1/FC1、E2/FC2と いうグレードに分けられているのですが、E0/FC0等級のものでも 換気回数が0.7回毎時以上の場合でその部屋の床面積の5倍まで、 換気回数が0.5~0.7回毎時の場合でその部屋の床面積の2倍まで しか使えません。またE1/FC1等級のものでも換気回数が0.7回 毎時以上の場合でその部屋の床面積の0.8倍まで、換気回数が0.5 ~0.7回毎時の場合でその部屋の床面積の0.3倍まで。ちなみに E2/FC2等級のものは使用禁止になります。逆にE0/FC0より 放散が少ない最上位のグレードが制定され、その場合には使用面積の 制限がなくなります。 ただし、ホルムアルデヒドの発散量は時間とともに減少してきますので、 新築後5年以上建っている場合には、かなり抜けていると考えても 差し支えないでしょう。 今回検討されている換気量は、これらのことも参考に決定されるとよいと 思います。 かなり専門的な話になってしまい恐縮ですが、わからない用語などあれば また追加質問してください。
補足
お返事が遅くなり申し訳ありません。長期の出張に出ておりチェックできませんでした。 >かなり専門的な話になってしまい恐縮ですが、わからない用語などあれば >また追加質問してください。 お言葉に甘えさせていただきます。 現在教えて頂いたことを参考に換気設計をしているところですが、換気扇の風量決定で迷っています。 #5のご回答の中で ■部屋の空気を1時間当たり0.5回入れ換える □20帖、天井高2.5mならば、20×3.3×2.5×0.5で =82.5立米毎時 ■在室人数一人当たり30立米毎時の換気量を確保する □通常3人が在室するならば、30×3人=90立米毎時 とありますが、一般的な居室でシックハウスを考えるのであれば、上のどちらの計算式を採用すればよいのでしょうか? 私の家の場合、居間が16畳の吹き抜けとなっており、天井までが5mあります。 在室人員は最大で10名までです。 居間のホルムアルデヒド濃度は市に借りた検知管式の測定器で測定したところ0.1ppm(規制値0.08ppm)でした。 この条件では上の2式の内どちらを採用すべきなのでしょうか? よろしくお願いします。
>具体的にアドバイスいただけると幸いです。 局所排気・空気清浄装置の標準設計と保守管理 上下 中央労働災害防止協会 http://www.jisha.or.jp/ をまず読んで.配管の圧力損失.空気の流れの雰囲気をつかんでください。 これで.局所排気の考え方ができるはずです。 シックハウスの場合には.床付近に溜まっている有機溶剤をどのように排出するか.ということを基準に考えます。なお.排気される空気よりも多くの空気が入る必要が有りますので.吸気口を確保してください。 風の流れを室内の物の配置から.読み取れるようになってください。
お礼
ただ、やみくもに換気扇をつけても無駄だということがよくわかりました。 今後、教えていただいたことを考えながら設計を立てたいと思います。 ありがとうございました。
- ussie
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私のお勧めは、顕熱交換型の同時給排気型換気装置です。 かなり大雑把にですが、以下各換気方式の特徴を示します。 ※高気密高断熱でない住宅の局所の計画換気としての説明ですので、 高気密高断熱住宅の計画換気の場合とは若干異なる内容があります。 ■吸気用 □換気扇を付けた部屋だけは絶対にきれいにしておきたい場合に使用。 □室内が正圧になるため、部屋の隙間などから部屋外の空気が入らない。 クリーンルームなどにも使用される。 □だだし、その部屋で発生する臭い、湿気などの汚染物質は隣室や壁、 床下、天井裏などに押し出してしまう恐れがある。 □そのため、換気装置をつけるだけでなく排気口を付けることも必要。 □排気口の位置は、換気装置と排気口を対角の位置に設置するなど、 室内の空気の流れを十分に考慮した配置計画が必要。 □きちんとした排気口を設置せずに、特に湿気が壁や床下、天井裏に 入り込んだ場合、壁体内結露の原因となったりするので要注意。 □外気を直接取り入れるため、熱のロスが大きい。 □特に冬期、換気装置から冷たい外気が強制的に直接部屋の中に供給 されるため、換気装置の設置位置や、吹き出しの方向も要検討。 □ダクト式であれば、ダクトの断熱をしていないと、ダクト周りに 結露を起こす可能性もある。 ■排気用 □その部屋で発生する汚染物質を、他の部屋などに散らばらすことなく 確実に捨てたい場合に使用。 □室内が負圧になるため、部屋で発生する臭い、湿気などの汚染物質が 他の部屋や壁、床下、天井裏に侵入してしまうことはない。 □他の部屋で発生する臭い、湿気などの汚染物質がその部屋に移動して くる可能性がある。 □そのため、換気装置をつけるだけでなく給気口を付けることも必要。 □給気口の位置は、換気装置と排気口を対角の位置に設置するなど、 室内の空気の流れを十分に考慮した配置計画が必要。 □きちんとした給気口を設置しなかった場合、逆に床下や構造材に使用 している防蟻剤、防腐剤などの化学物質を室内に吸い込んでしまう ことがあるので要注意。 □外気を直接取り入れるため、熱のロスが大きい。 □特に冬期、給気口から冷たい外気が直接部屋の中に供給されるため、 給気口の設置位置や、吹き出しの方向も要検討。 □給気口周りに結露を起こす可能性もあるため、注意が必要。 ■同時給排気型共通 □ひとつの装置で給気と排気を完結させたい場合に使用。 □室内が正圧にも負圧にもならないため、隣室や壁・床下・天井裏など に対しての汚染物質の移動を気にしないですむ。 □給気口と排気口がすぐ近くになるため、吸気型、排気型に比べ、換気 効率は若干落ちる場合が多い。 ●熱交換なし同時給排気型 ○外気を直接取り入れるため、熱のロスが大きい。 ○給気ダクトには断熱処理が必要。 ●全熱交換式同時給排気型 ○排気と給気との間で熱交換を行い(冬期であれば、捨てる空気で 吸い込む空気を暖めてやる)ため、熱のロスが抑制される。 ○温度だけでなく、湿気も交換するため、冬期加湿器をかけている 場合や、夏期に除湿をしている場合にはさらに有利。 ※全熱とは顕熱(温度)と潜熱(湿度)の両方を合わせたもの ○ただし、水溶性の化学物質は、湿気に溶け込んでまた室内に 戻してしまう可能性がある。 ●顕熱交換式同時給排気型 ○排気と給気との間で熱交換を行い(冬期であれば、捨てる空気で 吸い込む空気を暖めてやる)ため、熱のロスが抑制される。 ○水溶性の化学物質も、室内に戻してしまう恐れがない。 ○湿気は交換しないため、湿気の排出に関しては、吸気用、排気用と 変わらない。 以上のような特徴から、住宅内の一室に対してVOC対策をされるという ことで、顕熱交換型の同時給排気型換気装置をお勧めします。 なお、換気装置をただ何か設置すればよいというわけではなく、換気量に ついても検討が必要です。一般的には次の2つの計算方法があります。 ■部屋の空気を1時間当たり0.5回入れ換える □20帖、天井高2.5mならば、20×3.3×2.5×0.5で =82.5立米毎時 ■在室人数一人当たり30立米毎時の換気量を確保する □通常3人が在室するならば、30×3人=90立米毎時 ただし、建材、内装材、家具などがどのくらいVOCを放散してしまうか によって必要換気量の調整が必要です。シックハウスを気にされるので あれば、多少多めに設定しておくとよいでしょう。 なお、ダクト式の場合は配管の圧力損失計算(ダクトが長かったり、 曲がりが大きかったりすると、換気量が減ってしまうため、これらを考慮 して、実際にどのくらいの換気量になるかを検証する)も必要です。
補足
専門的なご回答ありがとうございます。 専門家としてのご意見をいただきたいのですが、 排気用換気扇だけを設置したとき、 > きちんとした給気口を設置しなかった場合、逆に床下や構造材に使用 している防蟻剤、防腐剤などの化学物質を室内に吸い込んでしまう ことがあるので要注意。 とのアドバイスをいただいております。これは室内が床下等に比べ負圧になるためとのことですが、それでは吸気口は換気扇の能力に対してどのくらいの大きさの吸気口を設ければ、床下からの防蟻剤の侵入を防ぐことができるのでしょうか? まさに、我が家では床下に防蟻剤を使用しておりますので、不安に感じております。吸気口をできるだけ大きくすればよいのでしょうが、それでは冷暖房の効率が悪くなってしまいます。床下からの侵入を防止し、且つ、冷暖房効率を損なわない大きさについて計算式のがあるのでしょうか? >部屋の空気を1時間当たり0.5回入れ換える □20帖、天井高2.5mならば、20×3.3×2.5×0.5で =82.5立米毎時 とは、上の例の場合、1時間に82.5立米の排気量の性能を有する換気扇が必要と解釈してよいのでしょうか? >同時給排気型共通 給気口と排気口がすぐ近くになるため、吸気型、排気型に比べ、換気 効率は若干落ちる場合が多い。 吸気用の換気扇と排気用の換気扇の距離を離しても、換気効率がおちるのでしょうか? >私のお勧めは、顕熱交換型の同時給排気型換気装置です。 いろいろ商品を当たったのですが、どの商品なのかよくわかりません。 商品名でいうと、どの機種が該当するのでしょうか? お忙しいところ恐れいりますが、よろしくお願いします。
局所排気装置の設計できますか。あるいは.全体排気装置の設計できますか。 設計ができるのであれば.どちらでも良いです。適切な風量と全体流れを確保すればよいのですから。 ご存知ない場合には.どちらをつけても無駄になる可能性が大きいです。
補足
無駄にならない様にしたいので、具体的にアドバイスいただけると幸いです。
- sirokuro
- ベストアンサー率44% (45/101)
こんにちは。 一般的に、排気用も給気用も効率に変わりはないはずです。 それよりも、用途による使い分けのほうが大切になってくると思います。 トイレや風呂の換気が排気用になっているのは、その部屋の中を相対的にマイナス圧にすることで、トイレの臭気や風呂の湯気を隣室に漏らさないように考えているからです。 逆に給気用を用いる場合は、室内がプラス圧になりますから、隣室等からの塵埃や臭気の進入を防ぐことができます。 今回はシックハウス対策ということで、居間の隣室エリアにも、ホルムアルデヒドを逃がさないように考慮すると、排気用が良いと思います。 また、換気する方法の他に、ホルムアルデヒドを吸着するシートを畳の下に敷いたりする方法もありますので、参考までにご検討ください。
- 参考URL:
- http://www.ando-sangyo.co.jp
お礼
お礼が遅くなりすみません。 >その部屋の中を相対的にマイナス圧にすることで、 >トイレの臭気や風呂の湯気を隣室に漏らさないように >考えているからです。 目から鱗でした。換気効率ことしか考えておらず負圧、正圧のことなんて考えつきませんでした。 よく分かりました。換気扇というのは換気効率もさることながら、用途に応じて室内の空気圧を正負どちらにするかが重要なのですね。 どうもありがとうございました。
- tom17
- ベストアンサー率15% (24/153)
おっしゃるとうり、換気扇には吸気と換気がありますが、住宅として考えると 給排気が一緒になっていて、さらに、熱交換をする物(三菱のロスナイ等)が 良いかと思います。 だた、シックハウス対策だとすると、換気だけでよいのか?といった疑問が あります。 シックハウス対策を主眼にするのであれば『この換気扇でO.K.です』とは答え られないのが本音です。 それと、住宅の性能(気密性など)によって換気能力は大きく左右しますので なおさら難しいですが、やはり、給排気タイプでしょうね。
お礼
お礼が遅くなりすみません。 >シックハウス対策を主眼にするのであれば >『この換気扇でO.K.です』とは答え >られないのが本音です。 >それと、住宅の性能(気密性など)によって >換気能力は大きく左右しますので >なおさら難しいですが・・・ そうなんです。本当に難しくて、どこに聞いてよいのか分からずに ここに投稿した次第です。 でも、お陰様で皆さんから良い回答をいただくことができて なんとか解決できそうです。 ありがとうございました。
- ojin
- ベストアンサー率43% (280/638)
シックハウス対策であれば、「排気用」ではないですか、というよりかは、住宅で、吸気用を使用する例はあまり聞かないのですけれど。換気効率は、密閉された部屋では、換気効率は極めて悪くなります。何らかの吸気口がないといけません。そのために、吸気と排気を両方を離れた場所に取り付けるのは効果的と思います。あまり接近して取り付けますと、これまた、吸気から、排気への最短の経路をとるために効果がなくなります。私は、マンションを購入したときに、特別仕様で、排気用を取り付けてもらいました。
お礼
お礼が遅くなりすみません。 排気用の換気扇と吸気口を離れたところに設置すればよいのですね。 ありがとうございました。
お礼
前回アドバイスをいただいた後、電気屋さんで 20帖、天井高2.5mならば、20×3.3×2.5×0.5で =82.5立米毎時 になるような換気扇を選んでもらい設置いたしました。 その結果、換気扇運転時ではホルムアルデヒドの室内濃度が0.01ppmにまで下げることができました。 お陰様で、現在では快適な毎日を送っております。 アドバイスどうもありがとうございました。