追加回答です。(思いのほか長文になり、お許しください。)
>そういう状況にならなければ経済援助が得られないということで、キム・ジョイルとしては大失態だったことになりますね。
ただ、日本国政府が実際に北朝鮮との国交正常化に対してどう行うかとは、問題が異なります。
(あくまで、拉致被害者の家族側の立場での考えでの、理想の「拉致問題の解決」という事です。
(ご承知の事かも知れませんが補足を…)
ひとつの問題は、さきほど述べたように、家族が考える拉致問題の解決には時間がかかるという事です。
北朝鮮の本音は(多分)拉致問題はもう終わって、国交正常化交渉に入って、日本国から早く援助をもらいたいでしょうが、
その為に、拉致問題の真相と被害者の自由の問題が全て解決してしまうと、北朝鮮の悪事が今以上に、世界に判ってしまって、北朝鮮は国際社会で非難され事となるでしょう。
(そして、米のブシュに「悪の枢軸」とまた非難され、イラクの次は北朝鮮となるかもしれません。)これが北朝鮮が最も恐れている事だと思います。
今回の「5人の訪日」は始めにすぎません。
これから、まだまだ難問が数々ある訳ですが、すんなりと事が上手く行くとはおもいません。(何年もかかるかもしれません)
そしたら、多分アメリカは(フセイン問題が解決したら)北朝鮮問題に本腰を入れて取り組むかもしれません。
そしたら、今までの日本の北朝鮮との交渉事は、「拉致問題」以外は、無駄になってしまいます。
日本国としても、アメリカと北朝鮮の間で「まず日本が…」というところがあると思います。
ですから、北朝鮮側が、本当に改心して(?)拉致の問題に関わる問題を暴露する覚悟を決めてまで、日本の経済支援が欲しいのであれば、拉致の問題はスグに解決する方向に行くと思いますが、
まだ、北朝鮮は今の段階ではその覚悟は無いようです。
ですから、それが改善されないと、拉致問題での交渉に時間がかか事になるかもしれません。なるでしょう。(数年はかかるでしょう…)
だから、日本政府は、拉致問題の解決がある程度(50%ぐらい?)なされたら、国交正常化交渉に移って、残された問題は、正常化交渉と平行して正常化と同時にしようと考えているかもしれません。(全て憶測)
しかし、あくまで家族の主張は、『「拉致問題の解決」の後に国交正常化交渉をするべし。』なんですよ。
政府は早く国交を結びたい、結んで「平和的条約」を結びたい。(多分) しかし家族は何年かかるか解らない「拉致問題解決」の後に正常化交渉をと言う。
という図式ですね。
日本政府は、拉致問題での被害者や家族の人権と権利と、日本国民(+アジア、+世界)の生命の生存の安寧(安全)の板ばさみとも言えますね。
私見としては、(もし拉致問題解決が、この先何年もかかるようであれば)
国交正常化交渉と拉致の問題を同時に進めて、
国交を結んで、「平和的条約」を結んで欲しい。
そして、アジアや日本が核からの恐怖から逃れる安全と平和や、今後は一切拉致や工作が行われないようにする為の安全的条約を実現して欲しい。
勿論、安全や平和の条約を日本政府が実現できる事が条件ですが…。
(現実的には難しいでしょうねぇ…。
また、拉致問題を優先しても、正常化を優先しても、
はたして良い方向にむかうのか?良い方向へと信じたいですが…
余談です、現実に(建設的な)平和的条約を日本が成し得たら、
多分、「ノーベル平和賞」モノですよ…。無理でしょうかね。
まだ今の北朝鮮にして、この国の外務省を始めとする外交力では……)
お礼
ありがとうございます。