現役のたばこ小売店経営者です。
成人識別機能付たばこ自動販売機には、メモリやHDD等の記憶装置は一切ありませんので、現金にて、たばこを購入する際には、自動販売機は、タスポカードの有効性の確認しかしませんので、購入した方の個人情報が、自動販売機に記録される事はありません。
ただし、プリペイドカード機能の「ピデル」を使う際には、自動販売機に備わった通信機能を利用して、センターのホストコンピュータと、チャージや購入といったデータを通信しますので、その場合はセンターに購入またはチャージの履歴が残ります。
というのは、成人識別機能付たばこ自動販売機には「ピデル」のチャージ機能もあるので、例えば、A商店の販売機でチャージだけをして、B商店の販売機で「ピデル」により、たばこを購入した場合は、当然、A商店は実際には販売していないのに、現金だけが入りますが、逆にB商店では売上が無いのに、商品の在庫だけが減るといった状況になってしまうので、その差し引きを後日、調整する必要がある為です。
これらのデータをやりとりするために、成人識別機能付たばこ自動販売機には、NTTドコモの「FOMA」回線が接続されています。販売機上部に付いているアンテナはその為のものです。
ちなみに「FOMA」の回線使用料は,たばこ会社(「JT」をはじめ、「フィリップモリス・ジャパン」や「ブリティッシュ・アメリカン・タバコ」等、他にも数社あります。)持ちですので、小売店には負担はありません。