Q/サメのエサになってしまう可能性が高いと思うのですが、どうなのでしょう?
A/まず、これは彼らに失礼ですね。彼らは動物園の檻から逃げ出した自然を知らない生き物とは違います。ましてや、既に大人のアザラシです。自らの仲間が死ぬところも見てきているはずです。我々、人間より遙かに海のことどこが危険で、どこが安全かは知っているはずです。だから、ここまで生き抜いて大きくなれたのです。
彼らを甘く見ない方がいいですよ。
また、餌食になったからといって、それが自然の掟です。彼らだけを別格にする権利は我々にはありません。まあ、彼らが帰りたくないなら居座らしておいても私はそれで良いと思いますが、人間の手で海に返す、返さないを決める権利はないというのが私の考えです。(まあ、環境省や自治体がどのような考えかは知りませんけどね)
「名前までつけて馴染みになっているアザラシでは、同じアザラシでも違いがある」
これは、違いますね。ただ単に我々がそう考えているだけで、自然の生き物と何の変わりもありません。彼らには、動物園や水族館の生き物にはない自然の生き物のたくましさと、力強さがあり、動物園の生き物が人間に対して愛着や愛嬌を振りまくのとは異なります。また、人間に育てられたアザラシでなければ自然界のアザラシと違いはありません。普段はこない場所まで下ってきただけで、やはり我々が知らないところで必死に生き抜いている生き物と変わらない。
彼らからすれば人間は、優しい自分のことを親身に見つめてくれる生き物でもなければ、逆にうっとうしく危険な生き物の代表かも知れない。
ただ、我々が勝手に海に出たら危険ではとか、水が汚いから助けてあげたいなど(これは、問題ですけどね。自然環境にも影響を与えますし、折角の自然の生き物を弱らせることにも繋がる)と言っているだけ、彼らが望んでいるものではないでしょう。まあ、望んでいるとすれば、逆に中途半端に制限されたり、助けられたりして彼らのバランスを崩すことをしてほしくないということぐらいですかね。
我々ができることは、川の水を綺麗にすることと、見守ることです。
それ以上のことは、我々よりも自然環境を知り尽くしているであろう彼らには余計なお世話になることもある。
それだけです。残酷で、可哀想でも越えてはいけない一線というのが野生と人間界にはあるのですよ。まあ、最近は、それを壊したツケが来る場所も多いですけどね。(日光のサルとか、神戸のイノシシとか)
お礼
回答ありがとうございました。 >(環境破壊のせいなのかもしれませんが) それが迷い込んだ原因だったら、 人間には、何らかの対処をする責任があるかも知れないですね。 >人間の傲慢さについて問題を投げかけてくれたのはありがたい事なので そもそも人間は、 美味しくするために動物を改良したり、 皮を剥いだり、 動物園のようなところに押し込めたり、 動物に対してさんざん好き勝手なことをやって、 傲慢の限りを尽くしているのに、 いまさら「傲慢」がどうこうという問題でもないような気もしてますが・・・