あくまで私見ですが、鉄道や自動車など大量輸送機関が整備され、
人々の行動に大きな変化が生まれたのが主因ではないかと考えます。
スポーツをするには相手が必要です。それは対戦相手に限らず、
ルールの統一を目指した会議のためにも、数多くの人が一ヵ所に
集まる必要があります。そのためにはやはり、交通手段が必要と
なるでしょう。徒歩で集まれる範囲には自ずと限度があります。
スポーツが1都市のローカル競技に収まっていては、おおきな
発展は望めません。最低限でも県や州レベル、やはり全国レベル
でルールが統一されないと、近代スポーツにはなりえないでしょう。
それを後押ししたのが鉄道や自動車だと考えます。
ちなみにサッカー協会が設立されたのは 1863 年です。そのイギ
リスでは 1825 年に世界初の商用鉄道が開通、地下鉄も1863 年の
開業ですから、もう鉄道が一般的な移動手段になっていた時代ですね。
とくにプロスポーツになると、毎日や毎週末に興行を行なう必
要があり、これを可能にしたのが鉄道による移動だと思われます。
私はアメスポの歴史に興味を持っていますが、野球でもアメフト
でも、プロリーグの設立初期には、ごく狭い範囲にチームが分布
していました。つまり移動に都合のいい範囲だったわけです。
ちなみに広大な米国で、西海岸にメジャースポーツのチームが
できたのは 1957 年のロサンゼルス・ドジャーズが最初です。戦後
10年以上も経ってやっと、飛行機での移動が現実化したからですね。
また、サッカーの欧州選手権は 1960 年が第1回です。これもやはり
飛行機を利用できるようになったからこそ、可能になったわけです。
お礼
スポーツを「楽しむもの」として考えられるようになったのがこの時期ということですね! なるほど、これ以前のスポーツは「競争のためのもの」が多かったのですか・・・。 近代化はこういう視点でもスポーツを変化させていったのですね。 ご返答感謝致します!