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ロスレスとVBR192の違い
今現在、「ER-6i」と言うイヤホンと、アップルのiPod用スピーカー(4万円ちょっとする奴)使っています。 聞く音楽は、J-Pop、J-Rock、クラシック音楽、ジャズです。 アップルロスレス形式と、VBR192形式では、上記の機械を静かな場所で使っていたら、明確な音質の差って出るのでしょうか? 分かる人は、聞いたら即分かると言いますし、 わからない人は、普通の人間の耳では聞き取れないために、ロスレスは、ただの容量と電池食い虫、よほどAACの方がよろしいとか言います。 みなさんはどう思われますか?
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気になる点があるので、長いですが補足します。 まず、Apple Lossless (ALAC)とAAC/192kbps/VBRとの違いが「分かる」か「分からない」か、という話についてです。 ある音を聴いたときに、「これはAACの音だね」と言い当てられる人は、黄金の聴覚の持ち主だけでしょう。「街宣車の音」「蓄音機の音」「車内放送の音」といった音は特徴的なので、何から出ている音なのか分かりますが、ALACにもAACにもそのような特徴は存在しないか、してもほとんど分からないので、「AACの音だ」と言い当てることなど、そもそもできないのです。ゆえに、「聴き比べてやっと分かる」あるいは「普通の人には分かりっこない」という議論が成り立ちます(A説)。 他方で、「分かる」という人の議論は、視点が少し異なる可能性があります。つまり、とても耳が肥えた人で「いい音」の基準が高い人にしてみれば、192kbpsのAACの音はその人の「いい音」基準を満たさない、といった話です。この意味であれば、「やっぱりAACは音が悪いから、分かるよ」という発言は十分に成り立ち得ます(B説)。 「分かる/分からない」という議論に関して、上のように学説化することが正しいかどうかは分かりません。しかし、一歩引いて、冷静に考える手助けにはなると思います。A説もB説も単独では十分に成り立ち得る話ですし、A説とB説は視点と議論の中心がズレているので、「A説が正しいからB説が誤り」という関係にもありません。 次に、クラシックやジャズなら違いが分かるか、という点に関してです。 確かに、そのように言われることもしばしばありますが、必ずしもそうとはいえません。トランスやプログレなど、電子楽器ばかりのジャンルでも、違いはかなり大きく出ることがあります。クラシックでも、イージーリスニング系のCDではかなり酷い音になっているものもあります。 それから、これは音とは直接関係しませんが、カタログ上の周波数特性の項目は、「一定以上の音量で再生できる範囲」を表すものです。「その範囲外の音はまったく出ていない」という意味で読むのは、正しくありません。 もう1つ、イヤホン(ヘッドホン)とスピーカーとでは、音の伝わり方が違うので、「イヤホンで分かる違い」がスピーカーでは分からず、逆に「スピーカーでは分かる違い」がイヤホンでは分からない、ということは、よくあります(そのため、スタジオでは、ヘッドホンとスピーカーを使い分けてチェックするのが普通です)。 イヤホンは、部屋の影響を受けずに直接音だけが聞こえるので、10万円のスピーカーより2,000円のイヤホンの方が細かい音まで聞こえることも珍しくありません。ゆえに、安いイヤホンだから大して違いは分からないという議論も、正確ではありません。もちろん、スピーカーで聴かなければ分からない違いもありますから、イヤホンで違いが分からなかったからスピーカーでも分からない、という話にはなりません(ここでいうスピーカーというのは、コンポのスピーカーのように左右が自由にセットできるようなものを想定しています。iPod用スピーカーは、左右が一体化しているものがほとんどなので、ここでいう「違い」を聞き分ける用途には適しません)。
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- mackid
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>ならもしスピーカーをもっと高音域にできるものに変えたら変わりますでしょうか? スピーカーだけではどうなるものでもありませんし、高音が出ればいいというものでもありません。 どこまで行けるのかを知りたいということでしたら、一度こちらをお読みになって下さい。 http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/tokushu/gen/20050930/113716/
お礼
ありがとうございます。 今から行ってみます
- mackid
- ベストアンサー率33% (2688/8094)
>ジャズやクラシックならばどうなのでしょうね。 お持ちのスピーカーはiPod Hi-Fiでしょう? 仕様を見ると周波数特性は53Hz~16kHzとなっています。つまりそもそも元の音源が持っている低域や高域を再生する能力がないので、圧縮音源を再生することを目的にしたものだと思います。 ER-6iも平均的なクラスのイヤホンですから、失礼ながらその再生環境ではロスレスにこだわる必要はないかと思います。充電しながら再生できる場合はともかくとして、そうでない場合はロスレスは確かに容量とバッテリー食いになりますね。
お礼
ありがとうございます。 ならもしスピーカーをもっと高音域にできるものに変えたら変わりますでしょうか? 変えるつもりは今のとこないですが。。
- mackid
- ベストアンサー率33% (2688/8094)
>アップルロスレス形式と、VBR192形式では、上記の機械を静かな場所で使っていたら、明確な音質の差って出るのでしょうか? 多分、大部分の人は判らないでしょう。判るにしても比較するから判る、という程度のもので、パッと聞かせて「これは圧縮されている」「これはロスレス」などと判る人はいないでしょう。 それに、少なくともJ-PopやRockでは最初からそれほどの高音質で録音されていない場合が多いので、ロスレスにする意味はないと思います。
お礼
ありがとうございます。 やはり一般人は無理ですよね。 ジャズやクラシックならばどうなのでしょうね。
- Yorkminster
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イヤホンでなら、分かるかも知れません。 いずれにせよ、試すのはわずか10分でできるのですから、他人に意見を求めるより、今すぐご自分で試された方が話が早いです。 感性なり感覚なりというのは人それぞれなので(たとえば、味にうるさい人とそうでない人がいるように)、「あなたが」違いを感じられるかどうかは、あなた以外には誰も分かりません。機械の性能として「分かる・分からない」は答えられたとしても、あなたの音に対する感覚がどうであるかは、「あなたを実験材料にして」テストする必要があります。回答者には、それはできません。 なお、違いが分からなくても、それに劣等感を感じるいわれもありません。味覚やオシャレと同じで、個性の違いに過ぎないからです。それでもなお音に対する感覚を磨きたいということであれば、訓練するしかありません。もっとも、それによってどういうメリットがあるかは、また別の問題です(美味い料理屋を知っている人や、ファッションセンスのよい人は日常生活の中でもメリットがあるでしょうが、音の場合は必ずしもカラオケが上手くなるわけではありませんので...)。 また、そもそも、AACなりMP3なりというものは、音質の劣化を感じさせないように情報を削ることを目的としているので、そう簡単に音質の違いが分かられては困る、という話もあります。 違いが分からない方が、電池と容量を節約できて、むしろメリットがあるとさえいえますから、実際に試してみて分からなければ、それはそれでこの話はお終い。分かったのなら、電池と容量と、自分の音に対するこだわりとを考えて、ロスレス方式を選ぶか、AACやMP3を選ぶか、ということになるでしょう。
お礼
ご回答ありがとうございます。 簡潔且つ深いお答えを頂きましてとても参考になりました。
お礼
ありがとうございます。 学説化すばらしいです。 深く考えればそのような事まで考えられるのですね。