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全寮制男子中学受験アドバイス求む
当方現在小学5年生の男の子を抱えております。何分田舎(新潟市)なもので、地元の塾の県内模試くらいしかありません。1年間地元ではメジャーな塾に通ってそこでの偏差値は当初50くらいに低迷したのが60にはなりました。実力というよりは解答用紙の欄を間違えるなど、そもそも「どんくさい」のですが、ゆくゆくは医師になってほしいのです。そこで県内だとできたての中高一貫もあるのですが、実績がない。普通の中学に行って、県立高校からの大学受験では、首都圏の学生に負けてしまう気がします。もともとの実力が高ければ問題ないのでしょうけども。そこで、県外の全寮制の中高一貫はどうかなと思いました。ネットでみるといくつかあるようですが、実態がよくわかりません。トヨタが作った海陽学園はさすがに無理かな。今年の受験も終わったところですし、皆様よろしくアドバイスお願いします。
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#4です。補足いたします。 田舎の公立中高出身者であれば、都会の予備校の寮に1年も入れば成績は伸びると思います。それは、「やってないからできない」だけで、密度の濃い・レベルの高い授業を受けてどんどん吸収していける素地を持っている生徒が、都会の学校に比べて多いと思うからです。しかしながら、やはり1年が限界です。1年で医学部レベルに到達できなければ(高3現役時に偏差値60が取れない場合も同様ですが)、Y偏差値55同様、医学部はあきらめたほうが良いでしょう。 金銭的に余裕があるなら、高校まで田舎の公立でも真面目に勉強してれば、そこらへんの私立大学の医学部には入れると思います。 国立大学医学部ですと、理系学部を卒業して改めて医学部へ再入学するような人も多かったですよ。そういう選択もありだと思います。教養課程の一部の科目は免除されることもあるようですし。 Y偏差値55取れる素養があれば、どういうコースをたどっても医学部へは行けます。私の経験から言えば、Y偏差値55を取れるような素養がある子は、たとえ中学受験をせずいきなり高校受験でも偏差値70・県立トップ高なんて楽勝ですし、高校生の模試でも現役で60は超えられます(そこから先が予備校~という話になるわけです、大学受験時に偏差値60では医学部は厳しいので)。 そのスタートラインにも立っていない段階で本人に過剰な努力を強いるのは非効率的ですし、自尊心を失うことで人生を誤る可能性さえあると私は思います。書き間違いも計算間違いも含めて実力です。訓練を積んでできるようになる子もいますし、注意力や集中力に欠けていればなかなか改善はされないでしょう。 そして「大手模試」で判断されるのは、限界に追い込まれたときの判断力・集中力です(私立中学入試は大手模試に準じます)。どの問題を解くのか、時間配分をどうするか、解けなかったときは次にいくのかどうするか。それはまさしく「医師としての適性」だと思います。残念ながら、「県内の塾の模試」では、それを判断するのに十分な質・量の問題は出題されないと思います(県内の中学に入学するのにそのレベルは必要でないので)。むしろ高校受験に準ずる出題の仕方だと思われるので、今の状態で大手模試を受ければ、偏差値は40超えるかどうかというところでしょう。 ちなみに私は、通塾1年でY偏差値58を出しています。学校の教科書は読んだだけで理解できましたし、テストは100点が当たり前でした。その上で6年はじめから半年頑張って頑張ってやっと出せた数字です。私より長く塾へ通っていて、頑張っても頑張っても50に届かない子はたくさんいました。 環境的に厳しいのであればなおさら、中学受験をする意味があるのかどうかというのは重要なところだと思います。むしろ「県立高校から医学部へ行く生徒もいる」というところに目を向けるべきかも知れませんよ。当面は、季節講習のときに首都圏などの塾へ通う意思があるか、レベルの違いを認識したときに追いつこうと努力するかどうか(本人が)でしょう。ご質問の医学部へ行ける素地があるかというのは、これから1年本人を見ていたら分かると思いますよ。全寮制名門校は、どちらかというと、東京御三家同様「人脈作り」という面が強いです。 私の周囲にも、医者の息子でありながら医者にならなかった人間はいくらでもいます。また、医者になろうとする者は、2浪3浪してやっと入った人もいますし、学部を卒業して私大の医学部へ学費免除つきで入学した人もいます。本人にやる気があれば、いつからでも医師への針路変更は可能だと思います。
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- gwkaakun
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辛口な内容をいいますので、気を悪くしたらごめんなさいとはじめに言っておきます。 正直、偏差値60といっても「新潟県内にある私立・県立・国立中学受験希望者の中での偏差値60」なんじゃないですか?新潟県内でおそらく一番難易度が高いであろう「新大附属中学」や「上越教育大附属中」ですら、首都圏の偏差値換算で40前後ですよ。 首都圏の私立中学事情がわからないんじゃないかと思っちゃうんですがね…下記の参照URLを見るとわかると思うんですが、日能研偏差値で61の桐朋高校の過去問を開いてみてください。 新大附属中学などの新潟県内の中学は、小学校の問題をピリ辛にした程度の問題内容ですが、桐朋や海陽学園なんかは、「中学生でも解けない私立中学独特の問題」が出てきます。 例えば、「ニュートン算」とか「旅人算」っていうのを聞いたことありますか? 【ニュートン算】 http://www.e-kyozai.jp/cgi-bin/suguru/semi/sf3_8/kiso/s3_8_3.html 【旅人算】 http://yslibrary.cool.ne.jp/sansub1802.html これらに代表されるような、「中学受験独特の入試問題」というのが首都圏の私立中学では日常的に出てきます。地方の私立中学ではそういう問題を科しませんし、その問題の存在すら知らないので、科せないのですよ… 偏差値云々や首都圏に負ける負けないの話じゃなく、あと一年無い状態で海陽学園レベルの問題が解けるのかなぁっというのが甚だ疑問です…おそらく新潟で首都圏用私立中学受験対策が出来る塾は無いと思います。あるなら、新大医学部医学科に入った首都圏の私立中学出身者だけではないかと思います。 秀明の実績がどうとかいう次元じゃないのではないかと思われます。素直にそういうところに行くか、秀明などのように入ってから鍛えてくれる学校にするかの選択になると思いますね。 医学部進学実績で決めるのは、まずは首都圏模試や、日能研の模試、四谷大塚の模試を受けても偏差値60以上を取ってみてから考えた方が良かろうと思います。まずはこの三社の模試を受けてみてから決めても遅くないですよ。偏差値60というのは、この三社の模試での60なのでしょうか?受けたことが無いなら、新潟県の在宅で受験が出来ますので、まずは模試の会社に連絡を取ってみて、在宅受験の段取りをしてみてください。 【首都圏模試】 http://www.syutoken-mosi.co.jp/ 【日能研の模試】 https://www.edu-net.jp/center_home/test4.php 【四谷大塚の模試】 http://www.inet428.com/
お礼
大変参考になりました。ありがとうございました。 ご推薦の秀明学園のHP見まして、確かに上位の方はすばらしいのですが、ここ20年の大多数が獨協医、埼玉医、聖マが多かったので、前出の疑問となった次第です。受験者が2年前から(3年前かな?)急に減っていたのも気にはなりました。なんせアウトカムが出るのは6年後なので、いろいろ考えてしまうんですよね。 もちろん新潟で首都圏用私立中学受験対策が出来る塾は無いに等しいですが、その論理だと、地元からは医学科は入れないですよと言っているように聞こえます(実際はN08さんがおっしゃるような状況)。その子にあった環境を探すのが(見極めるのが)難しいんですよね。 補足ですが、2年前の上の子の時はYTネット提携で四谷大塚で60は取れていたので(地元模試では65くらい、そもそも簡単すぎて70以上になりにくいが)、偏差値60が首都圏では40というのは極端すぎると思います。実際の受験も新潟大附属ですが女子は倍率6倍で大変厳しかったです。
地方の医師のご家族が地元にしかるべき教育機関がない場合に取る方法は、通常は日本国内の全寮制の学校に入学させるものですが、海外の学校に留学させるという方法を取っておられる方もいます。多額の資金が必要なことと、言葉の習得リスク、日本の医師国家資格を再取得しなければならないなど、面倒なことが多いので一般的ではありませんが、しかし、毎年何名かが勇躍、渡米、渡英しています。つい10日ほど前、林 大地さんという方が慶応大学文学部を中退して渡英し2年後にKing’s Collegeの医学部に入学し、慈恵医大で研修を受けた経緯を出版されました。非常にイレギュラーなケースですが、注目すべき流れです。 * 作者: 林大地 * 出版社/メーカー: 集英社 * 発売日: 2008/02/15 * メディア: 新書 なお、アメリカの大学の医学部は大学院ですので、4年間は例えば化学、物理などリベラルアーツカレッジで専攻し、Medical School(MS)に進学します。MSでは奨学金は出ないので経済的負担は莫大です。またそもそもアメリカのMSは先進資本主義国からの留学生は入学させない、少なくとも州立は、という見解があります。私立なら入学させるという意見もあります。しかし実態はなかなかよく分かりません。しかし、間違いなく、日本から、医学を志してアメリカに留学している方がおられるのは間違いありません。
お礼
ありがとうございました。当方留学経験がありますが、さすがにご紹介の方はイレギュラーです。頭の片隅に入れておきます。
- may-may-jp
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まずは6年生の四谷大塚の模試を12月まで受けてみて、偏差値55を一度も超えないようであれば、医者になって欲しいというのは諦めたほうがよいでしょう。それ以下の成績でレールに乗せても、どこかで脱線するのがオチです。医者は体力勝負ですから、高校まで公立で部活をやりつつ、1年浪人で寮に入れて大学は医学部へ、というのも一つの選択です。 その上で言えば、そこそこの学校ならどこでも良いということになります。近場で言うなら片山学園や佐久長聖も学校としては良いと思いますし、それなりの成績が取れる子は学校を最大限活用して医学部へもいけるでしょう。少なくともカリキュラムはそういうカリキュラムになっています。が、能力が足りないのにそういう学校へ行って「その他大勢」の中に入ってしまうと、結局何のために寮にまで入れたのか?という話になってしまうと思います。 寮生活を体験させたいから・・・と寮の学校へ入れるならどんな成績でもお金さえ払えれば構わないと思いますが、明確に「医学部」という目標を伴うなら、最低限の成績(Y偏差値55)は必要だと思います。ちなみにY偏差値55というのは、学校の勉強に穴がなく塾の勉強をそれなりにこなしていれば取れる数字です。
補足
当方医学部の教員でもあるので、同感できるところが多々あります。ただ「高校まで公立で部活をやりつつ、1年浪人で寮に入れて大学は医学部へ」といっても浪人して伸びるとは限らないと思いますが。 自分自身が言われているようで耳が痛いのですが、田舎では塾のコマ数も少ないので(週1.5時間が2回)、現在の偏差値が真の実力かどうかはまだ分かりません。相当詰め込んでY偏差値55ぐらい出る能力じゃないとまあ無理ですね。同感。ただし、大器晩成型のスロースターターもいるんですね。逆に都会出で入学してくるのは、医学部卒業する頃は知識が上滑りで心許ない連中が多いんです。
- gwkaakun
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ちなみに秀明中学が一番入りやすいですよ。 何せ作文と面接の「AO入試」で入ってきますから。まぁ試験を受けて受かってということも出来ますが、大半は作文と面接のAO入試で入ってきますね。 http://www.shumei.ac.jp/exam/index.html その代わり、入学してからは凄く勉強させられますがね。私の教えた子でも秀明の子を何人か見ましたが、ハンパなかったですよ。別名「トンビが鷹に変わる学校」と言われています。少人数制の中高一貫校なので、医学部合格者数は少ないですが、その代わり「医学部合格率は高い」中学です。 首都圏の生徒よりも、地方の医者の子どもが多い学校ですから、多分受かると思いますがね。
- 参考URL:
- http://www.shumei.ac.jp/
お礼
いろいろ研究された情報を有り難う御座いました。その気にさせてくれる学校なんでしょうね。説明会には参加したいと思います。
補足
HP見ますとたしかに東大理IIIとか合格していますが、全体数ではたいしたこと無いなと言うのが実感。小6の偏差値50の人が○○大学合格とかならわかりやすいんだけど
- gwkaakun
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ウィキペディア「日本の寮がある中学校・高等学校・高等専門学校」の作者です。ちなみにANo.8の人が言う岡山県にある川崎医大附属は中学がありませんので、もしも確実に医者にしたいのでしたら、同じ岡山県内の朝日塾中学か岡山白陵中学→川崎医大附属高校というのが黄金路線でしょうね。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%AF%AE%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8B%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%83%BB%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%83%BB%E9%AB%98%E7%AD%89%E5%B0%82%E9%96%80%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7 ずばりいうと、レベルでいうと下記がいいんじゃないでしょうか? 江戸川学園取手中学←高校から医科コースあり 秀明中学←全入学者中、医者の子が6割占めている 朝日塾中学←勉強時間が非常に豊富。岡山県内です。 岡山白陵中学←京大進学者数が伸びている。岡山県内です。 そのレベルで入れて、医者になる確率が高いところといったら、この三校くらいしかないでしょうね。詳しくは上記のウィキペディアで詳細をみてください。
補足
全国を見渡すと色々あるのですね。さすがに新潟から岡山は距離も便利さも悪いので、無理と思います。ご紹介のページで新潟県を見たんですが、明訓中学は寮はないはずですが、、、 HP見ましたが、秀明中学は不思議な学校ですね。かつては甲子園も行った!AO入試だと他が受けられないのがネックですが。
その成績だったら公立中学から川崎医大付属高校にいけるんじゃないんでしょうか? 偏差値下記参照(61くらい?) http://momotaro.boy.jp/html/okayamahennsati.html たぶんほぼ全員付属の大学にいけるはず。 ただし、学費は日本一高いと思いますよ。 初年度納付金額が550万くらいだったと思います。 大学まで行ったら、全部あわせると・・・6000万はかかっちゃいそうな。 ご参考までに。 http://www.kawasaki-m.ac.jp/highschool/index.htm
お礼
情報有り難う御座いました。中高一貫に行かなかったときに選択肢として考えます。
お礼
私の頭の中にあるイメージが具現化されたような感じがしました。ありがとうございました。私たちの大学に入学してくる学生をみると(私自身かつてそうだったが)「Y偏差値55を取れるような素養がある小6」経由と「公立中高出身者で「やってないからできない」だけで、どんどん吸収していける素地を持っている高3」経由がいます。前者は都会組に多く早熟が多い、後者は地方に多い訳です。この前者は地方大学医学科を卒業すると地元である都会戻ってしまう。これが医療偏在を生み、大問題となっております。これは大学教員としての悩み(今回の主題とは異なりますが)。一方may-may-jpさんが言われるように、早熟タイプでなければその時期(ブーストすべき時期?)が来れば何とかなろう。親の立場になると、余計なことまで考えてしまうわけでした。