枝雀の落語の演目が知りたい
二代目.桂枝雀の演じた落語の演目(題名)が知りたいです。
舞台設定が古道具屋で客の男と店の主人との掛け合いで話が進みます。枝雀師匠お得意のとぼけた男の明後日の方向から攻めて来る注文に、常識人の店の主人は四苦八苦すると言う内容で、古典落語の「上燗屋」と非常によく似た話の流れですが、主人公の男は酔客ではなくてシラフです(登場人物は客の男と店の主人のみ)。「上燗屋」では酔客が皿からこぼれた豆や付け合せの唐辛子ばかりをつまみながら値段を尋ね、店の主人はメニューに無いモノですので答えに窮して「そんなモノではお代は頂けません」と答えるとすかさず男が「頂けないという事は、つまりタダ~?」と念押しする掛け合いのシーンが印象的です。
この話でも全く同じ様な掛け合いが行われ、客の男が古道具屋の並べた商品を次々と手に取りながらあれこれ試してみるのですが、結局は何やかんやと難癖を付けて買わずに戻し店の主人に「お試しのお代は幾ら?」と聞くと、店の主人は肝心の商品を買った訳ではないので渋々と「お試しだけではお代は頂けません」と答えるとすかさず男が「頂けないという事は、つまりタダ~?」と念押しする掛け合いのシーンが強烈に印象に残っています。またこのやり取りの間中、男はずっと最初に手に取ったヒゲ抜き(毛抜)を使ってヒゲを抜いており、最後のオチも「すっかりヒゲが無くなったのでもう何も要らねぇや」と終わります。
つまり「上燗屋」の設定を変えただけの全く同じ話だと思われるのですが、自分で調べた限りにおいては類似する演目の情報が全く無くこれ以上どうやって調べたらよいのかも皆目検討もつきません。「落語+古道具屋」で検索すると「道具屋」という演目が引っ掛かって来ますが、全く違う話でした。
記憶を辿るとTBSかNHKの朝5時位にやっていた落語番組で観た様に記憶してます。時期はハッキリと覚えていませんが、20年以上前だと思います。それ以降も機会がある度に落語番組などは観ていますが、この話はその時に1回きりしか観た記憶がありません。ですのでもしかしたら「上燗屋」を元に枝雀師匠がアレンジした創作落語だったのかもしれません。
お礼
早速の回答ありがとうございました。出来上がった観音像を若狭屋に持っていくところでテープが切れており非常にもやもやしていたところでした。映像で見られなかったのは残念ですが結末が分かりすっきりしました。 ありがとうございました。