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台湾の自動車メーカーについて

台湾には、自動車メーカーはあるのでしょうか? 多分ないと思うので、それを前提に質問します。 韓国も台湾も日本が統治し近代化に貢献したおかげで 今日の経済的発展を遂げることができました。 今の台湾の教科書にもはっきりとそうかいています。 韓国には、新日鉄がつくってあげたポスコとう巨大な製鉄所も あるし現代、三星という自動車メーカーもあります。 台湾には、製鉄所もありますが。 それだけ工業化しているのに どうして自動車メーカーがないのでしょうか? タイは、あえてみずからの自動車メーカーを育成せずに 外資を呼び込むことで産業基盤の裾野を広げる事に 大成功しています。 賢明な選択だと思います。 一方 台湾政府には、自動車産業に対する方針や 育成と言う考えがないのでしょうか? よろしくお願いします。

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  • omeger
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回答No.6

台湾の自動車産業が全くの失敗の思われるのも あれなので数値的なモノも若干。 自動車関連の輸出は40億ドル程度はあり、 約2000億ドルの台湾の輸出の中で2%程度を占めます(WTO)。 主要な自動車輸出国と比べれば存在感は目立ちませんが、 GDP比で見れば日本の5兆円程度に相当する位の重要性はあり、 自動車産業が無視されているわけでもありません。 台湾の自動車の世帯普及率は既に59%に達し(2006年、中華民国統計年鑑)、 規模の効果としては大きい拡大は見込みにくい状況です。 しかし、台湾の輸出のほとんどは完成品ではなく部品が占めます。 自動車部品にも大きい役割があり、 近年はグローバルな供給を行う部品企業への注目も大きくなっています。 第一に、台湾の製造業は自社ブランド生産(OBM)ではなく 委託生産(OEM)や自社デザイン受託生産(ODM)で強力な性格があり、 電子機器受託製造では世界トップの企業がずらりと並び、 半導体受託製造でも世界一位・二位の企業を有しています。 台湾・韓国の産業別の成功・失敗は、政策・気質以外に、 その時々の「運」に依存している面もあります。 現状では自動車部品で成績が際だつわけではありませんが、 今後自動車部品でも電子系統の比重が高まるとすれば、 市場開拓の余地もあるのではないかと。 第二に、中国戦略において、一般に台湾企業は欧米や日本・韓国の企業とは 異なった行動を取って成功するケースが注目されます。 中国は不確実性が大きく技術力に評判を得ないながらも、 数年内に台数ベースで世界一の自動車生産国に 到達しそうな可能性までが言われています。 今後取引関係が拡大する余地は小さいわけではないと思われます。 中国が日本・韓国・台湾・ASEANとの間でどういう時期に 貿易障壁を撤廃するかに依存する面もあるかもしれません。 ・自動車製品輸出額(2006年、WTO貿易統計より) 韓国 431億ドル メキシコ 426億ドル 中国 144億ドル ブラジル 130億ドル トルコ 119億ドル タイ 99億ドル 南アフリカ 50億ドル アルゼンチン 42億ドル 台湾 39億ドル ・台湾の自動車輸出額(2006年、台北国際車用電子展覧会より) 完成車海外売上高 3.8億ドル 自動車部品輸出 40.3億ドル ・台湾の自動車部品輸出先(2005年、台北国際車用電子展覧会より) アメリカ 14.0億ドル 37% 中国 3.1億ドル 8% 日本 2.0億ドル 5%

goodmanman
質問者

お礼

ありがとうございます。 めったに聞けないお話をしていただき 大変興味ぶかく読みました。 台湾企業は、OEMが得意なのですね。 案外部品を輸出しているのですね。 タイが以外にも自動車の輸出金額が少ないのですね。 台湾経済もアメリカの景気次第ですね。 今後がちょと心配。 ありがとうございました。

その他の回答 (5)

  • daitei
  • ベストアンサー率45% (70/153)
回答No.5

No.2で回答したdaiteiです。 質問者がお礼の欄に、 私のことを 「現役自動車販売の営業マン」と書いていますが、 そのようなことは、私は書いていません。 なにかの誤認と思われます。

goodmanman
質問者

お礼

失礼しました。 車に詳しいのでてっきり営業マンさんかと 誤解してしまいました。 きっと大学の教授なんでしょうね。 また、アドバイスお願いします。

  • omeger
  • ベストアンサー率66% (204/306)
回答No.4

韓国や台湾の経済発展の大部分は戦後のものであり、 日本から学ぶというのも日本の戦後の経済成功を 分析していた面も大きかったわけで、 民族思想で物事を考えるわけにはいきません。 日本の影響がほとんどなかった香港・シンガポールの方が、 韓国・台湾以上に発展していたりもします。 戦前は韓国よりも台湾の方が経済的に発展していたようですが、 戦後は韓国の方が日本の経済モデルを参考にしています。 韓国や台湾は戦後アメリカの援助も受け、 世界的に鎖国ムードが渦巻き輸入代替工業化が 進められていた時期から、輸出工業の振興に成功しています。 農業主体の経済から、まずは軽工業、ついで重化学工業、 さらに半導体のようなハイテク産業へとめまぐるしい転換に成功した稀有な例です。 1970年代からはマレーシアやタイも輸出志向+外資の導入に成功して、 1990年代からは大国・中国までが参入するという流れです。 中華民国・台湾では、国民党率いる統治層の外省人と 人口のマジョリティを占める内省人の間に心理的な障壁があり、 韓国ほどの大々的な産業育成政策は行われませんでした。 財閥国家・韓国と中小企業王国・台湾は大きく異なる産業モデルで発展しています。 台湾には韓国のように世界的に名の知れたメーカーは少ないですが、 代わりに優良な中堅企業を多く抱えています。 台湾当局も韓国のように自動車産業の振興を図ろうか迷っていたものの、 規模の理由のため結局は実行しなかったといった話だった気がします。 韓国のポスコのように無謀と言われながら成功した例もありますが、 ラテンアメリカなど多くの国で幼稚産業保護は失敗しているため、 韓国の国家介入の成功は特殊な面もあり、この辺りは意見が分かれています。 台湾の自動車メーカーには、中華汽車(三菱が出資)、 裕隆汽車(日産が出資)、国瑞汽車(トヨタが出資)とかがあります。 2006年の台湾の自動車製造台数は30万台。 近年の中国の大増産ラッシュと比べれば規模的には小さく、 最近は縮小の傾向があるようです。 ただ、部品製造や中国との連携でそれなりの意味はあるでしょうが。

goodmanman
質問者

お礼

ありがとうございます。 台湾韓国の戦後の経済発展の歴史経過を 改めて復習し整理する事ができました。 台湾にも日本との合弁?で自動車メーカーがあるのですね。 私的には心情的に台湾に頑張ってほしいと 思います。

  • hallis
  • ベストアンサー率27% (331/1213)
回答No.3

台湾にも自動車会社はありますよ、何社も。 但しトヨタ、日野、日産、ホンダ、フォードなどの外資の出資を受けた会社ばかりで現地ノックダウン(KD)生産の位置づけで現地でのオリジナリティは外装部分だけではないでしょうか。 ゆえに他のアジア諸国にも進出している外資の自動車メーカは台湾生産車の輸出には積極的にでないものと思われます。 一方、タイも台湾と同様に現地KDの生産拠点となる外資による自動車会社ばかり。これは台湾と変わりなし。 ただし、ジョージ・ソロスらがトリガーを引いたと言われるアジアの通貨危機により、タイ国内の需要が一気に減速して、けっこうな投資によるKD工場の過剰生産が起こりました。通貨危機によるバーツ安や金利安を追い風として各外資メーカは新しい生産設備を捨てての撤退よりも積極的な輸出作戦に打って出て、それが成功しているのではないでしょうか。 タイ政府の育成が成功したのだとは違うと考えます。

goodmanman
質問者

お礼

ありがとうございました。 少し考えを異にすますが・

  • daitei
  • ベストアンサー率45% (70/153)
回答No.2

自動車や航空機をつくるには、それを支える底辺の技術や 周辺の工業力が必要です。 例えば製鉄は海外のプラントメーカーが製鉄所を作って、 鉄鉱石やもろもろの材料を輸入して、製品をそのまま輸出しても 成り立つように見えます。 しかし、自動車は鋼板、エンジン、ミッション、ベアリング、 ガラス、タイヤ(ゴム製品)、電装品など多岐に渡る下請け企業が必要です。デザインの要素も必要です。 その裾野の企業が自動車産業を支えています。 また、ある程度の数を作らないと、価格的に競争できません。 その購買層がなければ成り立ちません。 台湾には、その両方がないのです。中国とは輸出をするような 関係もないし、現地で生産するようなこともできないので、 これからの発展的な市場もないでしょう。 底辺に各分野の技術力を持った衛星のような企業がないと、自動車は 造れないと思います。 ちなみに自転車の製造では数と品質と価格のバランスでは世界一です。

goodmanman
質問者

お礼

ありがとうございます。 現役の自動車販売の営業マンさんからの アドバイス参考になります。 つまりマーケットも小さいし零細企業が多くて工業化 できなかったのですね。 自転車がナンバーワンとは 初めてしりました。 日本にシマノという変速機で 圧倒的なシアーを誇る企業もありますよね。

  • Donotrely
  • ベストアンサー率41% (537/1280)
回答No.1

台湾のような小国(一応中国の一部とされているがここでは国と呼ぶ)では、 そういう産業は輸出を前提としなければ成り立たないでしょう。 自動車のように高度化した製品は、乗り出すには遅すぎると思います。韓国は間に合ったみたいですけど。 自国内に大きな市場があれば、外資を締め出したり外資を呼び込んだりして、 自国で育てれば自国市場に売れます。 だからインドや中国ではそうなるでしょう。 また進出する方も、多くの場合、販売する現地で生産した方が有利です。 関税もかかりません。 わざわざ台湾で作ってそこから日本や第三国へ輸出するメリットは小さいと思います。

goodmanman
質問者

お礼

ありがとうございます。 台湾は、自国のマーケットが小さすぎるのと 政治的に安定してこなかったから という理由の理解ですね。