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ギターの簡易コードについて
ギターの簡易コードとして、代表的なものに「F」がありますよね。 他にも「G」を1弦の3フレットだけを抑えて、5、6弦に触れずに弾くものなど、いろいろあると思います。 自分がまだギターを始めて1週間足らずのビギナーなので、まだわからないことも多々ありますが、いろいろネットなどでコードを調べてまず疑問に思ったのが、こういった簡易コードってアリなのかどうなのか、ということです。 本当の音と少しズレたりとか、あまり好ましくない要素はありますでしょうか? あと、愚問でしょうが、まず普通にギターが弾ける人は、簡易コードなんて使いませんよね? 簡易コードについてまだまだわからないこともあるので、多角的に意見をいただけたらいいと思います。
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簡潔にいえば、ご質問で簡易コードと表現されているものについては、単にコードフォームの高音弦側だけを鳴らすフォームといえます。こうしたフォームを選択することについてアリかナシかといえば、アリといえるでしょう。 ギターでコードを鳴らす時は、6弦すべてを鳴らすことに固執する必要はありません。コードに必要な音程さえ確保できていれば、一部の弦を鳴らさないようにするというのも一つの選択といえます。どこかのポジションを押えないことで他のポジションの音程が狂うということはありませんし、そうしたコードを不成立にしてしまうようなデメリットはないと見ても良いでしょう。 ただし、低音弦側を鳴らさないことで、すべての弦を鳴らすフォームと比べると響きが軽くなるという傾向は出ます。深い響きやずっしりとした鳴りが欲しい時には、腰が軽くなってしまうことがマイナスに働く可能性はあるかも知れません。 普通にギターを弾けるようになった人が、こうした高音弦側だけを鳴らすフォームを使うかどうかに関しては、そのニュアンスが必要な時には普通に使います。ファンクなどの軽快な響きを求めるカッティングなどでは、敢えて低音弦側を鳴らさないようにして、高音弦側だけを使うこともよくあるケースです。ですので、こうしたフォームが特に劣ったものというような認識をする必要は無いでしょう。 ただし、バレーコードやコードフォームをきちんと押えることが難しいことをごまかす意味でこうしたフォームを多用するとしたら、ギターの上達を目指す上では、それはあまり好ましいとはいえません。できないことをできないままに避けてしまってはいつまでも身につきませんので、コードがうまく押えられないために簡易コードを利用するとしたら、それはその場しのぎの対策と捉え、省略をしない形でコードフォームを整えて鳴らす練習にも積極的になるのがよいでしょう。結果を焦らずにじっくり取り組むのが妥当です。 なお、手始めとしては、まずは基本的なコードフォームを覚えて指に慣らしてしまうことをお勧めします。はじめから簡易なコードフォームに固執するより、基本的なコードフォームを覚えてからそちらを把握する方が覚えやすいとも思います。とりあえずは、メジャーコードのC・D・E・A・Gの5つのフォームと、マイナーコードのDm・Em・Amの3つのフォームの計8つを覚えてしまうのが良いでしょう。これらを覚えてしまえば、後はバレーに慣れることでE(≒F)やEm(≒Fm)、あるいはA(≒B)やAm(≒Bm)のフォームを平行移動させることですべてのメジャーコードとマイナーコードに対応できます。まずはこの基本的なフォームを覚えることを優先し、「簡易コード」やその他のコードなどについてはその後に追って捉えるようにする方が、わかりやすいとも思います。 この先はちょっとつっこんだことを書きますので、わからない時には読み飛ばして、また余裕ができた時にでも読み返してもらえればと思いますが、基本的にコードというものは、3つ以上の音程で構成される響きのことを指します。これは、楽器によってその内容が変わるということはなく、すべての楽器に共通します。例えば、ギターのコードがキーボードのコードと違う音程で構成されるということはありません。一つのコードが提示された場合、そのコードが含む音程はコードネームに示された通りで、楽器でコードを鳴らす場合には、その「コードに含まれる音程」を、それぞれの楽器でいかにして拾い集めて鳴らすかが焦点になります。 ギターの場合、コードを鳴らす際には指板上の各ポジションからコードを構成するのに必要な音程を拾い集め、それを片手だけで押えきれるように整理します。このときの、鳴らすポジションを拾い集めて整理した手の形が、ギターのコードフォームということになります。 経験の浅いギタリストに多い誤認として、この「コードフォーム」のことを「コード」と捉えるケースが見られますが、コードフォームについてはコードの成立要件としては副次的なものでしかありません。コードについて把握する場合、コードフォームよりも鳴らしている一つ一つの音程の方がより重要なファクターになります。コードフォームが違っても、構成音が同じであれば同じコードといえますし、ギターの場合は同じ高さの音程を出せるポジションが複数あることも多く、一つのコードに対して複数のコードフォームが考えられることも多々あります。 たとえば、この質問に挙がっているコードを例に取れば、Fコードについては必要な構成音はF・A・Cの3つの音程になります。1フレットバレーのFコードでは押えているポジションの音程は、6弦1f=F、5弦3f=C、4弦3f=F、3弦2f=A、2弦1f=C、1弦1f=Fとなっていて、Fコードに必要なF・A・Cの3つの音程を確保しています。これに対し、5・6弦を省略するフォームでも、上記の1~4弦のポジション・音程は変わらず確保されることになり、こちらでもFコードに必要な3つの音程は確保しています。ですので、このどちらのフォームもFコードとして成立しているということになります。 Gコードの場合、必要な音程はG・B・Dの3つの音程になります。Gのローコードのフォームで押えているポジションの音程は、6弦3f=G、5弦2f=B、4弦開放=D、3弦開放=G、2弦開放=B、1弦3f=Gのようになります。こちらでも、5・6弦を鳴らさないようにしても、1~4弦の間で必要なG・B・Dの3つの音程を確保しているので、Gコードとして成立しているといえます。 これらのそれぞれの例のように、コードフォームが違ったとしても、そこで得られている音程が同じであれば、同じコードということができます。ですので、5・6弦を鳴らさないようにしたフォームでも、必要な音程を確保できていることに変わりはありませんので、こちらのフォームでもコードとして成立することになりますし、こちらのフォームが特に劣っているということもありません。 このようにコードとコードフォームとの関係を把握する上では、一つにはギターの指板上の各ポジションの音程配置をきちんと覚え、その上で各コードフォームにおいてそれぞれの指が押えているポジションでどの音程が鳴るのかを把握するようにするのが良いでしょう。特に、どのポジションでどの音程が出るかについては、ギターを弾く上では必要な感覚ともいえますので、余裕ができたら、まずはその一覧表を作るなどして覚えてしまうことをお勧めします。 とりあえず、今の時点ではとにかく基本的なコードを丸暗記してしまうのが良いと思いますよ。簡易コードなどについてはその後に考えるようにするのでも良いと思います。まずは、基本的なコードをきれいに鳴らすことができるように、指を慣らす練習から取り掛かることをお勧めします。 なお、コードをきちんと押さえてきれいに音を鳴らすことについては、案外慣れない指の扱いを要するもので、もどかしく思えるようなことも多いと思います。ただ、コードを押えてきれいな音を鳴らすにはそれなりに時間がかかるのが普通です。曲を一曲弾けるようになるまでにも、それなりの期間はどうしたって必要でしょう。すぐにできなくても、焦らずにじっくりと取り組んで、少しずつ慣らして身に付けていくよう、気長に捉えることもお勧めしておきます。 蛇足ながら、ギターを弾く時にボディを右ひじで押してネックを前に押し出すように構え、左手の親指はネックに触れさせないのがギターの教本には載っていない一番大事な基本と吹聴しているコピペを盛んに投稿している方がいますが、このやり方はギターの弾き方の基本としては疑わしく、参考にしない方が良い内容を含みます。鵜呑みにされないことをお勧めします。 ギターを弾く場合、ギターの構え方としてギターに変に力を加えるのは基本とは呼べません。ギターが不安定に動くような構え方はギターの演奏の支障になります。例に挙げられている構え方では、弦から指を浮かす場合や大きくポジションチェンジをする場合などにギターが不安定に鳴る可能性があり、好ましくありません。 親指を浮かせるという話についても、弦を押える手の位置が不安定になり、演奏も不安定になるでしょう。また、コードを押えるケースなどでは親指でバランスを取ったり、力加減をサポートしたりするのが妥当です。親指をネックにつけないようにすることで得られるメリットはないでしょう。このやり方に関しても、信憑性に乏しいやり方と言えます。 教則本に載っていない一番大切な基本と主張されていますが、教則本は基本と呼ばれる内容については注意深く取り上げているのが普通で、そこで一切触れられないというのは基本として妥当ではないという可能性も考えられます。特に、数多くの教本で最も大事な基本が紹介されていないという主張は、非常に不自然です。誤った情報を妄信すると、余計な回り道を強いられたり、変な癖をつけることにもつながりかねません。特にネットで得た情報に関しては、参考にできる内容かどうかを慎重に見極めることをお勧めします。 個人的には、ギターの弾き方の基本などについては、教則本を参考にされるのが良いでしょう。そちらの方が、信頼性の高い有用な情報を得やすいと思います。 参考まで。長々と乱文を失礼しました。
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- khazad-lefty
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基本的にはNo2で書かれていることですべて書かれてると思うのですが、 少し極論を。 個人的にはエレキギターを弾く場合は、ほぼ省略コードしか使いません。 特に音をひずませている場合に6弦全部を使って弾くと、 音がぼやけてしまったりするんで、バレーコードの低音部のみ(というかいわゆるパワーコード)または高音部のみを使ったようなコードフォームで弾くことが多いです。 このあたりは一人で弾く前提とバンド前提の場合の違いかなと思います。
- wordsmaker
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ちょっと逆のイメージになっているんですが、 じょうずに演奏できるようになったら、簡易コードも、使うことがあると思います。 ご質問の、本当の入門・最初の一歩の、 初歩の練習は、テンポや、歌の伴奏と、して利用するといいと思います。 両方のケースで、注意することは、 「手や指の動きを考えないで出来る様になる」 まで 練習することが必要です。 (簡易コードのほうが、3日で出来るなら、) (完全コードの場合はもっと、時間がかかる。だろうと思います) 簡易コードでも、完全コードでも、テンポ・リズムが正確なら、 いい感じで聞こえる。歌の伴奏にも使える。と、思います。 実際、美味い演奏は、ギターの全部の音を出していないことが多いと思います。 (リードギターなどの演奏は、ブレイクするときなど、全部の音を出すのは、全曲を通じて四、五回と言うことが多いのではないでしょうか?) とは、言うものの、コードの低音、高音、など、「自在に出せるようになる必要」は、ある、とも、思います。 ですから、まず、(Fなど、)簡易コードで、伴奏のイメージを つかんで、弾き語りのスタイルで、音楽センスを磨くのが、いいと思います。 次に、完全コードも、すぐにできるようになる。と、思います。 ***** ほかに、こんなこともご参考に ネックを握っていたら、指は動きません。 身体のどこでも、握るとか曲げるなど、無理な姿勢で自由な動きは、無理だと思います。 この方の演奏は、ネックを握っていないと思います。 特に、ハイポジのE音を出すときなど、まったくネックに触っていないようです。 ttp://jp.youtube.com/watch?v=F-mWQNS6a48 ****** まず最初に、確認してほしいのですが、ネックを握らない。 親指を使わなくても、ギターは演奏できる。って、コトです。 ぜひ、ネックを握る「くせ」をつける前に、確認してください。 まず姿勢の再確認。 ギターを、右ひじと、左指先で、抱きかかえる。 この、姿勢になれば、 ギターを抱える力が、指板に圧力となって、弦を押し付けます。 そのとき、 左手、手首を前に出すようにすれば、 自然と指が広がる。 ……んじゃないでしょうか? *** ギター本に書いてないことなんですが、大事な基本で、 ネックは握らないのがいちばん大切な基本です。 C、Am、Em、Dm といったコードを覚えるときに、 左手親指をネックから浮かせて、遊ばせて置きます。 もちろん、理由がわかったら親指もつかうのですが、 まず、最初は親指を浮かせて、練習してください。 ****** ちょっと知り合いになった、中学生なんか、Em,Am,C,F,のコードを5分練習しただけで、 ばっちりできるようになりました。 よぉ~!! また、 ジャカジャカと、上下にピックを使うのは、それらしく聞こえるんですが、良くないと思います。 下向きに、ジャンジャンと4回、鳴らして、練習するのが、 抑制された、歌らしい、伴奏・演奏の練習になると思いますよぉ~ *** こんなことも、ご参考に、 ネックを握っていませんか? ネックを握っていたらだめです。 ネックを握って、練習していたら、リズム御地になるとおもいます。 握りを緩める、神経・命令が、余計な時間を消費するからです。
お礼
参考になりました。いろいろ検討してみます。
お礼
ビギナーである自分に対して、懇切丁寧にご説明いただいて、本当に感謝しております。おそらく、回答者様は長年ギターを追求されてきたのでしょうね。本当に尊敬します。 前述された基本コードはもう全て覚えてしまい、指も大分硬くなってきました。なかなか今のところは順調です。 いろいろと参考になりました。自分もいろいろ勉強して、回答者様が説明してくださった音階の話などは、そこそこ把握できるくらいの音楽知識は身につけたつもりです。特に教則本について語られた話は参考になりました。あまりネットに依存した情報に頼らない方がいいですね。 教則本は何度も読み返しました。結構イージーなエクササイズがたくさんあって、ギターに慣れるいい勉強にもなりました。 どうも、ありがとうございます。 これからも頑張っていこうと思います。