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コンパクトデジカメはどこへ向かう?
今日、ラジオショッピングでEXILIM ZOOM EX-Z1200を販売してるのを聞きました。 宣伝文句が、「1200万画素もあって、ものすごくきれいに写真が撮れます!」 私はいい加減、高画素数=高画質、という誤解を解く良心的なメーカーが出てきてくれないか、とここ数年期待し続けて、いまだに現れないのにがっかりしています。 私は一眼レフがフルサイズで3000万画素や4000万画素を目指すのは正常な進化だと思っています。 しかし、1/1.7inch程度の撮像素子(面積は35mmフルサイズの約1/20)で、ダイナミックレンジを犠牲にして、 おまけに、小さな開口面積しか無い、あまりコストもかけられないレンズを使い(元々の入力できる光束にそんなに解像度出せないだろ?と思うんです)、おそらく解像「感」(解像「度」ではない)を出すため、あるいはノイズをごまかすためにいろいろ処理されて絵作りをしているんでしょう。 今ある技術で、300万~400万画素程度のコンパクトデジカメを作れば、同じコストでもっといいカメラが作れるだろうに、と思うんですが、どのメーカーもそっちに舵を切ってくれません。 彼らはいつまでもこのまま、空しい高画素競争を続けてしまうんでしょうか? 何かこういう状況を打開する策は無いんでしょうか? 買い手が画素数に踊らされているのでしょうけど、買う側(素人)が知らないのであれば、ある程度啓蒙して、より良いものを売る、ということは、メーカーにはできないのでしょうか?
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#8です。 若干コメント ファイル形式や出力機器(プリンタやモニタ)の能力が変わらなければ、撮像素子のダイナミックレンジの拡大が色彩の豊かさに与える影響も、(撮像素子画素数向上が画質改善に与える影響が頭打ちになるのと同様に)あるところで頭打ちになります。 コンパクトカメラ、ということで、とりあえず現状の各色8bit、γ=2.2(で、話を簡単にするためにγ一定)だと、撮像素子のダイナミックレンジのうち使われるのは3.6EV相当の部分だけで、それ以外は切り捨てられます。(実際には、高輝度や低輝度の部分でγを下げたりするので、もっと広い範囲の輝度範囲を拾いますが、センサのダイナミックレンジがあるところを超えたところで切捨てが起きるのは変わりません。) で、切捨てを防ごうとすると、γを下げる必要が出てきますが、今度は微妙な色合いの変化を拾いにくくなります。 (このような状況でも、センサのダイナミックレンジ向上は、感度の設定可能範囲拡大やホワイトバランスのとりやすさ改善に、もちろん有効です。) コンパクトカメラで使われる画像フォーマット変更や出力機器の性能向上(コントラスト向上、諧調改善)があれば、このあたりも変わってくるかと思います。 センササイズの大きなコンパクトカメラ 先に書いたような、ファイル形式や出力機器変更があり、シグマのDP1が出まわると、また様相が変わるかも知れませんが、ちょっと期待薄かなと感じてます。 また、そのあたりを希望する層は、エプソンRD1のような機種に向かうのかな、という気もします。(あとは、ネオ一眼などと称されるタイプ(フィルムカメラで「ブリッジカメラ」と位置づけられたような機種)にも若干期待できるかも) 晴天日中屋外での撮影では、小サイズの撮像素子を使うカメラというのは案外バランスが取れている(レンズの解像力が必要→低いF値(焦点距離が短いので小口径のレンズで実現できる)、低感度の素子→シャッター速度が抑えられる)という気もしています。
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- mat983
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>今ある技術で、300万~400万画素程度のコンパクトデジカメを作れば、もっといいカメラが作れるだろう メーカーにとってとても怖いのです。 300~400万画素では「目新しさがない」「技術が劣って見える」 のです。 自分で撒いた種で苦しんでいるのです。 際限なく画素数競争を行うしか知恵がない所に問題があります。 バッテリーを長持ちさせる、動画の質を上げる、ストロボを強力にする、室内撮影が楽になる明るさが得られるなど、 周辺の機能が良くする機能がでてくると思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。 現状のレンズ、撮像素子面積なら、1200万画素よりも400万画素のほうが、よりよい写真を出力できる(と私は思っています)、ということをメーカーはなんとかアピールできないんでしょうか。
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お礼
重ねてのご回答ありがとうございます。 RGBの24bitって、たった3.6EV相当なんですか。 知りませんでした。 じゃぁ、JPEG出力前提だと基本的に(固定だと)適正露出の前後1.8EVしか拾えない、それ以上広げてもあまり意味がない、ということなんですね。 誤解されないように書いておきますが、私自身、できればフォーサーズ程度の撮像素子(撮像素子のメーカーは富士フイルム希望)、600-800万画素、単焦点or3倍ズーム程度のコンパクトなデジカメが5-6万円程度の価格帯で出たら、すぐにでも欲しいです。 でも、現在の普及価格帯のコンパクトデジカメがフォーサーズ以上の撮像素子面積で販売されることは(少なくとも数年は)無い、と思っています。 コスト的に1/1.7inch程度のサイズを使う(or使わざるを得ない)のだったら、300-400万画素程度がバランスの良い落としどころじゃないだろうか?と個人的に思っているだけです。 3万円程度のカメラにフォーサーズを使え、と言っている訳じゃないんですよ。 いつでもポケットに入れて携行できて、写したいときにさっと取り出して、カジュアルな写真を撮る、という用途なら、そういう価格帯のカメラも悪くないし、欲しいと思っています。 (ただし、1200万画素なんかいらない) (以下余談) 小さいレンズ(小口径、短い焦点距離)の方が解像度が出しやすい、とのことですが、それは画素ピッチが同じ場合、ではないでしょうか? 同じ画素数として、35mmフィルムサイズの約1/5、APS-Cと比べても1/3以下の画素ピッチにきちんと合焦させるには、レンズの大きさの割に、より高い精度が求められることになると思います。それも、厳しいコストの制約の中で。